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光熱費が高いときは節約術を試してみよう!
結婚や出産によって家族が増えるにしたがって光熱費の負担を感じるようになったという方は多いのではないでしょうか。
実際、総務省が公表している資料を見ても、単身世帯では月平均で9,000円程度であるのに対し、二人世帯ではその倍の18,000円、さらに四人世帯では22,000円にも上るというデータが示されています。
子供が増えても収入がアップするわけではありませんので、世帯人数が多い世帯であればあるほど、光熱費の負担感が大きくなるということが分かるでしょう。
では、この光熱費の重い負担は受け入れざるを得ないのでしょうか。もちろん、完全にゼロにすることはできませんが、工夫次第で費用を大きく削減することは決して難しいことではありません。
世間には様々な節約術を紹介しているマニュアル本もあふれかえっていますので、それらを参考に自分なりの方法を見つけることができれば、家計の収支を大きく改善することも可能です。
光熱費を節約したらいくら安くなる?
光熱費の節約術が家計改善に有効であるとして、実際に節約に成功した場合にはどの程度のコスト削減効果が見込まれるのでしょうか。
夏場の光熱費の平均料金
まず夏場の電気代の平均料金ですが、一人世帯で5,000円を切る水準、二人世帯で8,000円程度、四人世帯で10,000円程度となっています。
これにガス代と水道代が加わることになるため、光熱費全体では、一人世帯で10,000円程度、二人世帯で20,000円程度、四人世帯で24,000円程度というのが平均レベルです。
夏場はクーラーの使用頻度が高まるため、電気代が高くなる傾向があります。そのため、クーラー代を抑えることによって電気代を数百円単位で節約することは決して不可能ではありません。
冬場の光熱費の平均料金
次に冬場の電気代の平均料金ですが、一人世帯で6,000円前後、二人世帯で10,000程度、四人世帯で13,000円程度となっています。光熱費全体では、一人家族で12,000円程度、二人世帯で22,000円程度、四人世帯で26,000円程度です。
冬場の傾向としては、暖房や温水の使用が増えることからガス代と水道代が他の季節よりも高くなりがちです。その分、節約の余地は大きいと言うことができ、暖房を抑制したり、温水の使用を制限したりすることによって数千円単位の節約をすることが可能となるのもこの季節の特徴です。
光熱費の節約術15選!
では、ここからは光熱費の節約術を見ていくことにしましょう。
①お得な料金プランへの乗り換え
電気やガスの自由化によって、各社が様々なプランを競い合うようになっています。より安いプランを提供している会社に乗り換えることによって節約ができるほか、電気・ガスを同じ会社のプランにすればセット割によるさらなるコスト削減を図ることも可能です。
これまで割高なプランを使っていた家庭であれば、これだけで月平均で1,000円以上の節約効果を得ることができるでしょう。
②契約アンペアの見直し
電力会社との契約においてはアンペア数を選択することが可能です。一般家庭であれば40アンペアか50アンペアであることが通常ですが、あまり電気を使わないにもかかわらず50アンペアで契約しているようであれば引き下げてみるとよいでしょう。月平均で数百円の節約となります。
③支払方法の変更
光熱費をコンビニで支払っている場合には、口座振替やクレジットカード払いへの変更を検討すべきです。電力会社やガス会社によっては、口座振替にすることで料金が割り引かれるところがありますし、クレジットカードで支払えばカードのポイントを獲得することができるためです。
前者の割引金額は月に数十円程度、後者のポイントはカードによりますが光熱費の1パーセントから2パーセントといったところです。
④エコ家電への買い替え
近年の家電の進歩は目覚ましく、5年前のものと比べて同じ商品でも電気の消費量が大幅に少なくなっているものが多くあります。その最たるものがエアコンと洗濯機で、旧型のものを使っているのであれば、最新式に買い替えることで月に数百円レベルで電気代を節約することが可能です。
⑤エアコンの掃除は頻繁に
エアコンは放っておくとほこりが溜まって運転効率が大幅に悪化します。そのため、適度に掃除することによって無駄な電気消費を抑えることが可能であり、これによって月に数十円から百円程度の節約ができます。
⑥風呂の入り方を工夫する
風呂の追い炊き機能は便利ですが、家族が入るたびに追い炊きをしていたら、その都度ガス代を費やすことになります。なるべく家族でまとまった時間に入浴することが望ましく、これによって月に数百円のガス代を抑制できるはずです。
⑦トイレで水を流す際の気配り
トイレを大と小のどちらのレバーで流すかによって使用する水の量が大きく異なってきます。常に大のレバーで流しているということであれば、使い分けを心がけることで水量は最大で25パーセント、費用は数千円ほど削減可能かもしれません。
⑧自然を活用
夏場のエアコン使用を減らすためにグリーンカーテンなどを活用することも有効です。エアコンの使用頻度が減れば、その分の電気代が浮くことになり、金額にすると数百円の節約効果が見込まれます。
⑨太陽光パネルの設置
太陽光パネルなどの無料のエネルギーを使えるようにするのも節約術の一つです。電気代が不要になれば数千円の光熱費が軽減されます。
⑩外出する
思い切って外に出かけるというのも有効な節約方法といえるでしょう。週に1回家を空けるだけでも1,000円程度光熱費を安くできる可能性があります。
⑪料理の工夫
なるべくガスを使わない料理を増やすことで、ガス代を押さえるのもよいでしょう。数百円の節約となります。
⑫オール家電の導入
思い切ってオール家電の住宅にしてしまえば、ガス代はかからなくなります。その分電気代が増えますが、差し引きで数千円のコスト削減効果が期待できます。
⑬待機電力の無駄をなくす
家電は使っていなくてもコンセントに繋がっているだけで電力を消費しています。そのため、使用していないときはプラグを抜くだけで数十円程度は節約可能です。
⑭家族で固まって生活する
家族それぞれが別々の部屋で冷暖房を使っていると、そのぶん光熱費が高騰します。なるべくリビングなどに集まることによって無駄を削減することができ、電気代を数百円程度減らすことが可能となります。
⑮家計簿をつける
家計簿をつけて毎月の光熱費の推移を見える化することで節約の意識付けをすることも有効です。意識を変えて節約に徹することで数千円を節約することも不可能ではありません。
冬の光熱費を節約するコツ
既に見たように、冬場は電気代やガス代が高騰する傾向にありますが、その大きな理由の一つが暖房器具の使用頻度が増えることです。
もっとも、暖房器具といってもエアコン、電気ストーブ、ガスストーブ、電気カーペット、こたつなどその種類は多様ですので、どれをメインで使うかによってかかってくる光熱費は大きく異なってきます。まず、1時間にいくらくらい電気代がかかるのかを暖房器具ごとに見ていくことにしましょう。
もっとも高いものはエアコンで、最大40円程度であるのに対し、安いものはこたつで4円程度となっています。それ以外の各種ストーブや電気カーペットはこの中間の金額です。
このことから、冬場の光熱費を節約するコツは、なるべくエアコンの使用を控えて、それ以外の暖房を使うようにするということができるでしょう。
もっとも、エアコンが部屋全体を暖めるのに対して、こたつはその中を暖めることしかできません。そのため、用途に応じて暖房器具を使い分けるというのもポイントとなります。
まとめ
以上で見てきたように、光熱費を削減するためには、様々な節約術を組み合わせて用いることが有効です。オール家電の住宅にしてなるべく冷暖房の使用を抑えたり、電気を使った料理をしないようにするというのも取り得る方策でしょう。ちょっとしたコツで大きく光熱費を削減できれば、その分生活が楽になるに違いありません。