目次
シーツを洗濯する前に確認するポイント
清潔なシーツで気持ちよく寝るために、シーツの洗濯はとっても重要。洗濯機にポンッと放り込んで、あとは洗濯機の全自動まかせはNG!洗濯する前に確認することが4つあります。
1.シーツの洗濯表記を確認する
シーツの洗濯表記にどんなマークがついていますか?「たらいのマーク」がついていたら、水洗いOKです。
2.シーツの洗濯洗剤を決める
洗濯表記を見ると使用していい洗剤の種類が分かりますので確認しましょう。
使用洗剤の見方
- 「中性洗剤」の文字表記:おしゃれ着用洗剤(エマールなど)
- 「たらい」に手を入れているマーク」:おしゃれ着用洗剤
- 「たらい」のマークの下に二本線:おしゃれ着用洗剤
- 「三角」マーク:塩素系および酸素系漂白剤使用OK
- 「三角」マークの上に×がついているもの:漂白剤はNG
- 特に何も表記が無い物:一般的な洗濯洗剤、または弱アルカリ性洗剤
- 「たらいマーク」「たらいマークの下に一本線」などのマーク:一般的な洗濯洗剤・弱アルカリ性洗剤
3.シーツのホコリやゴミを粘着テープで取る
洗濯機でシーツを洗濯した後、シーツにゴミが固まって貼りついていたり、小さなゴミがぽろぽろあちこちに広がったりしたことないですか?
それはホコリやゴミを取らずに洗濯機に入れてしまったからです。シーツを洗濯する前にシーツの表面についたホコリやちいさなゴミを粘着テープでキレイに取りましょう。
ボックスシーツだと四隅にゴミや埃が溜まっていることが多いので、洗濯をする前に忘れずに取り除くようにしてください。
4.シーツのシミや目立つ汚れは先に落とす
シーツについた酷い汚れやシミはあらかじめ洗って落とすようにしましょう。シーツのシミの落とし方は次のとおりです。
用意するもの
- 乾いたタオル2枚
- 歯ブラシ
- 洗濯洗剤または衣類用漂白剤
- 水
シミ抜きの手順
- タオルの上にシーツを置く
乾いたタオルを2つ~3つに折って敷きます。タオルの上にシーツをのせますが、この時、血液がついた面を下向きにしてタオルにぴったりくっつけて置いてください。 - 洗剤液を作る
洗濯洗剤または色柄用の漂白剤を水に溶かします。 - タオルでたたく
別のタオルに、洗剤を溶かした水を含ませて軽く絞った後、シミの上から押さえたり、たたいて下のタオルに汚れを移します。 - 歯ブラシでたたく
もし汚れが落ちない場合は、歯ブラシに洗剤の原液をつけてシミをやさしくたたいてください。歯ブラシでたたく時は、シミの周りから中心に向かってたたきましょう。中心からたたくと汚れが外に広がって輪ジミになります。 - シミが薄くなればOKです。全て消えなくても大丈夫。あとは普通に洗濯機で洗います。
漂白剤を使用する時は洗濯表記を確認してください。また、色物は色柄用の漂白剤を使用してください。
血液のシミの落し方
シーツについているのが血液のシミの場合は必ず水で洗ってください。血液はたんぱく質を含んでいますのでお湯を使うと汚れが固まってしまいます。生理汚れ専用の洗剤か消毒などに使うオキシドールが家にあればそちらを使用すると血液の汚れがよく落ちます。
ファンデーションや口紅などの落し方
ファンデーションや口紅などは油を含みます。油を落すには洗剤の原液が効果的です。
用意するもの
- 乾いたタオル2枚
- 歯ブラシ
- 洗濯洗剤または衣類用漂白剤
シミ抜きの手順
- タオルをたたむ
乾いたタオルを2つに折って敷きます。 - シーツを置く
シーツの汚れがついている面を下向きにしてタオルの上に置きます。タオルと汚れがぴったりくっつくよう置いてください。 - 歯ブラシでたたく
歯ブラシに洗剤の原液をつけ、シミの上からやさしくトントンたたいて下のタオルに汚れを移します。歯ブラシでたたく時は、シミの周りから中心に向かってたたきましょう。中心からたたくと汚れが外に広がって輪ジミになります。 - シミが薄くなればOKです。あとは通常通り洗濯機で洗います。
《 ポイント 》
- シーツの洗濯表記(たらいマークなど)を確認し、水洗いできるかどうかを知る
- 洗濯表記から使用できる洗剤の種類(中性洗剤、酵素洗剤など)を確認する
- 洗濯前にシーツのホコリやゴミを粘着テープなどで取り除く
- シミや目立つ汚れは事前に洗って落とす
- ファンデーションや口紅の油汚れは洗剤の原液を使って歯ブラシで落とす
洗濯機での正しい洗い方
シーツを洗濯機で洗う時のポイントを確認しましょう。洗濯ネットの使用やシーツのたたみ方、適切な洗濯コースの選択、すすぎ時ののりの効果など、洗濯機を上手に使ってシーツをキレイに洗うコツが詳しく解説します。
用意するもの
- 大き目の洗濯ネット
- 洗濯ばさみ
- 物干し竿または大きなハンガー
シーツの洗濯の手順
- ファスナーを閉める
シーツには敷くタイプとカバータイプがありますが、カバータイプでファスナーがついているシーツはファスナーを閉じてください。 - たたむ
シーツのシワを伸ばし2つ~4つ折にしてじゃばらに折りたたみましょう。たたむことで細かいシワが付きにくくなりますし、じゃばらにすることで洗剤が奥まで入ってくれます。 - 洗濯ネットにシーツを入れる
その状態で洗濯ネットにいれます。
洗濯ネットに入れずにそのまま洗濯機に入れてしまうと、シーツが絡んだり傷みの原因になりますので注意しましょう。 - 洗うコースを選ぶ
洗濯ネットに入れた.シーツを洗濯機に入れ、洗い方の設定をします。「大物洗いコース」や「毛布コース」「布団コース」などがあると思います。 - のりがおすすめ
シーツの仕上げをピシっとするために、すすぎの途中でのりを入れることをおすすめします。のりの使い方は簡単。すすぎの終わり頃に一旦すすぎを止め、のりを入れて、手でよくかき混ぜてから3分~5分放置します。その後、すすぎを再開して脱水するだけ。
のりの種類によって浸け置き時間が変わりますので、ご使用ののりの取扱い説明書を読んでくださいね。
《 ポイント 》
- 洗濯ネットを使ってシーツを入れる
- シーツをたたんでじゃばらにする
- 大物用の洗濯コースを選ぶ
- すすぎ時にのりを入れると仕上がりがよい
- 洗濯後はすぐに干す
シーツを効率よく乾かす方法
シーツを干す時、もの干し竿いっぱいにさっと広げて干したいもの。でもそんな広い場所は取れない…いったいどこに干したらいいのか悩んでしまいますよね。
でも大丈夫。ちょっとしたコツがあるんです。シーツを乾かす方法として、「干す」と「乾燥機」の2つがあります。
シーツを干す手順
- 脱水後、すぐ洗濯機から出します。
- 洗濯したシーツを洗濯ネットから出し、叩いてシワを伸ばします。
- 風通しが良く、直射日光に当たらない場所に物干し竿を2本並べます。もし物干し竿が2本無い場合は、ハンガーを3つ~4つ1つの物干し竿に吊るしてください。バスタオル用の大きいハンガーを使うのも良いでしょう。
- シーツをM字型に干します。
物干し竿2本の上にシーツをかけ、真ん中を下に押してM字のように干すと速く乾きます。この時、干したシーツの裾をできるだけ短くすることです。洗濯物は上から順にかわきますので上の方を長めに干すのが速く乾くコツです。
シーツを乾燥機で乾かす
コインランドリーの乾燥機は高温ですので、ダニや菌を消滅させることができます。また、生乾きは湿気となり雑菌の温床となりますが、短時間で水分を飛ばして乾燥させるコインランドリーの乾燥機はおススメです。
乾燥機付きの洗濯機があるなら、ぜひ利用しましょう。
生乾きの原因になるので、できるだけ他の洗濯物は入れずにシーツだけ乾燥させるのが
おすすめです。
シーツを部屋干しする時のコツ
「天気が悪いのにシーツが汚れてしまった」「シーツを洗う時間が今日しかない!」という時はシーツを乾かすのに部屋干しを選ぶ人もいると思います。
シーツを部屋干しする時には、エアコンや扇風機、サーキュレーターなどで空気を循環させるようにしましょう。湿気を飛ばす効果もあるので乾くのが早くなります。
室内でシーツを干すのは難しいかもしれませんが、椅子やテーブルをうまく使ってできるだけシーツを広げて干すのがポイントです。
《 ポイント 》
- シーツをM字型に干すと速乾性が良い
- シーツを干す時は上部を長め、下部を短めに干して上から順に乾燥させる
- コインランドリーの乾燥機を使うと菌が死滅し、速乾できる
- 部屋干しの場合、空気の循環を良くする
- 部屋干しの際は椅子やテーブルを利用してシーツを広げる
シーツの洗濯頻度は夏は週1回、冬は2週に1回
シーツを洗う頻度はご家庭によって異なりますが、推奨されるのは夏で週に1回、冬だと2週間に1回です。
私たちは一晩でコップ1杯~1. 5杯分の寝汗を書くと言われています。その汗や皮脂が毎日シーツに蓄積されていきますので、雑菌やカビの温床になります。夏はコップでいうと2杯以上の大量の汗をかきますので、雑菌やカビの繁殖も速くなります。
ダニの繁殖力は強く、人間から出る汗や皮脂など1gだけで約300匹のダニが生きられるそうです。大量に繁殖したダニを寝ている時に吸い込んでいるかと思うとぞっとしますね。
多くの家庭では、だいたい1週間に1回~2週間に1回洗濯していることが多いそうです。一人暮らしの人だとなかなか洗う時間が取れないので、1ヵ月以上洗濯しないという人も少なくありませんが、シーツはできるだけこまめに洗うことをおすすめします。
清潔なシーツで気持ちよく寝るために、推奨されるとおり夏は週1回の洗濯をおすすめします。また、冬はあまり汗をかいていないと思いがちですが夏より少ないだけで寝汗をかいています。冬も推奨どおり2週間に1回はシーツの洗濯をしましょう。
また、ひどい汚れがついた時はすぐに洗うようにしてください。時間が経つと汚れは落ちにくくなります。汚れの範囲が狭い場合は部分洗いでも大丈夫です。
シーツの汚れの原因
シーツの汚れの原因は汗や皮脂だけではありません。シーツを洗濯しないでいると、汚れやダニ以外にもトラブルが起きますので注意しましょう。
髪の毛
髪の毛はシーツが汚れる原因になります。人間の髪の毛は1日に50本~100本ほど抜け落ちてしまいます。髪は寝ている時にも抜けることがあるので、シーツを洗濯しないでいると何本も髪が溜まって見た目にも衛生的にもよくありません。髪にゴミや埃が絡まるとダニやカビの原因にもなります。
カビ
カビは湿気が大好物。寝汗がしみ込んだシーツはカビにとって繁殖しやすい環境です。ゴミや埃がたまっていると、さらにカビの活動は活発になります。
カビが発生したシーツで眠っていると、気づかないうちにカビ菌を吸い込んでアレルギー症状が起きることがあり大変危険です。カビは健康にも影響を及ぼすので注意してください。
シーツは洗わないとどうなる?
黄ばみがでる
シーツを洗わないでいると、次第に黄ばみが出てきます。これはシーツに付着した汗や皮脂が酸化することが原因です。シーツの黄ばみは時間が経つと洗濯しても落ちにくくなるので、できるだけ早く洗濯するようにしてください。
においが発生する
汗や皮脂がシーツにしみ付いたまま放置すると雑菌が繁殖します。この雑菌は悪臭の原因となり、ひどい場合は寝ている人の睡眠を妨げることがあります。においも汚れと同じく時間が経つと除去するのが難しくなるので、においが出る前に洗濯するようにしましょう。
《 ポイント 》
- シーツの洗濯は夏は週1回、冬は2週に1回が適切
- 汗や皮脂が蓄積するとカビやダニが繁殖しやすくなる
- 洗濯しないと黄ばみが出てくる
- 洗濯しないとにおいが発生する
- カビが発生すると健康に悪影響がある
シーツの洗濯でやってはいけないこと
防水加工をしているシーツを洗濯機で洗うことはおススメしません。もともと防水処理をしていますので脱水の際水分が思うように抜けない可能性がありますので、防水加工のシーツはできるだけ手洗いしましょう。
シーツを洗濯機で脱水後は、すぐ洗濯機から出して干してください。洗濯機の中に入れたまま放置していると湿気と悪臭が雑菌やカビの温床となりますので注意しましょう。シーツを洗濯した後干す場合「風通しが良い」場所が一番のポイントです。生乾きは雑菌を発生させる原因になります。
シーツを洗濯する時間が取れない人におすすめのシーツ
「シーツを洗濯したいけど一人暮らしで時間がない」という人におすすめシーツをご紹介します。
速乾タイプのシーツ
速乾タイプで洗ってもすぐに乾くシーツなら、忙しい人でも手入れがしやすいです。速乾タイプのシーツなら寝汗をたくさんかいても乾くのが早いので、夏でもサラサラのシーツで眠ることができますよ。
抗菌・防臭機能つきのシーツ
忙しい人には、抗菌と防臭の機能がついたシーツもおすすめです。ニオイの原因となる菌の繁殖を防いでくれるので、普通のシーツよりもニオイが気になりません。もちろん抗菌防臭には限界がありますので、時間がある時にシーツは洗うようにしてくださいね。
どうしても時間が取れない人はシーツに風を通そう
折りたためるタイプの「すのこベッド」を使えば、布団に付けたままのシーツに風を通すことができます。シーツを洗濯する時間が取れないなら、少しでもシーツの通気性をあげて湿気を逃がしておきましょう。できれば毎朝起きた時に風を通すのがおすすめです。
他にも、シーツを複数枚買って普段は交換だけ行って時間がある時にまとめて洗う、専用の除湿シートをシーツの下に挟んで湿気をある程度取り除く、という奥の手もあります。シーツはできるだけ清潔に保つようにしましょう。
《 ポイント 》
- 速乾性の高いシーツを使うと手間がかからない
- 抗菌・防臭機能のあるシーツを使うと衛生面が向上する
- すのこベッドでシーツに風通しを良くする
- 複数のシーツを用意して交換する
- 除湿シートを使ってシーツの湿気をとる
まとめ
洗濯物をふんわりしてくれるのは柔軟剤。柔軟剤の良い香りも気分がリラックスしますがシーツの場合、柔軟剤を使うと汗の吸い取りが悪くなることもあるそうです。
香りが欲しい時は好きな香りのアロマを枕元に置くのもいいですね。ラベンダーは安眠の効果がありますのでおススメです。シーツはこまめに洗濯して、スッキリした肌触りにしてぐっすりお休みください。