紅茶とコーヒーのカフェイン量はどっちが多い?含有量や比較、適切な摂取量まで

コーヒーと紅茶

覚醒作用や興奮作用をもたらすカフェインは、仕事や勉強などに意欲的に取り組むために役立ってくれます。しかし、利尿作用や依存性などデメリットもあるため、摂取量が気になっている方もいるはずです。こちらでは、日本人にとって身近な紅茶とコーヒーを取り上げて、それぞれに含まれるカフェインの含有量や、適切な1日の摂取量などを紹介します。

紅茶とコーヒーはカフェインの量が異なる

カフェインと記号

以下の表のように、紅茶とコーヒーの両方にカフェインは含まれますが、含有量はそれぞれ違います。正しい数値を知れば、身体に悪い影響を与えずに、紅茶とコーヒーを飲み続けることができます。

紅茶とコーヒーのカフェイン含有量

種類 100mlあたりの含有量 一杯(150ml)あたり
紅茶 約30mg 約45mg
コーヒー 約60mg 約90mg

紅茶は約45mgのカフェインが含まれる

紅茶

一杯(150ml)の紅茶に含まれるカフェインの量は約45mgです。

紅茶の茶葉には、ダージリンやアールグレイなどいろいろな種類がありますが、カフェインの含有量に大きな差はないため、その点は気にしなくても大丈夫です。

玉露は250mgのカフェインを含むので注意!
ちなみに、玉露と紅茶は加工方法が異なるだけで、茶葉は同じものが使われているのを知る方も多いでしょう。そのため、玉露のカフェインの量も紅茶と同じだと考える方もいるはずです。しかし、玉露は一杯当たり250mg前後も含まれているので、紅茶と同じ感覚で摂取するのはおすすめできません。

コーヒーは90mgのカフェインが含まれる

コーヒー

一杯のコーヒーに含まれるカフェインの量は約90mgになっています。

ただし、コーヒーの場合は、豆の種類によってカフェインの含有量が異なるため、90mgよりもずっと少ない場合もありますし、多い場合もあります。もしも、カフェインの量が気になるのなら、豆の種類を調べてから摂取するようにしましょう。

紅茶よりもコーヒーのカフェインが倍も多い

紅茶とコーヒーとでは、含有量が倍も違うため、カフェインを控えたいのなら紅茶を飲んだほうがよいです。

しかし、逆にカフェインを摂取したいと考えるのなら、コーヒーのほうが合っているかもしれません。水分の取りすぎはトイレの問題もあるので、休憩時間を取りにくい方もコーヒーがおすすめです。

清涼飲料水の場合はそれぞれ異なる

紅茶とコーヒーの清涼飲料水に含まれるカフェインの量は、製品によってばらつきがあります。メーカーの公式ウェブサイトを訪れれば、各清涼飲料水のカフェイン含有量が記載されているため、興味があるならチェックしてみましょう。

一日のカフェイン摂取量は?紅茶やコーヒーは何杯飲める?

コーヒーを飲む女性

  • 紅茶は「約9杯」が限界
  • コーヒーは「約4杯」が限界

カフェインの1日の摂取量は400mg未満(大人の場合)に抑えるほうがよいとされています。従って、紅茶の場合は約9杯飲めて、コーヒーの場合は4杯が限界だといえるので、目安として覚えておきましょう。

コーヒーや紅茶以外の飲み物にもカフェインは含まれるので注意

ただし、コーラやほうじ茶やエナジードリンクなど、そのほかの飲み物にもカフェインが含まれているのを忘れてはいけません。

また、市販薬の中には、カフェインと同じ効果の無水カフェインという成分が含まれていることもあります。そのため、紅茶やコーヒーだけ気にするのではなく、ほかの飲み物や薬などの含有量もきちんと知って、すべてを合計した上で1日の摂取量を超えないようにしましょう。

食べ物にもカフェインが含まれることもある

ちなみに、お菓子などの調理法で、紅茶の茶葉やコーヒーの豆をそのまま使うことがあります。その場合は、カフェインの量が増えるので注意しましょう。

飲み物の場合は、抽出をしたあとに出がらしが残るため、茶葉や豆に含まれるカフェインをすべて摂取することはありません。しかし、食べる場合は、丸ごと摂取するため、含まれるすべてのカフェインを摂取することになります。

同じ量の茶葉やコーヒー豆を利用するからといって、飲む場合と食べる場合の摂取量を同じだと考えると、取りすぎになる可能性があるので気をつけましょう。

妊婦は紅茶やコーヒーを飲んでも大丈夫?

妊婦の飲み物への不安

妊婦がカフェインを取りすぎると、母胎や赤ちゃんによくない影響を及ぼすといわれています。少し調べると、流産や発育の遅れの恐れなど、怖い言葉を見つけられるので、心配になるのは仕方がありません。

カフェインは200mg~300mgに抑えよう

妊婦の場合は通常とは身体が異なるため、カフェインの摂取量を200mgから300mgに抑えたほうがよいといわれています。数値が発表されているのを考慮すると、妊婦でも紅茶やコーヒーを飲んでも大丈夫だということになります。

しかし、それでも不安に感じてしまう方も多いでしょう。そのときは、妊婦ならば医療施設に通っているはずですから、そちらへの相談をおすすめします。ドクターに相談すれば、個人の状態を考えた上で、紅茶やコーヒーを飲んでも大丈夫なのか、的確に判断してくれます。

薬を飲んでいる人もカフェインに注意

なお、妊婦でなくても、病気で何かしらの薬を利用している方は、紅茶やコーヒーを飲むときはドクターへ相談したほうがよいです。カフェインは薬の効果に悪い影響を及ぼすことがあるため、ドクターに飲み合わせについて確認しておきましょう。病院やクリニックを訪れるのが難しいのなら、薬局やドラッグストアにいる薬剤師にも相談が可能です。

カフェインを摂取できない人におすすめの飲み物

お茶を飲む女性

カフェインに過敏な方は、紅茶やコーヒーを飲んでしまうと、不眠になったり興奮状態が長く続いたりしてしまいます。しかし、紅茶やコーヒーを楽しむ人たちを見て、うらやましいと感じた方もいるでしょう。

そのような方に向けて、カフェインを摂取できない人も安心して飲める、おすすめの飲み物を紹介したいと思います。もちろん、妊娠をして、カフェインの摂取量を控えたいと考える方にも参考にしてもらえるはずです。

カフェインレスの紅茶とコーヒー

『紅茶とコーヒーを飲んでいる気分を味わいたい』と考える方におすすめなのが、カフェインレスとして売られている紅茶とコーヒーです。その名前の通りに、カフェインが入っていないので、過敏な方も妊婦も安心して飲めます。

UCC おいしいカフェインレスコーヒー ドリップコーヒ 350g 7g×50袋
日東紅茶 カフェインレスアールグレイ 20袋入り×2個

ただし、カフェインレスのものは、製品によって味に賛否があるので、いろいろな種類を試してみましょう。いくつかを実際に飲んでみれば、自身の舌に合ったものを見つけられるはずです。

麦茶

麦茶

カフェインが含まれていないお茶はたくさんありますが、その中でも特に手に入れやすいのが麦茶です。日本ではメジャーな麦茶は、自動販売機で購入することもできますし、スーパーでパックを買って自宅で作ることもできます。

麦茶はホットにもコールドにも対応しているため、自分の好きな温度で飲みましょう。値段はとてもリーズナブルなので、たくさん飲んだとしても、財布に大きなダメージを与えることはありません。

スポーツドリンク

炎天下や暑い場所で作業をするのなら、身体から水分と塩分が失われるので、スポーツドリンクの利用をおすすめします。

カフェインのような利尿作用はありませんので、汗かく仕事をしている方にはピッタリです。ただし、糖分が多く含まれる製品もあるため、飲む量が多いのならば、控えめのスポーツドリンクを選びましょう。

まとめ:紅茶やコーヒーの飲める量を把握しておこう

コーヒーと紅茶

紅茶やコーヒーを過剰に摂取すると、カフェインのよくない効果が身体に起こります。そうならないためには、それぞれの含有量をしっかりと知り、オーバーしないように管理を行いましょう。

何杯飲んでも大丈夫なのか、覚えておけばよいだけなので、それほど管理は難しくはありません。きちんとカフェインを使いこなせれば、やる気に満ちた毎日を過ごせるでしょう。

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