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メーカー別エアコン冷房時の電気代
電気代を節約すると言っても、実際にどの程度電気代がかかるか、目安を知らなければうまく節電できません。まずはエアコンで冷房を使う際、どの程度電気代がかかるのかをエアコンのメーカー別に見ていきましょう。
日立の白くまくんWシリーズ
引用元:https://kadenfan.hitachi.co.jp/ra/lineup/wseries_f/
日立の白くまくんWシリーズでは、1時間あたりにかかる電気代の目安は3.1円~24.3円となります。金額に幅があるのは、冷房は室温を下げる時と、下げた室温を保つ時とで消費する電力が変わるからです。
保冷する方が温度を下げる時より電力は消費しません。つまり3.1円〜24.3円とは、室温を低下させている時は最大24.3円かかり室温を保っている時は3.1円で済むこともあるということを示しています。
また白くまくんの年間の電気料金は16,794円となります。
ダイキンのうるさら7
引用元:https://www.daikinaircon.com/roomaircon/products/r_series/index.html
ダイキンのうるさら7では、1時間あたりにかかる電気代の目安は2.83円~24.84円と日立の白くまくんWシリーズよりやや幅の広い料金となります。年間の電気代は19,359円です。
東芝の大清快
引用元:https://www.toshiba-lifestyle.co.jp/living/air_conditioners/
東芝の大清快では、1時間あたりにかかる電気代の目安は1.21円~22.95円と上記2つよりもやや低めの料金ですが、年間の電気代では18,765円と1年間で見れば差はあまりありません。
三菱の霧ヶ峰
引用元:https://www.toshiba-lifestyle.co.jp/living/air_conditioners/
三菱の霧ヶ峰では、1時間あたりにかかる電気代の目安は2.83円~27.54円となります。しかし年間の電気代は22,275円とやや高めの料金となりました。
24時間冷房をつけっぱなしにした時の電気代
エアコンの冷房をつけっぱなしにして本当に節電になるのでしょうか。もし24時間冷房をつけっぱなしにしたらどのくらい電気代がかかるのか、以下にその時の使用料金をまとめます。
- 6畳用エアコン:約310.9円
- 8畳用エアコン:約360.7円
- 12畳用エアコン:約808.4円
当然ですが対応する部屋の大きさによって電力の消費量は変わるので電気代も変化します。今仮に6畳用のエアコンを1ヶ月間つけっぱなしにしたとしましょう。
そのときの、電気代は約9,300円となり、これは年間のエアコンの電気代のおよそ半分の値段です。これではとても節電になっているとは思えません。
賢いエアコンの使い方
実はただただエアコンの冷房をつけっぱなしにしても節電にはなりません。節電をするには少し使い方の工夫をする必要があります。まずはつけっぱなしに直接関係があるわけではありませんが、エアコンの節約できる基本的な使い方を見ていきましょう。
暑い時には風量を上げる
冷房を入れてもまだ暑いと感じた時は設定温度を下げるのではなく風量を調整しましょう。エアコンは温度を低下させる方がより電力を消費します。風量を上げて涼しくなるようなら風量を上げることで室温を低下させましょう。
また、扇風機を冷房と併用すれば体感温度を下げることができます。エアコンの設定温度を下げる必要がなくなるためとても有用な使用方法となるのでぜひ試してみてください。
自動運転モードがおすすめ
節電をしたいのであれば自動運転モードの使用をおすすめします。自動運転モードは少ない電力で効率よく冷房機能を稼働させてくれる機能です。
自分ではなかなか難しい温度調整を自動で行なってくれるので、有効に使用することでかなりの節電が期待できるでしょう。
フィルターをこまめに掃除する
エアコンを使うにあたりフィルター掃除は欠かせません。フィルター掃除をこまめにすればエアコンのにおいや汚れの改善だけではなく消費電力を冷房時で4%も削減することができます。綺麗になるだけではなく節約もできるフィルター掃除は定期的に行いましょう。
室外機のまわりにモノを置かない
室外機のまわりに何か置いていませんか?室外機の周りの温度が高くなるとエアコンの運転効率が悪くなります。電力をたくさん消費してしまうのでできるだけ室外機のまわりにはモノを置かないようにしましょう。
エアコンのメーカーや電力会社を変える
先にもありましたが、エアコンはその販売メーカーや機種によりその料金が大きく異なります。
もちろん値段だけではなくエアコン自体の機能や性能も考慮しなくてはなりませんが、少しでも電気代を節約したいなら販売メーカーや機種を今一度見直した方がいいでしょう。場合によってはかなり節電することができるかもしれません。
また、契約している電力会社を変えるというのも有効な節約方法です。実は、電気会社によってその値段は多少異なります。徹底的な節電を意識するなら、契約するもしくはしている電力会社まで考慮する必要があります。
エアコンのつけっぱなしで電気代を節約する方法
いよいよつけっぱなしで電気代を節約する方法の紹介です。上に書いたエアコンの賢い使い方に加えて使えばかなりの節電となり、電気代を節約できるでしょう。
ちょっと出かける場合
コンビニに行ったり子どものお迎えに行ったりするちょっとした用事の際も、節電を意識するあまりエアコンを切ってしまう人もいるでしょう。
実は30分から1時間ほど家をあける場合などはつけっぱなしにしたほうが電気代を抑えることができます。これはエアコンを起動する際の電力がかなりかかり、一度切ってまたつけるよりはつけたままにしておいた方が電気代を安くすることができるからです。
外気温と設定温度の差が大きい場合
エアコンは、室内温度を設定温度にするまでの間が一番電気代がかかります。夏の暑い日中は先にも書いた通り、こまめに電源を入れたり切ったりしていれば、相当な電力を消費するのでつけっぱなしにしておいたほうが効果的に節約ができます。
冷房よりも暖房の方が電気代が高くなる理由
ここまでエアコンの冷房について書いてきましたが、実は冷房より暖房の方が電気代は高くなります。先にも書きましたが、エアコンは室内温度を設定温度まで上下させる時が最も電力を使います。
実は外気と室内気温の温度差は夏場よりも冬場の方が大きいため、燃費が悪くなり大量の電力を消費してしまいます。つまり、夏に部屋を冷やすよりも冬に部屋を暖めるパワーの方が大きいために、電気代は暖房の方が高くなるのです。
一体どのくらい高くなるかというと、暖房により年間で消費する電気代は27,000円ほどでどのエアコンメーカーの冷房よりも5,000円以上高い値段となっていることがわかります。
ちなみに熱を発生させる家電は総じて消費電力が大きいことで知られています。熱を発生させるにはそれだけ大きな力が必要だということです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。節電というのは無闇に電源を切ればいいというものではなく、消費する電力を考慮しなくてはいけません。これはエアコンだけに言えることではなく他の家電にも言えることです。
節約をする上で、無駄遣いしているという意識にとらわれるのではなく、正しい情報を集め何が本当に無駄遣いになっているかを適切に判断することが重要なのです。