『過保護な親』がする行動5選 度が過ぎると子どもにどんな悪影響がある?

母親と泣く少女

子育てにおいて「自分は過保護だな」と感じることはありませんか。周囲の親を見ていて過保護だを感じる方も多いでしょう。親の過保護は子どもの成長を妨げる恐れがあります。今回は、『過保護な親』がする行動と悪影響について解説します。

度が過ぎる親の『過保護』が子どもの成長の妨げに

泣く子どもに寄り添う母親

親は子どもを『保護』することで、恐ろしい存在や事態から子どもを守り、安全に健やかな成長を促すことが求められます。しかし、保護意識も度が過ぎてしまうと『過保護』になり、かえって子どもの成長を妨げてしまう結果につながる恐れもあります。

例えば、親がサポートするべきこと以上に子どもに干渉したり甘やかしたりすることで、子どもは自分で良し悪しを考える力を養わずに成長してしまいます。

すると、成長してから思考力や判断力が伴わず、良い結果を生み出す力が発揮できなかったり、人間関係を上手く築くことができないなどの弊害が生まれやすくなるのです。

どのような悪影響が?『過保護な親』がする行動5選

では、『過保護な親』は無意識にどのような行動をとりがちなのでしょうか。すべての親が過保護になり得るため、無意識に子どもの成長を妨げるような過保護行動をとっていないか確認してください。

1.子どもが取り組むべきことを先にやってしまう

子どもが何かに取り組んでいるとき、ついサポート以上の口出しをしたり、自分が終わらせてあげてしまう…なんて経験はありませんか。

例えば、子どもが一生懸命自分で着替えようとしているにもかかわらず「ママがやってあげる」とすべての着替えを完了させてあげたり、取り組んでいる宿題の答えを子どもに考えさせずに教えてしまったり…。

悪気はなくてもこれらの行動は『過保護』にあたり、子どもの考える力ややり遂げる力を妨げています。このままでは「自分で考えて実践しやり遂げる力」を養えなくなり、諦めの早い子どもになってしまう恐れもあるでしょう。

2.子どもができることも親がやってあげる

親の中には、すでに子どもが自分でできることもすべてお世話してあげてしまう親もいます。「大人がやった方が早い」「まだ大変そうだしやってあげよう」という心理が働いているのでしょう。

意外とこのNG行動は多くの親に当てはまるところがあると思います。しかし、基本的に子どもが自分でできることは自分でやらせてあげましょう。「自分のことは自分でやる」という基本的な成長を促すためです。

親が何でもかんでもやってしまうと、子どもは自分で行動する力が身に付かなくなり、大人になっから行動力や責任感に悪影響を及ぼす恐れがあります。

3.子どもが欲しがるものはすべて与える

可愛い我が子が欲しがるものややりたいことは、すべて応えてあげたいと思うのは親心でしょう。しかし、子どもが欲しがるものをすべて与えていると、「自分が欲すれば誰かが何でも叶えてくれる」と無意識に誤認識してしまいます。

もちろん、成長に従いそうではないことが理解できるものですが、過度な甘やかしはわがままの助長や人間関係構築への悪影響につながりかねません。

「欲しくても手に入らないものがある」と、忍耐力や我慢強さを学習させることも親としての務めでしょう。

4.子どもの行き先にどこでもついて行こうとする

過保護な親にありがちな行動として、子どもの行き先にどこでもついて行こうとするという特徴的な行動が挙げられます。

学校の送り迎えはもちろん、遠足先まで尾行してみたり、放課後に友人と遊ぶ先にまで現れたり、ついには大人になってからバイト先や職場にまで顔を出そうとする親もいるから驚きです。

こうした過保護行動は、やがて子どもに行きすぎた反発心や独立精神をもたらします。独立心は悪いことではありませんが、家出や親が望まない方向へとあえて進もうとするなど、悪影響を及ぼす恐れもあるので注意が必要です。

5.子どもの友人関係に口を出す

過保護な親は、子どもの友人関係に口を出したり、過度に行動を制限したりする傾向が見られます。「その子は付き合わない方がいい」「誰と遊ぶの?その子たちは大丈夫なの?」など、必要以上に監視、制限してしまうのです。

親心として子どもを守ってあげたい気持ちが働いているのでしょうが、子ども自身に友人との付き合い方を判断させなければ、大人になってから大きな弊害が生まれる恐れもあります。

人間関係において失敗はつきものです。小さいうちであれば修正が効きやすいので、子どもの意思を尊重し、定期的に「今日はどうだった?」「最近は誰と仲良しなの?」など、親子の会話から把握する程度にとどめておきましょう。

過保護にならないために親が気をつけるべきこと

自分で靴下を履く子ども

つい可愛い我が子に過保護な行動をとってしまうのは、親の愛情ゆえです。しかし、子どもの思考力や判断力、実行力などを養うためには、親が干渉しすぎる事は避けたいですよね。

親が無意識に過保護にならないためには、以下のポイントを頭に入れておきましょう。

  • 子どもの意思を尊重する
  • 子どもの独立心を育むサポートを意識する
  • 子どもの取り組みは見守る姿勢が基本
  • 「悪いこと」と「良いこと」を明確に示す
  • 常に子どもの味方であることを伝える

いかがでしょう。子どもが何かに取り組んでいるときは、親が率先して行うのではなく、できない部分をできるように補ってあげることが大事です。

また、「ダメなことはダメ」と悪いことを叱ったり、どうしてダメなのかを一緒に考えたりすることで、子どもの判断力を養うことができます。

最後に、どんな状況であっても親は常に子どもの味方であることを、常日頃から伝えてあげることも大事です。日々の会話や一緒に過ごす時間で、お子様への愛情を伝えてあげましょう。

子どもの思考力や実行力を妨げずサポート程度に見守って

いかがでしたか。親の『過保護』は、子どもの思考力や実行力など成長に必要な能力を妨げてしまう恐れがあります。親は子どもの取り組みや考えに手を出しすぎず、良い方向へと誘ってあげるサポート程度に見守ってあげましょう。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る