目次
<アイキャッチ画像:368608694>
突然起こる停電!最も注意が必要な『冷蔵庫の中身』
停電は、雨風が強い日に電線が切れてしまったり、電線同士が接触したりとさまざまな要因で発生します。電気が通っている地域であれば、どこでも起こり得るリスクなので、日頃から万全の備えが必要です。
停電時には、家の中に電気が通らなくなるので、あらゆる家電や電子機器が使えなくなります。その状況で最も注意が必要なのは『冷蔵庫』でしょう。
停電によって電力が供給されなくなった冷蔵庫は、中を冷やすことができなくなります。したがって、時間経過と共に飲食品が常温に戻されてしまい、多くの食品が傷んでしまうことが予想されます。
停電したら冷蔵庫の中身はどれくらいもつの?
実は、停電して電気の供給が停まってしまっても、冷蔵庫の中は2〜3時間、冷気を維持することが可能です。扉を開閉してしまえば、その分、冷蔵庫内から冷気が逃げてしまうので、維持できる時間が短くなります。
したがって、停電した際はなるべく冷蔵庫の扉を開けないように気をつけ、停電から2〜3時間経過しても復旧の見通しが立っていない場合は、消費期限が迫っているものや鮮度が重要な食品から消費するようにしましょう。
停電した時、冷蔵庫に絶対にしてはいけないNG行為は?
では、停電が発生した際、冷蔵庫にしてはいけない行為はあるのでしょうか。NG行為を知らずに行ってしまうと、冷蔵庫内にある飲食品が傷む原因になる恐れがあるので注意してください。
頻繁に冷蔵庫を開け閉めする
先ほど、冷蔵庫内の冷気は停電した後も2〜3時間は維持できるという話をしました。しかし、これは環境条件によって大きく左右されます。
停電時、「食品が傷んでいないかな」と不安になる人も多いと思いますが、その心理から頻繁に冷蔵庫を開け閉めして確認してしまうと、冷蔵庫の開閉に伴い冷気が逃げてしまいます。
冷気が逃げてしまうと、冷蔵庫内の温度が急激に上昇してしまい、食品を冷蔵保存、あるいは冷凍保存することが難しくなります。停電の際はなるべく冷蔵庫を開けないようにしましょう。
食品をすぐにクーラーボックスに移し替える
「停電したから冷蔵庫の中の食品が心配だ」と、食品や飲料水をすぐにクーラーボックスに移し替えようとする人も多いでしょう。良かれと行動していると思いますが、実は停電直後はクーラーボックスに移し替えるべきではないと指摘されています。
まず、冷蔵庫は2〜3時間であれば冷気を維持することが可能です。クーラーボックスに食品を移し替えている間に冷蔵庫内の冷気が外に逃げてしまう恐れがあるため、かえって食品を傷めてしまう恐れがあります。
また、クーラーボックスはすぐに内部が冷えるわけではないため、結果的に冷蔵庫に入れっぱなしにしていたほうが安全に食品を保存できる可能性が高いと考えられます。
停電時、すぐに取り組むべき冷蔵庫対策を紹介
では、もしも停電してしまった時、私たちは冷蔵庫の中の食品をどのように守るべきなのでしょうか。以下の4つのポイントを押さえて、停電時間の経過と共に対策してください。
- 冷蔵庫の扉はなるべく開閉しない
- 凍った保冷剤や消費予定の冷凍食品を冷蔵室の一番上の棚に入れる
- 停電から2〜3時間経過したら期限が迫っている食品を消費する
- 冷蔵庫に対応した大容量のポータブル電源を活用する
冷蔵庫をなるべく開け閉めするべきではないことは、これまで何度も説明してきました。また、凍った保冷剤を冷蔵室の1番上の棚に置いておくことで、冷気をより維持しやすくなります。
しかし、停電から2〜3時間が経過してしまった場合は、期限が迫っている食品を少しずつ消費することをオススメします。この頃には、冷蔵庫内の冷気も常温に戻っている可能性が高いので、扉を開閉しても問題はありません。
もう1つの対策方法として、停電時に備えて大容量のポータブル電源を活用するという方法があります。また、最近では太陽光パネルを設置しているご家庭で、停電時に1ヶ所だけコンセントが使える場所が設けられていることも多く、大半は冷蔵庫の近くに設けられています。
今一度、停電時に備えてご家庭の備品の確認や電力機能の確認を行いましょう。
停電時には正しい知識で行動して冷蔵庫内の食品を守ろう
いかがでしたか。停電時には間違った行動をとってしまうと、冷蔵庫内の食品の消費期限を縮めてしまう恐れがあります。今回紹介したNG行為には気をつけて、停電時に取るべき行動を改めて家族と共有しておきましょう。