なぜ台風は発生するの?多くなる時期がある理由は?

巨大な台風

台風は、夏に発生したものが日本に接近し、上陸した場合甚大な被害をもたらします。昨今の台風は勢力が非常に強いため、台風慣れしているはずの地域であっても、想像を超える被害が出る可能性が高くなっています。台風は、どうして発生して夏場に日本に接近してくるのでしょうか?その理由と、日本に接近する台風の特徴をまとめました。

どうして台風が発生するの?

台風は夏発生し、雨風共に強烈で通過した地域に深い爪痕を残すことも少なくないものです。

台風の卵となる熱帯低気圧は、熱帯地域で発生します。熱帯地域では日照りが強く、その強い日差しで海水が蒸発し、その水蒸気が反時計回りの上昇気流に巻き上げられ徐々に成長して積乱雲になります。

その積乱雲が大きく発達することで、熱帯低気圧が誕生し、熱帯低気圧が成長することで台風になります。海水温が高く、水蒸気が発生することが熱帯低気圧発生の条件であり、台風になるための海水温の高さが維持できている場合のみ台風になるのです。海水温の高さが維持できるのが夏なので、台風は夏発生します。

台風が多く発生する時期の特徴

台風が多く発生する時期には、どのような特徴があるのでしょうか?

台風1号が発生するのは、5~6月

日本に接近、あるいは上陸する台風は、1号ではないことが大半です。台風1号の発生は、日本の四季でいうと春中ごろから終わりくらいの時期であることが多い傾向があります。

発生した台風1号はそのまま熱帯地方に進み、日本に影響を及ぼすことはほとんどありません。そのため、発生したことはニュースなどで告げたとしても、大々的に何度も報道することはないのです。

日本に接近する可能性が非常に高いのは、7~10月

日本に接近する台風は、7~10月に発生した熱低であることが大半です。季節が夏に向かうにつれて、日本の海水温も上昇し、発達しながら北上。大きく成長しつつ日本に接近し、日本を台風の渦に巻き込みます。

台風は上陸すれば勢力を弱め、進行速度が速くなっていくのが特徴です。とはいうものの、昨今の台風は大きく強く成長するため、最初に上陸する場所では甚大な被害が発生しやすく、勢力を弱めたとしても風雨の威力は強い状態を維持していることが多いです。

今まで氾濫することがなかった川の氾濫や、想像を超える風の強さによって壁などが倒れる、車が横転するなどの被害が出やすくなっているのも、昨今の台風の特徴といえます。

冬に台風ができない理由

冬になると、日本周辺の海水温が下がるため、台風は発生していても日本に近づいたり上陸することはありません。近寄ってきても海水温が低く発達しないため、台風にならず熱低どまり、または消滅することが大半です。

熱帯地域の海水温が高ければ熱低や台風は発生するため、12月や1月の真冬の時期でも台風は発生していることがあります。しかし日本に接近することはほとんどないので、大々的に報道したり取り上げることはほとんどありません。

まとめ

台風の発生理由や日本への接近条件を知ることが、非常に重要です。台風が近づいてくる時期に備え、早め早めの対策を練りましょう。

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