目次
ハーバリウムオイルの代用品5つ
ハーバリウムオイルの代用で重要なのは透明度と粘度と色落ちしないことです。ハーバリウムオイルの主成分はミネラルオイル(流動パラフィン)とシリコンオイルの2種類あります。
価格的にはミネラルオイルの方が安く、比較的花材が浮きにくいです。初心者の方やコスパ重視の方はハーバリウムオイルの代用としては成分にミネラルオイルが含まれているものをおすすめします。
①ベビーオイル
ベビーオイルはミネラルオイルが原料のタイプと、植物油が原料のタイプがありますが、ハーバリウムオイルはネラルオイルですので、ベビーオイルもミネラルオイルのタイプを代用します。
ミネラルオイルタイプのベビーオイルとしては、ジョンソンのベビーオイルをおすすめします。ジョンソンのベビーオイルの成分はミネラルオイルと酢酸トコフェロールで添加物が少ないので安心です。ジョンソンのベビーオイルはドラッグストアなどで販売されていますが、有名ですので知らない方は少ないかもしれませんね。
ベビーオイルはハーバリウムオイルよりサラサラしているので、ビンの中の花が浮きやすくなります。
②グリセリン
グリセリンをハーバリウムオイルの代用品として使うことができます。グリセリンは別名「グリセロース」と呼ばれるアルコールの一種で、化粧水の中に入っていることが多く、ドラッグストアなどで手軽に購入することが出来ます。
グリセリンは粘りが強いので、ビンの中の花の位置を固定するときはやり易いですが、ベビーオイルやミネラルオイルに比べて花の色落ちが早いので長期保存には向いていません。また、濃度が高いグリセリンは肌荒れやかぶれの原因になる可能性がありますので直接肌に触れないよう注意しましょう。
③液体洗濯のり
液体の洗濯のりはハーバリウムオイルの代用品になります。液体の洗濯のりはYシャツをパリッと仕上げるのに使用しますが、低価格でスーパーなどでも購入することができます。低価格ですので大量に使用しても失敗しても気楽に使えます。
液体洗濯のりは透明度や粘度が高いのでハーバリウムオイルの代用になりますが、ビンの中に入れるとき気泡ができやすい、にごり易い、粘度が高すぎるため花が沈んでしまう、などの問題がありハーバリウムオイルの代用としては作り方が難しいです。また色落ちが早いので長期保存には向いていません。
④流動パラフィン
流動パラフィンはハーバリウムオイルの代用として使えます。流動パラフィンは、無色透明、非揮発性、水に溶けない、酸化しないなどの特徴があります。
流動パラフィンはベビーオイルの原料にも使用されています。他にチョコレートやお菓子や果物などの天然コーティングとしても使われており、医薬品にも使用されていますので人体への悪影響の心配はありません。
流動パラフィンはハーバリウム用として販売されているものもあり、粘度が高く花が浮きにくいので花の位置を固定しやすいです。
⑤シリコーンオイル
ハーバリウム専用のオイルにシリコーンが使われているタイプがありますので、ハーバリウムオイルの代用としてシリコーンオイルが適しています。粘度が高くビンの中の花が浮きにくく固定しやすくなります。また透明度が高いので花の色が綺麗に映えます。
シリコーンオイルは天然ミネラルから取りますが化粧品にも使われています。ただしごくまれにシリコーンアレルギーの方もいらっしゃいますのでかゆみがでたり赤くなったりしたらすぐ止めて水道水できれいに洗い流しましょう。
ハーバリウムオイルの代用品の注意点
ベビーオイルの場合
ベビーオイルは専用オイルと比べて粘度が低いため、お花が浮いてきてしまうこともあります。ベビーオイルを使うならお花はたっぷりと詰めた方が綺麗に仕上がります。
グリセリンの場合
シリコーンオイルやミネラルオイルに比べると、色落ちは速くなり、長期保存には向きません。アルコールの一種であることから、利用方法をあやまると引火による火災の原因になる可能性もあります。薬剤師からの指導なく気軽に購入できる商品なので怖がりすぎる必要もありませんが、グリセリンをオイルとして代用する時は火の元には気をつける必要があります。
洗濯のりの場合
造花で色落ちや濁りが生じ、ドライフラワーは形が崩れることがありますので長期間楽しむには向いていません。ただしドライフラワーが崩れる感じが良いと場合は有効です。
流動パラフィンの場合
流動パラフィンとシリコーンオイルを混ぜると白く濁りますので注意しましょう。
危険物扱いになる代用品もある
ハーバリウムオイル専用のミネラルオイルは危険物の扱いにはならないので問題ないのですが、ベビーオイルは流動パラフィンを含むものなので危険物扱いになってしまいます。危険物扱いになると誰かにプレゼントしたり販売することも禁止になります。なので代用品でハーバリウムを作る場合はご家庭内で自分だけで楽しむようにしてください。
ハーバリウムオイルの代用を使った作り方
準備するもの
- ドライフラワーまたは造花
- ハーバリウムオイルの代用(ベビーオイル)
- フタ付きのガラス瓶などの容器
- ピンセット
手順
- 消毒する
ガラス瓶などの容器とフタ、ピンセットを消毒して乾燥させる - 花材を入れる
ピンセットでドライフラワーまたは造花を一つずつ入れる - 花の位置を整える
瓶の中のドライフラワーや造花の配置のバランスを見ながらピンセットでそっと位置を調整する - オイルを流し込む
瓶の中のドライフラワーや造花が崩れないよう、瓶をそっと傾けてハーバリウムオイルの代用(ベビーオイル)を静かに注ぐ - 完了
ハーバリウムオイルの代用(ベビーオイル)はビンいっぱい入れず八分目あたりまで入れたらキャップをしっかり閉じたら完了
ガラス瓶にリボンをつけたりデコレーションするのもおすすめです。
ポイント
初めての方は赤やオレンジなどの鮮やかな色を土台にすると組み合わせの色を決めやすくなります。またハーバリウムオイルの代用(ベビーオイル)を注ぎ込む際は並々とは入れず少しだけ空気の層ができるよう八分目あたりで止めましょう。ぱんぱんに詰めると室温でオイルが膨張しますので注意しましょう。
100均ショップで揃うハーバリウムの材料
100均ショップでハーバリウムの材料をそろえることができます。
ハーバリウムオイル、フタ付きのガラス瓶などの容器、ドライフラワー、造花、砂、ビーズ、リボンなどが色々販売されていますので、それを利用すれば気軽に楽しめます。ハーバリウムオイルが販売されていないショップの場合は、ハーバリウムオイルの代用になるベビーオイルが販売されていますので使用してください。
100均ショップのハーバリウムオイルは容量が少ないのでたくさん作りたい方は割高になる可能性がありますので予算が超えないよう確認しながら購入しましょう。たくさん作る予定の方はベビーオイルをハーバリウムオイルの代用にすることをおすすめします。
まとめ
ハーバリウムオイルの代用として一番適しているのはベビーオイルと流動パラフィンですね。価格的にはベビーオイルが経済的です。ベビーオイルは100円ショップでも販売されていますし、大型店などでは100円以下で販売されています。初心者の方は練習をかねてハーバリウムオイルの代用で作ってみてください。