目次
空気清浄機の臭いを取る方法
空気清浄機の臭いの原因は「雑菌」と「カビ」です。空気清浄機の雑菌の臭いやカビの臭いは重曹やクエン酸を使って落とすことができます。
用意するもの
空気清浄機の臭いを取る為に必要なものを準備しましょう。
- 重曹
- クエン酸
- ぬるま湯(40℃程度)
- タオル
- ゴム手袋
- 新聞紙
- フィルターが入る大きさの容器
- 掃除機
掃除の前にすること
- コンセントを抜く
- 新聞紙を敷く
安全のため空気清浄機のコンセントを抜いてください。また、空気清浄機の臭いの掃除で、フィルターの取り外しや掃除の際ホコリや汚れが落ちてきますので床を汚さないために新聞紙を敷きましょう。
フィルターの掃除手順
手順1:フィルターを外す
- プレフィルター
- 集塵フィルター
- 脱臭フィルター
- 加湿フィルター(加湿機能付きの場合)
空気清浄機の臭いと取る際はフィルターを分解する必要があります。
一般的な空気清浄機には、空気中の大きなホコリを集める「プレフィルター」、細かいホコリを集める「集塵フィルター」、臭い物質を集める「脱臭フィルター」の3つのフィルターがあります。
また、加湿機能付き空気清浄機の場合は、さらに水道水をろ過する「加湿フィルター」もついています。
手順2:各フィルターに掃除機をかける
プレフィルターの場合
空気洗浄機の本体裏側にあるプラスチックのカバーがプレフィルターです。プレフィルターは大きなホコリがついていますので、掃除機のノズルでホコリやゴミを吸い取りましょう。
脱臭フィルターの場合
脱臭フィルターはプラスチックの格子状の枠です。細かいホコリがついていますので、フィルターの表と裏の両面に掃除機をゆっくりかけてホコリを吸い取ります。
集塵フィルターの場合
集塵フィルターはジャバラ状になっています。脱臭フィルターなどを通り抜けた細かいホコリやハウスダストがジャバラに挟まれてびっしりついています。汚れがついているのはタグがついている表の面だけですので、掃除機がけは表だけで大丈夫です。
ジャバラ部分はとてもデリケートなので無理やりジャバラをこじ開けて掃除機がけすると故障の原因になりますので注意しましょう。
手順3:フィルターを洗う
軽い汚れの場合(重曹水で拭く)
- 洗面器に水100mlに対し重曹大さじ4杯を入れ、かき混ぜて溶かして重曹水を作ります。
- 布や雑巾に重曹水を含ませてギュっと硬く絞ります。
- 各フィルターを軽くトントンたたいて汚れを取り除きましょう。
- 汚れが落ちたら、ペーパータオルなどで水分を拭き取り、完全に乾燥するまで室内で干すか日陰干ししてください。水洗いがNGのフィルターも、水分を固く絞って軽く拭くのは問題ありません。
酷い汚れの場合(重曹水に浸ける)
フィルターにホコリが分厚くこびりついて拭き掃除だけでは落とせない場合は、重曹水にフィルターを浸けおきします。ただし、水洗いNGのフィルターは浸け置きしないでください。一般的に集塵フィルターは水洗いできません。
- フィルターが入る大きさの容器に、水100mlあたり重曹大小さじ4杯を入れて溶かします。
- 重曹水にフィルターを浸けて30分ほど放置します。
- フィルターの汚れを水で流してきれいに落とします。
- 乾いたタオルで水分を拭き取ります。完全に乾燥するまで室内で干すか日陰
干ししてください。
重曹が空気清浄機の臭いに効果がある理由
重層はアルカリ性の性質をもっています。アルカリ性は酸性の汚れをふやかして(中和させて)落とす効果があります。空気清浄機の臭いの成分の多くは酸性ですのでアルカリ性の重曹がカビ臭や雑菌臭を取り除いてくれます。
また重曹はカビなどの雑菌の増殖を抑える「静菌効果」をもっていますので、空気清浄機の菌の増殖を防ぐことができます。
加湿機能付き空気清浄機の場合
タンクを外してトレーと加湿フィルターも洗いましょう。加湿フィルターには白い汚れがついていますが、その正体は水垢です。水垢はクエン酸で落とします。
- フィルターが入る大きさの容器に、フィルターがすっぽり浸かる量のクエン酸水を作ります。クエン酸水の濃度は、水100mlに対しクエン酸小さじ2杯程度です。
- フィルターをクエン酸水に浸けたら2時間ほど放置します。
- フィルターを水でキレイに洗い流しましょう。
- 乾いたタオルで水分を拭き取ります。完全に乾燥するまで室内で干すか日陰
干ししてください。
水垢にクエン酸が効果がある理由
水垢は水に含まれるミネラルなどの成分が固まってできたアルカリ性の汚れで、酸性の性質を持つクエン酸が中和してくれることによって水垢を落とす効果があります。
《 ポイント 》
- 空気清浄機の臭いの原因は「雑菌」と「カビ」である
- 臭いを取るには重曹やクエン酸が効果的
- プレフィルター、集塵フィルター、脱臭フィルターなどを外して掃除する
- フィルターを重曹水やクエン酸水に浸けて洗う
- 水垢はクエン酸が効果的に取れる
空気清浄機の臭いを取るときに注意すること
フィルターの正しい取り外し手順を確認する
空気清浄機のフィルターの取り外し方はメーカーや機種によって異なりますので、あらかじめ取扱説明書などを読んで確認しましょう。間違ったフィルターの取り外し方をすると故障の原因になります。
水洗いができる機種なのかを確認する
水洗いできない空気清浄機もたくさんありますので、お使いの空気清浄機が水洗いできる機種であるかを確認しましょう。
また、空気清浄機のフィルターの内、洗えるフィルターと洗えないフィルターがあり、例えば「プレフィルターは洗えるけど、集塵フィルターは洗えない」というふうになっているものがほとんどです。一般的に集塵フィルターは水洗いできません。
フィルターの天日干しはNG
空気清浄機のフィルターは日光に当てず日陰で干しましょう。半日ほどで乾くと思いますが、完全に乾燥するまで日陰干ししてください。天日干しはフィルターの機能を失う可能性があります。
フィルターは完全に乾燥させる
フィルターを洗った後、水分が残っている状態で空気清浄機に戻すとカビが発生する可能性がありますので完全に乾燥させてからセットしてください。
《 ポイント 》
- フィルターの取り外し方は機種によって異なるのでマニュアルを確認する
- 水洗いできる機種かどうかを確認する
- 集塵フィルターは水洗いできないことが多い
- フィルターの天日干しはNG。日陰干しにする
- 洗浄後のフィルターは完全に乾燥させてから取り付ける
空気清浄機の臭いの原因
雑菌、水垢など汚れの蓄積
空気清浄機には加湿フィルターやトレーなど水分を多く含んだ箇所があり、雑菌の温床になります。また加湿フィルターに白いかたまりがついている場合、それは水垢です。水垢は水道水などのミネラルが固まったものです。
長い間掃除をしていないと、これらが原因となり、空気清浄機から臭いが出てきてしまいます。
カビの増殖
カビが増殖することで、空気清浄機から酸っぱい臭いがするようになります。とくに加湿機能付きの空気清浄機は水タンクがあるので、カビが発生しやすいです。
加湿機能がない空気清浄機の場合も、部屋の湿気や汚れを吸い込みますと、フィルターに水分が付き、汚れがこびりついてカビの温床になります。カビは湿気が多い場所を好み、ホコリをえさにしますので、掃除をしなければしないほど、カビは繁殖し続けます。
臭いが強く本体に染み付いている
焼肉や屋内でタバコを吸うと、一時的に空気清浄機が臭くなることがあります。
この場合、空気清浄機の性能が臭いの除去に追いついてません。一時的なものであればすぐに臭いは取れますが、習慣化していると臭いを濾過しきれず、本体そのものに臭いが染み付いてしまいます。
また一時的な臭いだけでなく、塗装や芳香剤、室内犬のペット臭などの常に在る臭いにも気を付けなければなりません。これらの臭いが強い場合、本体に徐々に染み付き不快感の元になります。
《 ポイント 》
- 雑菌や水垢などの汚れの蓄積が臭いの原因
- カビの増殖により酸っぱい臭いがする
- 加湿機能のある機種はカビが発生しやすい
- 焼肉やタバコの臭いで一時的に臭くなることがある
- 臭いを完全に取り除けずに本体に染み込むこともある
空気清浄機の臭い対策方法
プレフィルターは2週間に1度掃除する
空気洗浄機の本体裏側にあるプレフィルターにホコリがたまると臭いの原因になります。プレフィルターが汚れていると空気清浄機の内側に雑菌やカビが生えやすくなるので、2週間に1度の掃除がおすすめです。
毎回漬け置き洗いまでする必要はありませんが、床に掃除機をかける際、ついでにフィルターのホコリも取るようにクセをつけましょう。プレフィルターにキレイだと、臭いにくくなるだけでなく空気洗浄機を効率よく動作させられます。
集塵・消臭フィルターは1ヶ月に1度掃除する
集塵フィルターと消臭フィルターは、プレフィルターほどこまめに掃除する必要はありません。ですが1ヶ月もたてばホコリがたまり、雑菌やカビが発生しやすい環境になるので、月に1度は掃除しましょう。
次亜塩素酸水で掃除する
空気清浄機を重曹とクエン酸で掃除する方法を紹介しましたが、次亜塩素酸水で掃除すると臭い予防になります。次亜塩素酸水にはカビの繁殖を抑えたり除菌をする働きがあるので、掃除したあとも汚れにくくなるのです。
次亜塩素酸水はフィルターにも外側にも使えるので、空気清浄機全体の掃除が可能です。スプレーで掃除するほか、フィルターを漬け置き洗いしても効果的でしょう。
長期間しまう前は掃除をする
しばらく空気清浄機を使わないときは、先に掃除してからしまいましょう。汚れが付いたままにしてしまうと、湿気を吸って雑菌やカビの原因になるからです。出したときに気持ちよく使えるよう、漬け置き洗いをしてよく乾かしておきましょう。
また押し入れや倉庫にしまうときは、カバーや箱に入れておくとホコリが付きにくいです。
タンクの水を入れっぱなしにしない
加湿機能付きの空気清浄機の場合、タンクに水を入れたまま長期間放置するとタンクやフィルターにカビが繁殖することがあります。タンクにヌメリがあったりピンク色に変色しているのは雑菌やカビなので、特に注意が必要です。加湿運転をしない時はタンクの水は捨てましょう。
せっかく加湿しても、タンクが汚れていると部屋中に雑菌やカビをまき散らすことになります。水を交換するときに、タンクを振って内側を水洗いしておくと汚れがたまりにくくなりますよ。
加湿器の水は水道水を使う
水を入れる時は、かならず水道水を使用します。体によさそうだからとミネラルウォーターを使ってはいけません。ミネラルウォーターは雑菌やカビが発生しやすく、臭いの元になります。
その理由は塩素の有無です。塩素は雑菌やカビの発生を抑制してくれるのですが、ミネラルウォーターには塩素が入っていません。わずかですが水道水の塩素がタンクの汚れを緩和するので、臭いが気になるなら水道水を使いましょう。
臭いが強いものを使うときは換気する
焼肉やキムチなど臭いの強いものを使うときは、空気清浄機だけでなく換気も併用しましょう。窓を開けたり換気扇を付けるなどすると、空気清浄機への脱臭が最小限で済みます。脱臭された臭いはフィルター内に染み込む可能性があるので、臭いの強すぎるものは換気扇の力を借りるのがベターです。
またこれは、いわゆる「気になる臭い」だけでなく、お香やアロマディフューザーのようないい香りでも同じです。脱臭された臭いが蓄積して不快な臭いに変わることもあるので、これらを使うときはなるべく換気することがおすすめです。
臭いに合った機種に替える
どうしても臭いが気になる場合、空気清浄機の買い替えも検討してみてください。そもそも空気清浄機は空気中のホコリや花粉を吸いこむものなので、臭いが強い環境では完璧に消臭できません。消臭機能が付いた機種もありますが、空気清浄機自体が臭う場合は消臭が追いついていないのです。
とくに室内犬がいる家庭では、空気清浄機とは別に脱臭機を使うことをおすすめします。脱臭機はその名の通り脱臭専門の機械なので、気になるアンモニア臭やペット臭を消臭してくれるのです。中には活性炭を搭載した機種もあり、臭いには効果的といえるでしょう。
脱臭機を併用することで、空気清浄機に臭いが付くのを防げます。
《 ポイント 》
- プレフィルターは2週間に1度掃除する
- 集塵フィルターと脱臭フィルターは1ヶ月に1度掃除
- 次亜塩素酸水で掃除すると効果的
- 長期保管前には掃除しておく
- 加湿器のタンク水はこまめに換える
- 臭いの強い時は換気も利用する
空気清浄機の臭いが落ちなかった場合
フィルターを浸け置きしても臭いがとれない場合は、フィルターを交換しましょう。
基本的には、フィルターは消耗品にあたります。掃除しても臭いがとれないのであれば、商品そのものが劣化している可能性が高いです。
フィルターは空気清浄機のメーカー、型番によって異なりますのでしっかり確認してから購入しましょう。よくわからない場合は、メーカーのホームページにフィルターの交換についての説明が書かれていると思いますので確認してみてください。
またメーカーに直接問い合わせると、家庭では分解できない箇所の掃除をしてくれることがあります。
まとめ
空気清浄機の臭いの原因が雑菌臭だと思うとゾッとしますね。空気を清潔にするはずの空気洗浄機が空気を不潔にしているなんてありえない…。そんなことにならないようこまめにお掃除しましょう。空気清浄機は毎日のように使うものですのでキレイをキープして快適に過ごしましょう。