洗濯機のアース線の取り付け方法!アース線の役割や種類

アース接続端子

洗濯機だけではなく多くの電化製品に付いているアース線ですが、そのとても重要な役割について知っていますか?アース線の役割をきちんと理解し、正しいやり方で取り付けることで安心して家事を行うことが出来るようになります。ここでは洗濯機のアース線の役割や取り付け方、また、アース線をつなぐ際の注意点など詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてくださいね。

洗濯機のアース線の取り付け方法

洗濯機用コンセント

アース線の取り付け方法は、コンセントについている接続端子によって「ねじ式」と「ワンタッチ式」の2種類に分けられます。

それぞれ接続方法が違いますので、取り付け作業をする前にはどのタイプの接続端子かを確認する必要があります。

ここでは、タイプ別に分けてわかりやすく解説していますので、アース線を取り付ける際の参考にしてください。なお、取り付け作業にはプラスドライバー・マイナスドライバーが必要になりますので用意しましょう。

ねじ式の場合

最も多いのはこのタイプで、カバーで保護された中にアースを接続するためのねじが取り付けてあるものです。

最初にマイナスドライバーを使ってカバーを開けます。ねじが見つかったらアース線の先の金属部分をねじに挟んで、プラスドライバーでねじをしっかりと締めます。この時、ねじの周りに埃などが付着している場合には清掃を行う方が良いでしょう。

アース線を引っ張っても抜けないことを確認できたら、取り外したカバーをもう一度締めて作業完了になります。

ワンタッチ式の場合

ワンタッチ式の場合も大まかな作業はねじ式の場合と変わりません。

まずは、カバーを取り外しから取り掛かります。カバーの奥にはアース線の差し込み口が見つかるはずです。差し込み口の蓋を開けアース線を挿入し、蓋を再度閉めるとアース線がロックされ取り付け作業が完了します。蓋を開けづらい時にはマイナスドライバーを使うと良いでしょう。

洗濯機のアース線の役割

燃えているプラグ

洗濯機に限らず電子レンジなどの電化製品はアースを取り付けることで、漏電があった場合に感電や火災から私達を守ってくれます。ここでは洗濯機におけるアース線の役割とはどのようなものなのかを紹介していきましょう。

通常、冷蔵庫の外装部分は電気が通らないようになっていますが、内部の電気回路がショートし漏電が発生した場合に電気は外へ逃げようとします。その時に洗濯機の金属部分に触れると感電してしまいます。

けれども、アース線が接続されさえいれば、漏電した電気はアース線を通って外へ放出され、触っても感電しません。洗濯機のアース線の役割は、万が一の時の感電防止対策となっています。

洗濯機のアース線の延長や外し方

アース接続端子

アース線の取り付け方はわかりましたが、洗濯機を置いている場所がコンセントから離れている場合はアース線を延長しないといけない可能性も見過ごせません。また、洗濯機を移動する際にはアース線を一度取り外す必要があります。ここではそれぞれの方法を解説していきます。

延長の方法

延長用のケーブルや接続端子はホームセンターで購入することができます。

元から付いているアース線に延長用の接続端子を使ってアース線を伸ばすことも可能ですが少し難しいので、元のアース線を取り外し、新たに長いアース線を購入し洗濯機に取り付けるほうが簡単でしょう。洗濯機についているアース線はねじで固定されているだけのものが多いので、容易に交換が可能です。

ねじ式の場合の取り外し方

まず、アース線がつながっている接続端子のカバーを取り外します。ねじでアース線が固定されているのでドライバーでねじを回しアース線を取り外します。その後、ねじを元に戻し、カバーを取り付ければ作業終了となります。

ワンタッチ式の場合の取り外し方

ワンタッチ式の場合もねじ式と同様で、はじめに接続端子のカバーを取り外します。

ワンタッチ式の場合アース線は差し込み口にロックされていますが、差し込み口の蓋をあけることで解除されます。ロックが解除された後でアース線を抜き取り、差し込み口の蓋を閉め、最後に接続端子のカバーを取り付けると作業終了となります。

洗濯機のアース線がないときの対応方法

延長コード接続

アース線を取り付けたくても、洗濯機の近くにアース接続端子が無い場合もあります。そんな時にはどうしたら良いのでしょうか。

コンセントにアース接続端子がない場合にはアース接続端子付きのコンセントに取り替えることが可能です。しかし、この作業は電気工事士の資格を持った者しか行えないので、プロの業者に依頼しなければなりません。

このほかに自分で出来る対応方法としては、市販されている漏電遮断器の購入があります。これは家庭用コンセントへ差し込むだけで使用でき、漏電があった場合にはそれを感知して電気を遮断してくれます。

また、アース接続端子には複数の電化製品のアースを取り付けても問題がないので、洗濯機のアース線を延長して他の電化製品とアース接続端子を共有することも出来ます。

アース線を付けてはいけない場所

金属製ガス管

昔はアース線を金属製の水道管などに巻きつけてアースとして利用していた家庭もあるようですが、現在ではそういったアース線の取り付け方は法律で禁止されています。

そのほかにもアース線を取り付けてはいけない場所が定められているので注意が必要です。また、そういった違法箇所にアース線を取り付けることには多くの危険が潜んでいます。そのようなアース線をつけてはいけない場所について、その危険と一緒に紹介していますので覚えておきましょう。

ガス管

ガス管は最も危険です。ガス管への取り付けは、漏電があった際にガス管の爆発やガス漏れによる引火を起こす可能性があります。また、ガスの元栓へのアースの取り付けも火災の恐れがあるためにやってはいけません。

水道管

昔、水道管は電気を通す鉛管だったことから、水道の蛇口などにアース線を接続している家庭もありました。しかし現在では、室内の水道管が金属でも、地中に埋まった配管は電気を通さない不導体のものになったためアースとして利用することが出来なくなりました。

また、古い住宅などで、水道管が金属だからといってもアースを取り付けてはいけません。万が一、漏電があった際に水道管に電気が流れ、配管の腐食が起こる可能性があるので非常に危険です。

電話線

付近の電信柱や住宅に落雷があった際に、電話線に取り付けたアース線を通じて電流が流れ込む可能性があります。

避雷針

こちらも電話線と同様で、避雷針に落雷があった際にアース線を通って電流が流れ込んできます。避雷針へのアース線の取り付けには厳しい基準がある上に、大変危険なのでやってはいけません。

まとめ

コンセントアース線

洗濯機にアース線が付いていることは知っていても、取り付け方がわからずに放置していた方も多いのではないでしょうか。

アース線には、万が一漏電があった時に大事な家族と自宅を守ってくれる役割があります。安心して洗濯機を使用するためにもアース線を正しいやり方で適切な場所に接続して、しっかりと安全対策をとりましょう。

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