マーガリンの代用はバターが最適!マーガリンとバターの特徴を知って使い分ける!

マーガリンとバターの違いを知っていますか?見た目や使用方法がよく似ているこの2つ、味が何となく違うというのは分かるけれど、具体的に何が違うか知っている人は少ないのではないでしょうか。パンに塗るくらいならあまり気にしなくてもいいですが、生地に練り込むとなると分量なども気になってくるもの。ここでは、そんなマーガリンとバターの違いについて解説しています。

マーガリンの代用はバターが最適

マーガリン 代用

パンを食べようとして、冷蔵庫を開けたらマーガリンがない。そんな経験はありませんか?そんなときは代わりにバターを使うのがおすすめです。そもそも、マーガリンはバターの代用品として作られたという経緯があります。

100年以上前に、1869年のフランスでは戦争によってバターが不足しており、時の国王がバターの代用品となるもののアイディアを募集。その結果採用されたものが、現在のマーガリンの原型となりました。

バターは低温では固くなってしまうので、パンに塗るときは室温に戻しておくと使いやすくなるのでおすすめです。バターには大きく分けて「有塩」と「無塩」の2種類があります。血圧が気になる、妊娠中であるなどの理由で塩分を控えたいときは、無塩バターを使うのがいいでしょう。

最近では「食塩不使用バター」という名称が増えてきていますが、文字通り塩分を含んでいないので減塩したい人には最適です。バターもマーガリンも、摂り過ぎると体に悪いイメージがあります。

確かにカロリーはほぼ同じ、それなら栄養も同じだと考えがちですが、実はそうではありません。健康面に気を配るなら、マーガリンよりもバターを使うのがおすすめです。というのも、マーガリンに含まれているトランス脂肪酸が、生活習慣病のリスクを高めると言われているから。

ただし近年は企業努力によって、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸は一昔前に比べて大幅に削減されています。パンに塗って食べるくらいなら、使用する量もそれほど多くならないので、気にし過ぎる必要はないでしょう。

健康面を考えるならマーガリンよりもバターを使った方がいい、というのは、バターが栄養価に富んでいるというのも理由です。特にバターはビタミンが多く含まれており、ビタミンAに関しては牛乳の約13倍も含まれています。

ビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保ったり、目の健康に役立ったりするなど様々な役割を持っています。この他にも、骨粗しょう症の予防になるビタミンDや、止血効果のあるビタミンKなども含まれています。健康を考えるなら、覚えておくといいでしょう。

マーガリンをバターで代用した時の分量とポイント

マーガリン 代用

バターとマーガリンは、お互いに代用することができます。マーガリンがバターの代用品として生まれた経緯を考えれば、これはごく自然なことでしょう。基本的にレシピの分量をそのまま置きかえれば問題はありません。

バターが溶けにくく扱いづらいときは、室温に戻すか、レンジで温めてから使うといいでしょう。ただし、バターとマーガリンは特性が異なるため、出来上がりに差が生まれます。焼き菓子を例にすると、マーガリンを使ったときは風味やコクが薄く、軽い感じに仕上がります。

においも芳ばしい感じが強くなります。逆にバターを使うと、その風味やコク、濃厚さが現れます。どちらがいいという訳ではないので、どう仕上げたいかによって使い分けるのもおすすめです。

マーガリンとバターの特徴比較

butter

マーガリンとバターの違いを、具体的に確認してみましょう。

マーガリン

原料

マーガリンは、バターの代用品として生まれた加工食品です。食用油脂などの原料を混ぜ合わせ、練り合せることで作られます。この食用油脂は、コーン油や大豆脂、紅花油などの植物油脂が主体。

植物油脂の種類は様々でそれぞれに特徴があり、どれを使うかによって風味が変わります。数種類の油脂を混ぜ合わせたものも作られています。動物性の油が使われることもあり、魚油や国産豚脂・牛脂などが使われています。

形状

マーガリンは柔らかく滑らかで、冷蔵庫に入れてもカチカチに固まってしまうことがありません。柔らかいだけに生地に練り込みやすいのも特徴です。サンドイッチなど他の食材と合わせる時もマーガリンがおすすめ。

ある程度冷えても固まらないので、口当たりや優しく美味しく食べることができます。バリエーションが豊富なのも、マーガリンの魅力の一つです。

カロリーハーフタイプや、ガーリックやチョコレートなどの風味を加えたタイプ、更にお菓子作りを念頭に置いた製菓用など、種類は様々。それぞれの企業がいろいろなバリエーションの商品を展開しているので、お気に入りを探すのも楽しいでしょう。

保存

マーガリンは冷凍保存が可能です。ただしマーガリンは水分が多いため、解凍するときに分離や離水を起こし、味や食感が変わる可能性があるので、その点には注意しておきましょう。

価格

マーガリンはバターより安いことが多いので、気軽に購入できるのも嬉しいポイントです。

バター

原料

バターの原料は牛乳です。絞った牛乳には、乳脂肪が膜に包まれた細かい粒子となって浮かんでいます。この脂肪の粒を集めて固め、練り上げることでできるのがバターなのです。バターは食塩が添加されているか否か、あるいは製法によっても種類が変わります。

また、一般的なバターは有塩タイプのもの。食塩が含まれているので風味がよく、保存性も高くなっています。製菓用の無塩タイプは、バター本来の風味が十分に引き出せるのが魅力。

近年では発酵バターという種類も人気が出てきました。これは原料となる乳を乳酸菌で発酵させてから作るバターのことで、普通のバターよりも香りとコクが多く、ヨーロッパではこちらが主流となっています。

形状

バターは温度によって形状が変化しやすい食材です。20度くらいの室温では柔らかく扱いやすいのですが、冷蔵庫に入れると包丁でも切るのが難しいほどに固くなります。

30度前後で溶け始め、40度近くになるとほぼ液体に。形状の変化を上手く掴むのが、バターを上手に使う決め手と言えるでしょう。

保存

バターは冷凍保存ができます。冷凍するときは、1回で使い切れる10グラム前後に小分けしてラップで包んで保存しましょう。ただし、家庭の冷凍庫は開け閉めによって温度が上昇しやすいため、あまり長期の保存はしないよう気を付けましょう。

価格

バターはマーガリンよりも高価ですが、これは生産量が不足しているためです。バターの原料である牛乳は、国内自給率が100%にも関わらず日本の酪農家数が減少しているため、バターはその影響を大きく受けてしまっているのです。

バター以外のマーガリンの代用品

マーガリン 代用

マーガリンがないときの代用品として、バターの他にオリーブオイルを使うのもおすすめです。
パンに塗るのはもちろんのこと、クッキーやビスケットに使うと、後味にオリーブオイルの香りが広がり、料理にも合うものができあがります。

マーガリンに含まれているトランス脂肪酸とは

マーガリン 代用

マーガリンは、しばしば「トランス脂肪酸が含まれているので体に悪い」と言われます。このトランス脂肪酸とは、脂質の構成成分である脂肪酸の一種です。マーガリンの原料は植物油脂や動物油脂ですが、液体のこれらを固める過程でトランス脂肪酸が生じます。

また、油を精製する過程で好ましくない臭いを消すための高熱処理を行うのですが、この過程でもトランス脂肪酸が生成されることがあるのです。トランス脂肪酸には、「悪玉コレステロールを増やして善玉コレステロールを減らす働きがある」と言われています。

また、摂り過ぎると心筋梗塞などの冠動脈疾患を増加させる可能性が高いと指摘されています。これを受けて、アメリカなどの欧米諸国は一斉にトランス脂肪酸規制へと舵を切りました。

ただ、日本人の場合は欧米諸国に比べて脂質の摂取量が低いこともあり、マーガリンだけを必要以上に警戒する必要はないでしょう。それよりも食生活全体を見直すことが大切です。

特徴を知って使い分けよう

マーガリン 代用

マーガリンがないときは、バターを代用品として使うことができます。もともとマーガリンは、バターの代用品として生まれた食品です。分量もレシピに書かれた通りで問題ありません。

ただし、マーガリンとバターの特徴の差が、料理やお菓子の出来上がりに現れることがあります。どちらが悪いということはないので、好みに合わせて使い分けるのも面白いでしょう。