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性格は人それぞれ!性格形成は幼児期の経験や実感が重要
皆さんの周りにもさまざまな性格の人がいると思います。おおらかな人もいれば感情的になりやすい人もいますし、ポジティブな人もいればネガティブな人もいるでしょう。
人の性格は、幼児期の経験や強く感じた印象などが重要な要素となって影響していると考えられています。親から受けた愛情や接し方、周囲との関係性やどのような遊びを行ったかなど、さまざまな要因が重なり、性格が形成されているのです。
近年はメディアから受ける刺激も大きな影響に
近年はタブレット端末やスマホ、YouTubeなどの配信サービスが普及していることもあり、メディアから受ける刺激も大きな影響を及ぼしています。
必ずしもメディアが悪い影響を与えるとは限りません。試聴しているメディア内容によっては、子どもにいい影響を与えるものも多いでしょう。
しかし、子どもは好奇心旺盛なのでさまざまなことに興味を持ちます。メディアを試聴している時間が長ければ長いほど受ける影響も大きくなるので、子どもに見せるメディアの内容は親がしっかり見極めることが必要です。
人の性格は何歳までに決まるの?
では、人の性格は何歳までに決まるのでしょうか。ここでは、最新の研究結果によって公表されている人の性格形成について紹介します。
人格の土台が形成されるのは6歳頃まで
人格の土台が形成されるのは、一般的に0歳〜6歳の間といわれています。土台となる人格の80%ほどは、遺伝的な要因なども含めて3歳頃までに形成され、6歳までの間に少しずつ変化を加えながら形成されていくのです。
親がどのように接しながら子育てをしているか、どのくらい自分に愛情が注がれていると実感できているのかなど、親や周囲から受けた言葉や態度、愛情などを通して性格が形成されていきます。
また、保育園や幼稚園などの友達とも関わり方も重要な要素となります。どのような遊びをしていたのか、どのようなお喋りをしていたのかなど、その環境下における友人関係も性格の土台に大きな影響を与えることが多いです。
人の基本的な性格が決まるのは10歳くらいまで
6歳までに性格の土台の多くが形成されるといわれていますが、あくまでこれは「土台」です。その後の友人関係や教育方法、他人との関わりにおいてどのように対処するべきかなど、経験した事柄によって、さらに色濃く性格が形成されていくのが10歳頃までです。
さまざまな経験や体験を通して、基本的な性格が10歳頃までに決まり、その後は環境に応じて多少は変化するものの、基本的な性格はそのまま大人まで受け継がれるといわれています。
親や周囲の人から受ける言葉や態度が性格形成に影響を与える
先にもお話ししたように、人の性格を形成する要素として、親や周囲の人から受ける影響はとても大きいです。
特に0歳〜6歳の間に受ける言葉や態度、愛情は性格形成に大きな影響を与えるため、親は子どもの意思を尊重しつつ、正しい愛情を注いであげることが大切です。
- なるべくポジティブ言葉かけを意識する
- 子どものことを否定するのは厳禁
- のびのびと心に余裕を持てる環境を用意する
このように、子どもがのびのびと心に余裕を持てる環境を整えてあげることで、その子にとってプラスとなるような人格形成を手助けしてあげることができるでしょう。
人格形成期の後に性格を変えることはできるの?
10歳を超えた後、思春期や大人になってから性格を変えることはできるのでしょうか。結論から言うと可能です。
10歳までに形成された人格は、あくまで性格の土台となる部分です。その人の性格を形作っている全体の約半分ほどといわれています。したがって、性格を変えようと本人が決意すれば、いつでも残りの後天的な部分に変化をもたらし、性格を変えることはできるのです。
性格を変えるためには、以下のような変化を意識的に取り入れてみましょう。
- 付き合う人を変える
- 理想の人と一緒に行動してみる
- 発言する言葉を意識的に変える
- 自分がいる環境をガラッと変える
- 自分の普段の行動に変化をもたらしてみる
自分の意識はもちろん、周囲の環境や付き合う人を変えることで、周りから与えられる影響によって性格にも良い影響を与えられることが期待できます。
悪口ばかり言う人と一緒にいれば、無意識のうちに自分も悪口を言うようになってしまいますが、ポジティブな発言が多い人と一緒にいると、自然とポジティブな考えや発言が増えるようになります。
このように自分にとって良い影響を与えてくれる人は誰かを見極め、付き合う人や環境などに変化を取り入れてみましょう。
努力で性格を後天的に変えることは誰にでも可能
いかがでしたか。人の人格形成は、10歳までに整うといわれています。しかし、その後も本人の努力や意識次第で変えることはいつでも可能です。性格を変えたいと強く思っている方は、ぜひ自身の生活に変化を取り入れて性格改善に取り組みましょう。