布団乾燥機の正しい使い方!効果的なタイミング、ダニ対策や注意点など

清潔な布団

わざわざ外に干さなくても室内にいるだけで布団の乾燥を行うことができる布団乾燥機ですが、効果的な使い方をしなければせっかくの機能も台無しに。ここではいかにして布団乾燥機の力を発揮し、清潔な布団にすることができるかをわかりやすくご紹介します。これを読めばより快適な睡眠時間を過ごすための一助に!

布団乾燥機を正しく使おう!

布団乾燥機を使った布団

布団乾燥機は決して安い買い物ではないため、しっかりと効果が発揮できる正しい使い方を知っておきたいところですね。

そこで、この記事では布団乾燥機の基本的な使い方から意外な応用の仕方、そして初心者にもおすすめの機種などをご紹介します。

布団乾燥機とは

布団乾燥機は、掛布団と敷布団の間に温風を送り込む家電です。さまざまな機種がありますが、基本的には以下のような働きをします。

  • 布団を乾燥させる
  • 布団を温める

温風を送りこんで布団を乾燥させると、天日干しと同じように湿気を飛ばすことができるのです。

そもそも寝るときはコップ1杯分の汗をかくといわれるように、見た目には分からなくても布団の中は湿気を溜め込んでいます。それを布団乾燥機で乾燥させることで、湿気が飛んでふわふわになるというわけです。

また布団を乾燥させるときに温風を使うので、布団を暖める効果もあります。布団が温まると冬に嬉しいだけでなく、ダニ対策にも効果的です。天日干しが不要になる布団乾燥機は、花粉がひどいシーズンや梅雨に大活躍します。

布団乾燥機は3種類ある

布団乾燥機は、マット・ホース・それ以外の3種類があります。マットタイプは布団と布団の間にマットを挟んで使うタイプで、ホースによってマットに温風を送り込みます。布団全体を効率よく乾燥できますが、その反面セッティングが大変という手間もあります。

それに対してホースタイプは、ホースで直接温風を送り込む仕組みのもので、これが最近の主流です。マットほど全体を乾燥させられませんが、コンパクトに収納できて手軽に使える上に、静電気が発生しにくいという長所があります。

稀にそれ以外の付属品を使用する布団乾燥機もありますが、基本的にはマットの有無が一番の違いです。

布団乾燥機のメリット

天日干しではなく布団乾燥機を選ぶ家庭が増えていますが、両者を比較したときのメリットは何なのでしょうか。まず最も大きな強みといえるのが、布団乾燥機の方がダニ対策に効果的ということです。

というのも、天日干し程度の暑さではダニは死滅しないからです。それに対して布団乾燥機は、ダニが死ぬほどの高温を使っています。ダニはアレルギーの元にもなるので、その点が一番のメリットといえるでしょう。

また布団乾燥機は、天候や季節を問わず使えるのも魅力です。天日干しは雨の日には行えませんが、布団乾燥機は天気を選びません。また夜に使うこともできるので、忙しい方ほどメリットを感じられるでしょう。

また機種によっては、衣類乾燥、靴乾燥、脱臭などの便利な機能が付いていることもあります。

布団乾燥機の使用頻度

布団乾燥機の使用頻度は、何のために使いたいかで異なります。

冬場に布団を温めたいのであれば、毎日寝る前に15分程度稼働させればいいでしょう。湿気がこもった布団を乾燥させる目的であれば、週に1回30分程度使用します。乾燥に加えてダニ対策もしたいなら、少なくても1時間は稼働させましょう。

ただし使用頻度や使用時間は、機種によって若干ですが違いがあります。使用する際は説明書をよく読み、それぞれに適した使い方をしましょう。

《 ポイント 》

  • 布団乾燥機にはマットタイプ、ホースタイプ、その他の3種類がある
  • ホースタイプが最近は主流で、手軽に使えて静電気が発生しにくいメリットがある
  • 布団乾燥機のメリットは、天候に左右されずにいつでも使えること、ダニ対策に効果的なことなど
  • 使用頻度は目的によって異なり、温めたいなら毎日15分、乾燥させたいなら週1回30分など
  • ダニ対策を兼ねる場合は1時間以上かけるのがおすすめ

マットを使用した布団乾燥機の使い方

雨の日のベランダ

雨で布団をベランダに干せない時やわざわざ持ち出すのが億劫に感じられる時、布団乾燥機が役に立ちます。日中だけでなく日が暮れてからでも使えるので、いつでも好きなタイミングで布団を乾燥させることができる優れものです。

布団乾燥機の使い方は機種により多少異なりますが、基本的には付属されたマットを乾燥させたい布団にセットし、コースを選択するだけというシンプルなものです。

布団乾燥機を使う手順

  1. 敷布団にマットをセットする
    まずは敷き布団の上に布団乾燥機付属のマットをセットします。この時にマットの表裏を間違えないように注意しましょう。
  2. 布団乾燥機のホースを接続する
    続いてマットに布団乾燥機のホースを接続します。このホースから温風が出ることになるため、マットの穴から抜け落ちてしまわないようにしっかりと差し込みましょう。
  3. 掛け布団をかける
    その上から掛け布団をかけます。枕はマットと掛け布団の間に入れておきましょう。敷き布団と掛け布団の間にマットを挟んだ状態にすれば、布団乾燥機を使うための準備が完了したことになります。
  4. 電源を入れ、30~2時間程度乾燥する
    ここで電源を入れます。ダイヤルで時間を指定できるので、30分~2時間程度を目安に設定しましょう。電源を入れるとホースから温風が出て布団が膨らんでいきます。マットをしっかりとセットできていれば、布団全体に満遍なく温かい空気が浸透するはずです。指定時間が過ぎると機器は自動的に停止します。
  5. ホースを取り外す
    最後にホースを取り外し、マットを畳んで収納したら終了です。たったこれだけの工程で、ふわふわの布団にすることができます。
  6. ダニなどを掃除機で吸い取る
    布団乾燥機をかけた後の布団は、死んだダニや糞が数多く残っている状態です。アレルギーの原因にもなりかねないのでしっかりと除去しておいた方が良いでしょう。そこで布団乾燥機を使った後は掃除機をかけます。布団内部が高温になるとダニは表面に出てきて死にます。肉眼では確認できないので面倒ですが、すべて取り除くつもりで布団の両面に掃除機をかけましょう。布団を手などで叩いてダニをはたき落とそうとすると、逆に奥へと押し込んでしまうので危険です。ここは掃除機で吸い込むことがポイントになります。

《 ポイント 》

  • マットタイプはマットを布団の間にはさんで使う
  • マットにホースを接続し温風を送り込む
  • 30分~2時間程度運転するのが目安
  • 使用後は掃除機でダニや糞を吸い取る
  • 定期的にエアフィルターのお手入れも忘れずに

布団乾燥機を上手に使うコツ

掃除機をかける女性

布団乾燥機を上手に使って、より効果を上げるにはちょっとしたコツがあります。ただ電源を入れるだけでなく、タイミングを見計らった使い方をすることで、布団をふわふわに仕上げることができます。

ここでは、布団乾燥機を持っている方におすすめの上手な使い方をいくつかご紹介しましょう。

朝一番に使おう

布団乾燥機は、使うタイミングが非常に大切です。布団が最も汚れているのは、起きたばかりの朝の時間帯。ですので乾燥させるために布団乾燥機を使うなら、起きた直後が効果的です。

先述した通り使用直後は表面にダニが浮いてくるので、掃除機をかける後処理も必要ですね。朝、部屋全体の掃除機をかけている方は、その間に布団乾燥機を稼働させておけば無駄がありません。

他の寝具や布類も一緒に乾かそう

せっかくなら布団だけでなく、タオルケットや毛布といった普段使っている寝具も一緒に乾燥させましょう。

これらは比較的軽いので布団の中に入れると安定しない場合がありますので、布団の上に乗せるだけでも問題ありません。布団の表面からも温風は出てくるため、十分にカラッと仕上がります。

お子さんのぬいぐるみをはじめとした小物なども、布団の中や上にセットすれば一緒に乾燥できます。布団乾燥機は機種によっては電気代も馬鹿にならないため、できるだけまとめて乾燥させるとお財布にも優しいですね。

布団乾燥機も定期的にお手入れをする

布団乾燥機はそれほど酷使していなくてもエアフィルターにホコリが溜まりやすいので、定期的にお手入れをすることをおすすめします。ホコリが詰まった状態で使用しても、機器のパワーが十分に発揮できず、布団の仕上がりにも影響を与えます。

加えて、エアフィルターが汚れたまま使い続けると故障するリスクが高まるだけでデメリットしかありません。常にフルパワーを発揮できるよう、最低でも1ヶ月に1回程度はお手入れをするようにしましょう。

エアフィルターやカバーに掃除機をかけ、付着したホコリなどを吸い取りましょう。保管する際はホコリが溜まりやすい場所には置かないように気を付けましょう。

《 ポイント 》

  • 朝一番に使うのが効果的で、掃除と合わせて行う
  • 他の寝具や布類も一緒に乾燥させると効率的
  • エアフィルターにホコリがたまるので定期的に掃除する
  • 保管時はホコリが溜まりにくい場所に置く
  • エアフィルターを汚れたままにすると故障のリスクが上がる

どんな布団乾燥機を選べばいいの?

布団

布団乾燥機は様々なメーカーから販売されており、それぞれ特徴も異なります。

マット無しのタイプは楽だがムラがある
中にはマットを使用しないタイプの布団乾燥機もあり、マットのセットや収納する手間が省けるので楽です。ただホースを設置する場所によっては、布団全体に温風が広がらないリスクもあるので、使用する際は注意が必要となります。

初心者にはシンプルなものがおすすめ

パナソニック ふとん乾燥機 マットタイプ ブルーシルバー FD-F06A7-A

初心者におすすめなのは、時間を指定するためのダイヤルのみがついたシンプルな布団乾燥機です。機能性が高いものも人気ですが、機械に疎い人の場合はオーバースペックになってしまう可能性があります。

最初は布団を乾燥させる機能だけがついた簡易的なものの方がコストパフォーマン的にも優れていると言えるでしょう。

アイリスオーヤマ 布団乾燥機 ふとん乾燥機 布団2組・靴2組対応 ツインノズル ホワイト FK-W1-WP

温風でふとんをあたため、湿気をカラッと飛ばしてくれる「ふとん乾燥機カラリエ」。冬でもあったかいふとんで寝たい!ふとんの湿気やダニが気になる!外でふとんが干せない!そんな方にオススメです。

ホースを伸ばして、ふとんをかぶせてボタンを押すだけでふかふかのあったかふとんが完成します。ベッドサイドからノズルを配置して、マットレスの乾燥ができます。干すのが大変なマットレスも、お手入れラクラクです。

上位機種には脱臭機能なども!

シャープ プラズマクラスター搭載 ふとん乾燥機 ホワイト UD-BF1-W

ある程度使い方に慣れてきたら、上位モデルにも注目してみましょう。布団乾燥機の中にはマイナスイオンが発生する装置が内蔵されている機種もあり、密閉された空間であればマイナスイオンは脱臭効果をもたらします。

そのため、布団を乾燥させると同時にニオイまで除去することができるのです。布団を乾燥した上でしっかりと掃除機をかけていれば、ニオイの発生源となるダニや糞などは取り除くことができます。

それでも完璧にニオイを除去することができないケースもあるでしょう。そんな時に脱臭機能があれば不快なニオイを消し去ることができ、より心地の良い布団に仕上げることができます。まさに痒いところに手が届く機能と言えるでしょう。

《 ポイント 》

  • マットなしのタイプは使い勝手が良いが、ムラが発生しやすい
  • 初心者は基本的な機能のみのシンプルなものがおすすめ
  • 上位機種には脱臭機能などが搭載されているものもある
  • 使い方に慣れたら、応用的な機能のあるものを選ぶとよい
  • 自分のニーズと合った機能を持つものを選ぶことが大切

こんな使い方も!布団乾燥機の応用術

乾燥機で使う女性物の靴

何も布団を乾燥させることだけが布団乾燥機の使い道ではありません。他にも生活に役立つ色々な使い方があります。

洗濯物も乾かせる

布団乾燥機からは温風が勢いよく出てくるので、洗濯物を部屋で乾かす時にも活躍してくれます。

どれだけ洗濯物が多くても布団乾燥機であれば短時間のうちにカラッと乾かしてしまうので、部屋干しの効率が上がります。洋服だけでなく、濡れた靴であっても素早く乾燥することができるのが布団乾燥機の強みです。

洗濯物を乾かすためのモードが搭載されている機種もあるので、布団以外にも使いたいと考えている場合は購入時に確認しておきましょう。

靴の乾燥や暖房に使える

機種の中には靴を乾燥させる時に使う専用のアタッチメントが付いているものもあります。このアタッチメントを使用すれば、ブーツや長靴にも素早く温風を送り込むことができ、あっという間に乾かせます。寒い時期であれば、出かける前に靴の中へ温かい空気を入れておくことで、履いた時の冷たさを緩和させることも可能です。

家の湿度を下げてカビ・ダニ対策になる

また、クローゼットや押入れといった湿気の多い場所で布団乾燥機を使えば、空気が循環されるので湿度を下げることができます。これによりカビが予防できたり、ニオイを取り除く効果も期待できるでしょう。このように考え方次第で様々な応用が効くのが布団乾燥機の良いところです。

1台あれば、家のカビやダニ対策は十分に行えるのではないでしょうか。そういった意味では、非常に費用対効果の高い家電製品と言えるでしょう。

《 ポイント 》

  • 洗濯物の乾燥にも利用でき、部屋干しの効率UP
  • 靴用のアタッチメントがあると、靴の乾燥に便利
  • 温風で靴内を暖めると、履き心地がよくなる
  • 押入れなどの湿度調整にも使える
  • 空気の循環でカビ予防や脱臭効果も期待できる

布団乾燥機で快適な生活を手に入れよう!

布団乾燥機にかけた布団で寝る女性

布団に湿気が溜まるとダニの温床となり、ダニはアレルギーの原因になります。それを放置したまま布団を使うことは健康を害するだけでなく、気分的にも良くないですよね。

布団乾燥機を使えば、高温によりダニが生息することが難しい状況になるため、ばっちりと対策が行えます。また、濡れた洗濯物や靴の乾燥にも応用できるため、活躍する場は想像以上に多いでしょう。

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