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お箸の使い方がその人の印象や評価に関わることも
日本人にとって、お箸は食事する上で馴染みの深い食器です。日本のみならず、アジアの一部地域では古くから使われており、最近では世界中でも見かけるようになりました。
私たちにとって使い慣れているお箸ですが、使う上でさまざまな作法があることは広く知られています。使い方によっては、その人の印象や評価に関わることもあるので、大人としてしっかりマナーを押さえておく必要があります。
誤った使い方をしていると、「下品だ」「育ちが悪いのかな」などと思われてしまうこともあるので注意しましょう。
絶対にしてはいけない『お箸の使い方』7選
お箸の作法には「〇〇箸」と言われるタブー行為があります。ここでは絶対にしてはいけないお箸の使い方をいくつか紹介します。「今まで知らずにやってしまっていた」という方は、今日から見直しましょう。
1.箸で食器を寄せる『寄せ箸』
少し遠くにある食器を自分へ寄せるため、つい箸で寄せてしまうことはありませんか。この行為は、『寄せ箸』といってタブー行為の1つとされています。
食器を寄せる際は、必ず箸置きの上に箸を置いてから、手で引き寄せるようにしましょう。
2.箸の先を舐める『ねぶり箸』
料理を食べた後、つい箸の先についている汁や料理の残りを舐めたり口に入れたりしてしまう人がいます。しかし、この行為も『ねぶり箸』と言われるタブー行為の1つです。
人によっては「汚らしい仕草」として不快感を覚える人もいるので、ねぶり箸が癖になってしまっている方はすぐに改善しましょう。
3.どの料理を選ぶか迷いながら右往左往動かす『迷い箸』
次に食べる料理を選ぶ際、つい箸を前に出しながら右往左往に動かし、迷ってしまうことはありませんか。ついやりがちな行為ですが、どの料理を選ぶか迷いながら箸を動かす動作は『迷い箸』と言われるタブー行為にあたります。
食事は美しく、という作法に基づくと、この行為はあまりにも不恰好に見えます。また、向けた先に人がいる場合、その人に対して失礼にあたるため、今後は意識的に控えましょう。
4.料理を取ってから他の料理に箸をつける『移り箸』
一度料理を箸で取った後、「やっぱりこっちの料理を食べよう」と料理を戻して別の料理に箸をつける行為は、『移り箸』といって行儀の悪い行為と見做されてしまいます。
一度料理につけた箸で他の料理を触られることに、不快感を覚える人も多いです。一度箸をつけた料理は責任持って食べ、食べ終わってから違う料理を選ぶようにしましょう。
5.食べ物に突き刺す『刺し箸』
お箸の使い方の中でも「これはやってはいけないよ」と広く知られているタブー行為に『刺し箸』があります。
食べ物に箸を突き刺して口元に持っていく行為は、お箸を上手く使いこなせていないことを周囲に知らせてしまう行為です。見ている人に行儀が悪いと思われてしまいます。
正しい持ち方でスマートに挟んで持ったり、箸を上手く使い切り分けたりして、なるべく上品に料理を口元に運ぶようにしましょう。
6.箸を持ったまま食器を持つ『持ち箸』
箸を片手で持った状態のまま、つい食器を持ってしまう人も多いと思います。しかし、こちらも『持ち箸』と言われるタブー行為にあたります。
よく見かける例として、汁物の食器を両手で持ったまま、片手の指の間に箸を挟んで持つ行為が挙げられます。やりがちですが、作法としてはタブー行為になるので控えましょう。
7.食事の途中で箸を食器の上に置く『渡し箸』
多くの人がやりがちなタブー行為に『渡し箸』という使い方があります。食事の途中で箸を置く際、箸置きではなく食器の上に置いてしまう行為です。
振り返ると、やってしまったことがあるという人は多いのではないでしょうか。食事のマナーとして、お箸は箸置きに置くことが鉄則です。
もしも箸置きが用意されていない場合は、お箸が入っていた袋などを折り、簡易的な箸置きを作ると良いでしょう。
お箸のタブー行為を見直して美しく食事しましょう
いかがでしたか。意外とやりがちな行為の中に、タブー行為が含まれていることは多くあります。この機会に改めてお箸の正しい使い方を見直し、作法に則った美しい食事の仕方を身につけましょう。