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燃えるゴミとしてのぬいぐるみの捨て方
ぬいぐるみは基本的に燃えるゴミとして分類して捨てることができます。ですが、一部の自治体では大きさによって粗大ゴミに分類されます。
自治体によってぬいぐるみの捨て方は異なりますが、ほとんどの自治体で一辺の長さが50cm以内のものや、可燃物の指定袋に入る大きさであれば、通常の燃えるゴミとして処分することができるようです。一辺の長さが50cmより大きいぬいぐるみは粗大ゴミに分類され処分されるようです。
また、ぬいぐるみの捨て方は素材によって分別が変わる自治体もあります。例えば、横須賀市の場合は、ぬいぐるみで中身がわたの場合は「燃やせるゴミ」になり、中身がプラスチック製のものや電池で動くぬいぐるみなどは「燃やせないゴミ」になります。
尚、ぬいぐるみの目や鼻がプラスチック製の場合、分解しなくても「燃えるゴミ」に出してもいいようです。ぬいぐるみの捨て方はお住まいの自治体にご確認ください。
横浜市は、50cmを越えるものは粗大ゴミになります。
さいたま市は、一辺が90cm未満は燃えるゴミとして処分されます。
松戸市は、一辺が30cm未満のぬいぐるみは、プラスチックなどのゴミと同じ分別で処分され、30cm以上50cm未満のぬいぐるみは、陶磁器やガラスなどのゴミと同じ分別で燃えないゴミとして処分されます。そして、一辺が50cm以上のぬいぐるみは粗大ゴミ(有料・申込)として回収されます。
不用品回収業者に依頼する
ぬいぐるみ以外にも処分したい物がある場合は、不用品回収業者に依頼するのもおすすめです。申し込むとすぐに自宅まで引き取りに来てくれるので、手間がかかりません。
他の不用品と一緒にまとめて「トラック積み放題パック」などを利用するとお得に回収してもらえるでしょう。ただし、後から高額の料金を請求してくる悪徳業者もいますので、業者選びは口コミなども確認して慎重に行ってくださいね。複数の業者で見積もりしてもらい比較することも大切です。
リサイクルショップでぬいぐるみを売って手放す方法
ぬいぐるみの捨て方には、リサイクルショップで買い取ってもらう方法もあります。ぬいぐるみをリサイクルショップへ持ち込みますが、リサイクルショップによっては、ぬいぐるみを扱っていないお店もありますので、ご希望のリサイクルショップに事前にお問合せしましょう。
また、ぬいぐるみに汚れや穴があいているなど状態が悪いぬいぐるみは引取ってもらえないことがありますので注意してください。
リサイクルショップで高値で引き取ってもらえるのは、人気キャラクターのぬいぐるみや希少価値が高いぬいぐるみです。捨ててしまう前に、一度査定を依頼して買取金額を確認してみるのも良いでしょう。
フリマやネットオークションでぬいぐるみを販売する方法
フリマアプリやネットオークションサイトでぬいぐるみを販売して処分することもできます。フリマアプリは利用者が多く、古いぬいぐるみや希少価値が低いぬいぐるみでも思わぬ高値で買い取ってもらえることがあります。スマホやパソコンを持っていれば誰でも販売できる一方、販売手数料(売り上げの5%~10%)がかかったり、購入希望者とのやり取りや梱包を自分でしたりする手間もかかる点がデメリットでしょう。
有名なフリマアプリには、「メルカリ」「ラクマ(旧フリル)」、ネットのフリーマーケットで一番有名な「ヤフオク」などがありますが、売買のトラブルを避けるためにもアプリの基本的な使い方を十分理解してからの利用をおすすめします。
※それぞれ使用方法が書かれた専用ページがありますので、必ずそちらをご確認ください。
以前よりネットオークションを利用しての個人間売買というのはありましたが、スマートフォンが普及してからはとくにオークションやフリーマーケットなどで売ったり買ったりと気軽にできるようになりました。
ただし個人間の売買だからこそ細心の注意が必要です。出品する際には、汚れやほつれがある場合はその部分を明記して写真を撮るなどし、買う人に「今の状態」をしっかり理解してもらった上で渡せるようにしましょう。
神社やお寺でぬいぐるみをお焚き上げしてもらう方法
神社やお寺でぬいぐるみを処分する方法には、「人形供養」や「お焚き上げ(おたきあげ)」などがあります。お焚き上げは、古くから大切なものを処分する時に用いられてきた日本の風習です。
お焚き上げすることで物に宿る魂は浄化され、穏やかに天に昇って行くと信じられています。
ぬいぐるみの供養で有名な神社やお寺
- 明治神宮 (東京都)
- 長福寺 (千葉県)
- 光胤山 本光寺 (千葉県)
- 三仙院 (岐阜県)
- 富士浅間神社 (群馬県)
処分するぬいぐるみを、人形供養やお焚き上げしている神社やお寺に直接持参するのが一般的ですが、遠方などのため直接持参できない場合は宅配便で受け付けてくれるところもあります。
人形供養やお焚き上げの費用は神社やお寺によって違いますので事前に確認してください。例えば、ぬいぐるみ2体で1,000円、4体で2,000円などのように、数量で料金が決まっているところや、大きさによって詳細な料金が設定されているところもあります。
また、人形供養やお焚き上げを行っている日程や、供養するぬいぐるみを受け付けてくれる場所なども神社やお寺によって違います。せっかくの供養ですのでトラブルを避けるためにも詳しい話を聞きましょう。
塩を使って自分でお清めをする
「お寺や神社で供養してもらうほどではないけど、何もせずにぬいぐるみを捨てるのに罪悪感がある」という人もいるでしょう。そんな時は、自分で「塩」を使ってぬいぐるみをお清めする捨て方もあります。
お清めは次の方法で行ってください。
- お風呂に入り自分の体を清潔に清める
- ぬいぐるみの汚れを取って綺麗にする
- ぬいぐるみに塩をふりかける
- ぬいぐるみを白い紙に包む
- 他のゴミとは別にビニール袋へ入れる
- 感謝の気持ちを伝えて自治体の指定する方法で捨てる
お清めに使うのは天然素材の塩にすると良いでしょう。料理に使われる食塩には添加物が入っているため、お清めにはあまり向いていません。
お清めとは少し意味合いが異なるかもしれませんが、ぬいぐるみと一緒に感謝の印としてキャンディーを紙に包んで捨てるという人もいるようですよ。
ぬいぐるみを寄付して誰かの役に立たせる方法
処分しようと思うぬいぐるみを保育園や幼稚園、福祉施設、NPO団体などに寄付する方法もあります。この場合、必ず先方に寄付を希望しているかを確認してください。勝手に送られると寄付では無く迷惑になってしまいます。NPO法人のなかに、「NPO法人もったいないジャパン」という法人がありますが、こちらは比較的簡単に寄付することができるようです。
- NPO法人もったいないジャパン|支援の方法
- いいことシップ(ECO to SHIP)|ぬいぐるみのリユースと寄付
- 不要品の寄付ならセカンドライフ|ぬいぐるみ
- ワールドギフト|ぬいぐるみ寄付・再利用
- ぬいぐるみの寄付 | 不用品寄付のエコトレーディング
友人や親戚に譲る
ぬいぐるみの状態が良ければ、友人や親戚の子供に譲る方法もあります。お子さんが好きなキャラクターのぬいぐるみがあれば喜んでもらえますし、譲る側も大切なぬいぐるみを捨てずに済むので一石二鳥です。
ただし、いきなり渡すのではなく、写真などを見せて「良かったら貰ってくれませんか?」と尋ねるようにしましょう。中古品に抵抗がある人もいますし、物を増やしたくないと思っているなら、ぬいぐるみを譲るのは迷惑になる場合もあります。
貰ってくれるとの返事を得られたら友人や親戚を家に招待し、お子さんにぬいぐるみを実際に見せて「気に入った物があれば持って帰ってね」と伝えるのがスマートな方法です。見せる前に、ぬいぐるみを綺麗にしておくのも忘れないでくださいね。
ぬいるぐみの洗い方
ぬいぐるみを寄付したり知人に譲ったりする前には、ぬいぐるみを洗って綺麗にしておくのがエチケットです。ぬいぐるみは自宅でも簡単に洗うことができますので、チャレンジしてみてください。
用意するもの
- 綺麗にしたいぬいるぐみ
- バケツや桶
- 中性洗剤
- タオル
- 洗濯ネット
ぬいぐるみを洗濯する手順
- ぬいぐるみの埃などははらっておく
- バケツや桶にぬるま湯を張り、中性洗剤を溶かす
- ぬいぐるみを入れて押し洗いをする
- お湯を交換しながら何度か③を繰り返す
- ぬいぐるみを軽く絞り、タオルで水分を取る
- 洗濯ネットに入れて洗濯機の脱水を行う(20~30秒ほどでOK)
- 直射日光が当たらない風通しのいい場所で形を整えてから干す
ぬいぐるみには綿がたくさん詰まっているので、湿気が残らないようにしっかり乾かしましょう。ブラシをかけて整えると綺麗に仕上がります。
風水を取り入れたぬいぐるみの捨て方
ぬいぐるみを捨てるのは風水的に良くない、運気が下がるのでは?と心配になる人もいるかもしれません。しかし、風水では不要なぬいぐるみなどを持ち続けていると、金銭運や恋愛運が低下すると言われています。運気を低下させない、風水におけるぬいぐるみの捨て方を紹介します。
- 全体を塩水につけた布できれいに拭く
- ぬいぐるみの顔を白い布で包む
- ありがとう、と感謝の気持ちを伝える
- 他のゴミとは分けて単体で捨てる
風水では散らかった部屋は運気を下げるといわれています。使っていないぬいぐるみは思い切って断捨離をし、開運を目指しましょう。
ぬいぐるみを捨てるのが名残惜しい時の対処法
思い入れのあるぬいぐるみは手放すのが名残惜しいですよね。なかなか一歩が踏み出せないという人のために「寂しい気持ちを断ち切る方法」と「ぬいぐるみを捨てずに済む方法」をご紹介します。
写真を撮ってから捨てる
長い年月を一緒に過ごしたぬいぐるみを忘れないためにも、処分する前に写真を撮っておくのがおすすめです。きれいにしてから写真を撮っておけば、いつでもぬいぐるみの姿を思い出すことができます。捨てることに踏み切れない人も、写真があれば気持ちが少し前向きになれるのではないでしょうか。
ぬいぐるみを修理する方法もある
ぬいぐるみを手放すのには色々な理由がありますが、愛用しすぎてぬいぐるみが劣化してしまったから、という場合もあると思います。「まだまだ一緒にいたいけどボロボロすぎて家に置いておけない」と諦めている人は、ぬいぐるみを修理する方法も考えてみてください。
ぬいぐるみのクリーニング業者や、最近では「ぬいぐるみのお医者さん」「ぬいぐるみ病院」といったユニークなサービスもあります。
費用はかかりますが、素人では修復できないようなぬいぐるみもきれいにしてくれますよ。捨てる前に一度相談してみると良いでしょう。誰かにぬいぐるみを譲りたい場合も、こういったサービスを利用してきれいにしてから渡すようにしましょう。
まとめ
ぬいぐるみの捨て方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
思い出がいっぱい詰まったぬいぐるみを処分するのは、ぬいぐるみにもなんだか悪いような気がして捨てられない方も多いと思います。
捨てるのに悩んだときは、まず、一生そばに置いておきたいと思うぬいぐるみを選んで、残ったぬいぐるみを1つずつ処分してみたらいかがでしょうか?ぬいぐるみを処分する際は今回の記事を参考にしてくださいね。
ぬいぐるみを可燃ごみとして処分できるかたであればいいのですが、そうでない場合は処分するのはかなり勇気のいることだと思います。
そうならないためにも、「目」がついているものは極力買わないようにするのがベストです。やはり「目」がついているとどうしても思い入れというのが出てきてしまいます。
いまあるぬいぐるみを処分しなくてはならない人は、自分のぬいぐるみへの思い入れに応じて適切な処分をしましょう。
家事アドバイザー・節約アドバイザーとしてテレビ・講演・コラム連載などで活動。頭を使って賢くスマートに、時間とお金をバランスよく使う暮らし方を提唱。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。
そのようなかたの場合は、神社などでは祈祷して処分してくれるところを利用するのをおすすめします。