IHクッキングヒーターの掃除方法!こびりついた汚れもスッキリ落とせる

IH クッキングヒーター コンロ

IHクッキングヒーターの正しい掃除方法にはコツがあります。IHについたばかりの汚れの掃除方法とガンコに固まって取れない汚れの掃除方法は全く違います。汚れの状態ごとにIHの掃除方法を変えることで効率よくキレイにできます。今回はIHクッキングヒーターの掃除の仕方として、汚れの段階に応じた掃除方法やIHの場所別の掃除方法、いつもキレイに保つ方法などをご紹介いたします。

IHクッキングヒーターの掃除方法

ihクッキングヒーターの掃除

IHのお掃除方法について、軽い汚れのお掃除、油汚れのお掃除、こげのお掃除、時間経過したガンコな汚れのお掃除など、汚れの段階別にIHのお掃除方法をご説明いたします。

ちなみに、IHには「IHコンロ」と「IHクッキングヒーター」の2種類があります。IHコンロとIHクッキングヒーターの違いは、熱が発生する仕組みです。

IHコンロ(電気コンロ)はコイル状の電熱線が電気ヒーター本体を加熱し、その上に調理器具を置いて使用します。一方、IHクッキングヒーターは磁力を使った電磁誘導加熱で調理器具を加熱するのが特徴です。

IHコンロは価格が安い、IHクッキングヒーターはヒーター部分が熱くならず安全など、それぞれにメリットとデメリットがあります。

今回はIHクッキングヒーターの掃除方法について解説します。

普段のお料理後のお掃除

凹凸が無いIHのクッキングヒーターは、一般的なガスコンロに比べ、普段の掃除がとても簡単です。電源を切り熱が冷めた後、しっかりと絞った布巾でさっとふき取るだけできれいになります。

汚れを拭き取ったその後、キッチン用のアルコールスプレーをシュッと一吹き。乾いたフキンで拭き取れば、簡単にきれいになります。アルコールが油分を取り去ってくれるので、ベタつきもなくサッパリし除菌効果もあります。

油汚れがひどい場合(揚げ物などの直後)

揚げ物料理などの直後であれば、熱が冷めた後、台所用の洗剤(アルカリ性の洗剤が◎)を薄めて、布巾に染み込ませてIHクッキングヒーターについた油汚れを拭き取り、仕上げにきれいな水につけてよく絞った布巾で拭きましょう。

油汚れがひどい場合(時間経過した油汚れ)

汚れが付いてからしばらく時間が経ってしまい、頑固にこびりついてしまった油汚れの場合、洗剤を直接汚れにかけてスポンジでこすって泡立てます。そのままの状態にして10分程度放置し、その後に拭き取りましょう。油汚れの場合は、中性洗剤よりアルカリ性洗剤の方がよく落ちるようです。

こげ汚れがこびりついた場合

こげ汚れは、家庭にある意外なものを使って簡単に掃除ができます。料理中の拭きこぼれがこげ付いた、日ごろの汚れがガッチリとこびりついてしてしまった場合に向いているIHの掃除方法です。

アルミホイルやラップで汚れをこすり取る

  1. こびりついた汚れにクレンザーをかけます (クリームクレンザーでOK)
  2. アルミホイルまたは、ラップで汚れをこすってください。
  3. 最後に濡れたふきんで汚れと洗剤をしっかり拭き取りましょう。

※クレンザーやアルミホイルでの掃除はIHに傷がつく可能性がありますので力を入れてこすらないでください。掃除の前に目立たない箇所をこすって問題がないか確認してからIHの掃除をすることをおすすめします。

もし、ご利用のIHクッキングヒーターに専用のスチールウールが付いている場合はそちらを使用してください。金たわしは表面が傷つく可能性が高いので使用しないほうが良いでしょう。

ラップでパック効果で汚れを浮き上がらせる

  1. 油汚れの上に食器用洗剤を塗布または吹き付けます。油汚れはアルカリ性の洗剤が良く落ちます。
  2. 大きめにカットしたラップを、洗剤をつけた汚れの上に貼ってください。
  3. そのまま15分程度放置した後、ラップを外して洗剤を拭き取りましょう。
  4. 仕上げに、きれいな水に浸したふきんを固くしぼり、残った洗剤や汚れをしっかり拭き取ってください。

あまり長い時間経過していない汚れであれば、だいたいはここまでの方法とアイテムで汚れは落ちると思われますが、それでも落ちない!というガンコな汚れはどうやっておとせばよいでしょうか?

ここまでやってみても落ちない場合のお掃除の方法はまだあります!高価な洗剤やお掃除用具なしで出来る、IHクッキングヒーターのお掃除方法につて、さらに述べていきましょう。

お掃除ペーストで汚れを落とす

掃除ペースト

食器用洗剤・アルカリ性洗剤で磨いても、アルミホイルやラップを使ってみても落ちない頑固な汚れには、酢と重層を使ってみましょう!

用意するもの

  • 重曹
  • 食器用洗剤、台所用洗剤

お掃除ペーストの作り方

  1. 重曹1/2カップと、台所用洗剤大さじ2杯を合わせて混ぜ合わせ、ペースト状にします。
  2. ペースト状になったら酢を大さじ1杯加えて混ぜ合わせてください。
  3. 泡のペースト状になったらお掃除ペーストの出来上がりです。

お掃除ペーストの使用方法

出来上がったペーストを、汚れが酷い箇所に塗布し、その上からラップでパックします。そのままの状態で1時間程度放置し、濡れた布巾でしっかりふき取って完了です。これでもなかなか落ちない場合は、引き続き「こげがこびりついた場合」のお掃除方法も試してみてくださいね。

《 ポイント 》

  • IHには「IHコンロ」と「IHクッキングヒーター」の2種類がある
  • 軽い汚れの場合は水拭きやアルコールスプレーを使用する
  • 油汚れの場合はアルカリ性洗剤を使用する
  • こげ汚れの場合はクレンザーやアルミホイルなどを使用する
  • 落ちにくい汚れの場合は重曹と洗剤でお掃除ペーストを作る

IHクッキングヒーターの排気口やパネルの掃除方法

ihクッキングヒーター

目立つコンロ部分のお掃除と合わせて大事な箇所が排気口です。排気口のお掃除も、すぐに手に入るものでなるべく楽をして、お掃除しましょう。

IHクッキングヒーターの排気口はコンロの奥にある金属の細長い穴のあいたカバーのある部分になります。IHクッキングヒーターのお掃除と言えばついコンロ部分のフラットなプレート部分の清潔さだけに目がいきがちですが、汚れがたまりやすいのは排気口かもしれません。

目に付く、表面の汚れは拭き掃除でさっときれいに出来ますが、排気口の奥をうっかり放置してしますと、ギトギト汚れがたまってしまいます。ここは空気が出入りする大切な部分ですので、定期的に掃除をしましょう。

排気口をずっと掃除しないまま調理をしていると、汚れで目詰まりを起こしてしまい、クッキングヒーターの安全装置が作動して使えなくなることがありますので注意が必要です。

排気口お掃除に用意するもの

  • 重曹
  • 食器用洗剤
  • スポンジ
  • お湯
  • いらなくなった布
  • キッチンペーパー
  • 割りばし
  • 輪ゴム
  • 使い古した歯ブラシ

ガッチリと汚れをためこんで手遅れになる前に定期的なお掃除をしましょう。IHクッキングヒーターの排気口掃除は、手に入りやすい道具で掃除が可能です。いらなくなった布は、穴の開いた靴下や古くなって捨てるだけのTシャツや雑巾にするようなタオルで十分です。

排気口のパネルを開けるとポケットのような取り出せる容器が入っているタイプがあります。ポケットが取り出せるタイプは、外して丸洗いができますから、カバーと一緒に油汚れを洗い落としてしまいましょう。

排気パネルやポケットを掃除する手順

  1. 本体から排気パネルやポケットを取り外します。
  2. 重曹を混ぜたお湯にしばらく漬け込みます。
  3. 排気パネルやポケットを水洗いします。
  4. まだ汚れが残っている場合は、食器用洗剤とスポンジを使用して優しく洗ってください。
  5. 最後に排気パネルやポケットの水分をしっかり拭き取ります。目詰まりすると火力が下がるので丁寧に汚れを落としましょう。

排気口を掃除する手順

  1. 割り箸に布を巻きつけ、輪ゴムを巻いて留めます。
  2. 割り箸を重曹入りのお湯に漬け、染み込ませた後に汚れの部分を拭きます。
  3. 頑固な汚れは、重曹を入れたお湯をたっぷり含ませた布か、キッチンペーパーでパックをしてください。
  4. 細かい部分は使い古した歯ブラシで丁寧にみがきます。
  5. 水に漬けた布をかたく絞って拭き上げて仕上げましょう。

排気口は、狭くて奥まで手が届かないため、思うように掃除が出来ない点が難しいところです。

細長くて丈夫な割りばしなどのスティック状のものに布など巻きつけて掃除をする際、奥の方を掃除している際に外れないよう、しっかりと外れないように巻き付け、輪ゴムなどで留めましょう。(排気口の中に置き去りは危険です)

また、洗い終わった各パーツは、しっかり水気を拭き取り、良く乾かしてから本体戻しましょう。

IHクッキングヒーターのグリル掃除

IHクッキングヒーターのグリル部分は油汚れやこげ、ニオイが付きやすい部分です。使用するたびに手入れをして清潔に保つようにしましょう。

グリル本体(内部)は使用後に中性洗剤をつけた布やキッチンペーパーで拭くようにしてください。つける洗剤は少量でかまいません。グリルプレートは中性洗剤を薄めた水に数時間浸け置きしてから洗うと汚れが落ちやすいです。

IHクッキングヒーターでグリルのお手入れモードが付いている機種を使っている場合は1、2週間に1回は利用するようにしましょう。お手入れモードを使う時は、グリルプレートなどの付属品は外してから使うようにしてくださいね。

IHクッキングヒーターの操作パネルの掃除方法

IHクッキングヒーターの操作パネル部分も、料理中に手で触れるため汚れが付きやすい部分です。できるだけ使用後に毎回布やキッチンペーパーで拭いておくようにしましょう。汚れを放置するとベタベタして掃除がしにくくなりますので、日頃からマメに掃除することが肝心です。

《 ポイント 》

  • 排気口は汚れやすいので定期的に掃除が必要である
  • パネルが外せる場合は丸洗いができる
  • グリル部分は使用後に必ず手入れする
  • 操作パネルも使用後に拭くようにする
  • 排気口の奥は細長い物に布を巻きつけて掃除する

IHクッキングヒーターをキレイに保つコツ

ihクッキングヒーター

コンロ部分はこまめにお掃除をして、汚れをため込まないことが大事だとわかってきました。見えやすいコンロ部分以外の面倒なお掃除箇所をきれいに保つコツをご説明します。

排気口にカバーを付ける

IHクッキングヒーターは毎日使えば当然汚れます。油や汁物、食材が飛び散った後、放置すれば汚れや雑菌も気になります。お料理するたびに、排気口のカバーを外して奥まで丁寧に掃除をすることはなかなか出来ることではありません。

そこで、市販されているIHクッキングヒーターの排気口汚れを防ぐカバーがあります。掃除がしやすく、排気口の奥まで汚れないので汚れ防止にとても便利です。排気口カバーは1,000円程度から5,000円以上するものまで機能やデザインも豊富です。汚れを排気口の手前に集めてくれますので、掃除の手間は大幅に軽減されます。

排気口カバー以外には、IHに汚れが付くのを防ぐコーティング剤を利用したり、焦げつき防止のシートを使ったりするのもおすすめです。

排気口にカバーをする際の注意点

排気口を完全に塞ぐのはNGですのでご注意ください。市販のカバーをご自身で取り付ける際には注意してください。

ガスコンロと違い、IHクッキングヒーターは、グリル使用時に限らず、使用中は常に排気口から空気が流れています。そこを完全に塞いでしまいますと、本体異常を察知し、安全装置が作動し、動作の完全停止や、煙が出るなどの故障の原因となります。

また排気の妨げとなるような物を排気口付近に置いたりすることも、故障につながることがありますので注意しましょう。

以上さえ気を付ければ、カバーをつけることで汚れが直接たまることがなく、お掃除もとても楽になりますよ。

《 ポイント 》

  • 排気口にカバーをつけると汚れの蓄積を防ぐ
  • カバーをつける時は完全に塞がないよう注意する
  • コーティング剤や防止シートも汚れ防止になる
  • グリルのお手入れモードを定期的に使用する
  • 日頃からこまめに掃除を行う

IHクッキングヒーターの掃除にやってはいけないこと

ihクッキングヒーターに鍋を置く女性

IHクッキングヒーターの掃除は、ガスコンロの掃除に比べて簡単ですが、掃除の際には以下の点にご注意ください。

力いっぱいこする

IHクッキングヒーターにクレンザーをつけたり、アルミホイルやラップで擦る際は、ゴシゴシと力いっぱいこするのではなく、優しくこすってください。

焦げ目が付いているのなら、その形に合わせ、くるくると円を描く様に優しくこすりましょう。また、クレンザーの成分によってはIHクッキングヒーターに傷が付く可能性もありますので、まずは目立たない所でお試しをしてからはじめましょう。

洗剤を残ったままにする

油汚れの場合も焦げ汚れの場合も、器具に洗剤が残ったままですと、調理の際に食材に付着する可能性がありますし、洗剤と汚れが混ざったそのまま残った状態で使い続けることで、クッキングヒーターの汚れをさらに悪化させる事もあります。

洗剤を使用し汚れを落とした後は、水に漬けて固く絞った清潔なふきんで十分に拭き取りましょう。

IHクッキングヒーターのトッププレートに乗る

IHクッキングヒーターの掃除の時、ついでに換気扇や壁を掃除するという人も多いでしょう。この時に注意していただきたいのが、IHクッキングヒーターのトッププレートに乗らないようにすることです。

高い場所にある換気扇や壁を拭こうと、ついトッププレートに膝を乗せて踏み台のようにしてしまうことがありますが、トッププレートは体重をかけると割れてしまいます。絶対に乗らないように注意しながら掃除をするようにしてください。

電源を切らずに掃除する

IHクッキングヒーターを掃除する時は必ず電源を切ってから作業するようにしましょう。電源を切ってから掃除をしないと故障や事故が起きる原因になります。

《 ポイント 》

  • 力いっぱいこすって表面を傷つけない
  • 洗剤を使用後は残さずに拭き取る
  • トッププレートの上には絶対に乗らない
  • 掃除の前には必ず電源を切る
  • 金属たわしは表面を傷つける可能性があるため使用しない

まとめ

ihクッキングヒーターの上に鍋が2つのせてある

IHクッキングヒーターの掃除はこまめにしましょう!

IHクッキングヒーターの掃除は、毎日使用後に行うことがお掃除をラクにすることの近道です。汚れがたまってしまうと落としにくくなり、何時間もかけて骨の折れる作業をする羽目になってしまいますが、使用後すぐに拭き掃除をしてしまえば、ほとんどの汚れはサッと簡単に落ちます。

こまめに掃除をして、きれいな状態をラクして維持しましょう!

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よくある質問

  • キッチン周り汚れの原因は?

    ステンレスシンクによく見られる白い汚れの正体は水垢です。また茶色汚れの多くがサビやもらいサビです。飲食物や調味料などを放置したままにすると、細菌やカビなどが繁殖して薄ピンクになることがあります。油を使う調理を行う場合は、油汚れがキッチンまわりのほかにもレンジフードなどにもこびりつきます。

    >> 詳しくはこちら

  • キッチンの掃除に必要な道具は?

    重曹、クエン酸、アルカリ性洗剤(オキシクリーンなど)、雑巾、布巾、キッチンスクレーパー、新聞紙、40~50Lのナイロン袋、ラップ、ドライヤー、消毒用エタノールなどを準備しましょう。それぞれ使うタイミングや用途にも違いがあるので、必要なものを揃えると良いでしょう。

    >> 詳しくはこちら

  • キッチン汚れを落とすコツは?

    油汚れは50度前後のお湯と洗剤を混ぜて使うと油汚れが浮き上がり、落としやすくなります。焦げ付きはお湯と重曹を使います。食べ物汚れは食器洗い洗剤をスポンジにつけて洗ってください。必要に応じてお湯をかけてふやけさせるとよいでしょう。

    >> 詳しくはこちら

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