目次
盛り塩はやめたほうがいいと言われる理由
盛り塩をすることでどのような効果が期待できるのかご存じですか?
盛り塩には、海水由来の塩を使いますが、この海水には穢れを払う効果があるとされてきました。その言い伝えが時代を超えて盛り塩は邪気を払うもの、縁起が良いものと考えられるようになったのでしょう。
その一方で、やり方を間違えると効果が発揮できないどころか、逆効果になるとされ盛り塩はやめたほうがいいと言われることもあるようです。
置き方を間違えると邪気を閉じ込めてしまう
盛り塩を置く場所や置き方を間違えると、邪気を浄化できずに却って閉じ込めてしまう危険性もあるようです。
特に枕元は霊を呼びやすいため、霊を閉じ込める役割もある盛り塩を枕元に置いておくと、睡眠中に悪夢を見たり悪霊にとりつかれたりするリスクが高まります。
いつの間にか盛り塩が黒くなっていたときは、盛り塩が悪い気や悪霊を吸収し、家の中に悪い気を停滞させていることになります。黒くなっているのを発見したら放置せずに早めに交換しなくてはいけません。
盛り塩をそのまま放置をするとよい運を呼び込めない
盛り塩を放置していると、場合によっては悪い気のたまり場所になってしまいます。
盛り塩が悪い気を吸収する可能性があるとはいえ、それには限界もあるようで、長い間放置していると吸収した悪い気を家の中にまき散らしてしまうことも。
よい運を呼び込む効果を得るためには、定期的に交換して浄化する力を維持する必要があります。
盛り塩の正しいやり方を知らずにお実践してしまうと、残念な結果になってしまうかもしれませんよ。
塩が溶けてくる
盛り塩をしていると、ときに塩がドロドロに溶けていたり崩れたりしていることがあります。盛り塩には魔除け効果があるため、ドロドロに溶けているのを見ると何だか不安になってしまいますよね。
この塩が溶ける原因のひとつに、悪い気が浄化されたからとも考えられています。体調が今ひとつの時や災難が続いている時には、早い段階から盛り塩が溶け出すとも言われていて、邪気を吸ってくれたから溶けたという考えもあるようです。
《 ポイント 》
- 盛り塩のやり方を間違えると効果が発揮できず逆効果になる
- 置き方を間違えると邪気を浄化できずに却って閉じ込めてしまう
- そのまま放置していると悪い気のたまり場になる可能性がある
- 体調が今ひとつの時や災難が続いていると塩がドロドロに溶けるという考えもある
盛り塩をやめたほうがいい場所
鬼門と裏鬼門の直線上は避ける
置き方を間違えると効果が得られない可能性がありますが、では正しい置き方とはどんなことなのでしょうか。盛り塩は、結界(邪気が入れない空間を作るバリア)を張って、悪い気が入ってこないようにするものなので、どこでもOKなわけではありません。
自宅に盛り塩を置く場合は、家の中心から「東西南北の4方向」と「表鬼門」にあたる北北東、「裏鬼門」にあたる南南西に置くのが基本です。反対に、「鬼門と裏鬼門の直線上」には置かないようにします。
家の中心がどこなのかが曖昧でしっかり把握していない場合は、人の出入りが多い玄関や邪気が溜まりやすいとされている洗面所やキッチンなどの水まわりに置いても良いでしょう。
キッチンやお風呂場は運気が安定しない
キッチンやお風呂場では、頻繁に火と水を使うので、2つの対になるエネルギーが作用し合い運気が安定しないと考えられています。
しかしその一方で、そんな場所だからこそ盛り塩をしておくとエネルギーが安定し、良い気を保つきっかけになるとも言われています。
寝室の枕元、トイレ、汚い部屋は避ける
掃除を怠っている散らかった部屋やトイレ、枕元に置くと悪影響を起こす可能性があるようです。
汚い所には悪い運気が溜まりやすいもの。そんな場所に盛り塩を置くと、効果が感じられないのは当然のことですよね。
また、トイレは水まわりのうちの一つですが、昔から不衛生な場所で邪気が停滞しやすいとされています。ところが、盛り塩を置いて浄化することより、日常的に換気や掃除をして清潔を保つことの方が開運に繋がる可能性が高いようです。
さらにおすすめできない場所は枕元です。先にもお伝えしましたが、睡眠中は無防備なため、盛り塩に集まった悪いものに憑りつかれてしまう可能性があるというのが理由です。よって、寝室に置く場合は、枕元から一番離れた場所に置くようにしてください。
《 ポイント 》
- 「鬼門と裏鬼門の直線上」には置かない
- 頻繁に火と水を使うキッチンとお風呂場は運気が安定しない
- 悪い運気が溜まりやすい掃除を怠っている散らかった部屋には置かない
- トイレは不衛生な場所で邪気が停滞しやすい
- 睡眠中は無防備なため、盛り塩に集まった悪いものに憑りつかれてしまう
盛り塩の正しいやり方
自宅で盛り塩を行う場合の正しいやり方をご紹介します。
準備するもの
- 塩(海水100%の天然塩・粗塩を10g程度)
- 塩固め器(円錐型、三角錐、八角盛など)
- 白い皿(塩を盛る皿には丸型の平皿を使用する)
- ヘラ(塩を押さえる)
盛り塩の正しい手順
- 塩を容器に入れて固めて形を作る
塩固め器は円錐型、三角錐、八角盛などがありますが、特に決まりはありません。塩固め器の3分の1ほどを入れてから、指で軽く押さえます。そして固め器の上の部分まで塩を入れたら、ヘラでしっかり押さえましょう。 - 皿に乗せる
塩固め器の上にかぶせるようにして小皿を乗せ、ひっくり返して盛り塩を小皿に移します。基本的に丸型の平皿を使用しますが、そのような皿が無い場合には、白い無地の正方形の紙で代用しても差し支えありません。 - ふさわしい場所に設置する
家の中心から見て、「東西南北」と表鬼門にあたる「北北東」、裏鬼門にあたる「南南西」に置くようにしましょう。家の中心がどこなのか曖昧な方は、盛り塩を人の出入りが多い玄関に置いてみてはいかがでしょうか。
盛り塩は最低でも月2回は交換
盛り塩は、長い期間放置せずに定期的に取り換える必要がありますが、交換時期に明確な決まりはありません。おすすめのタイミングは1か月に2~3回、 毎月1日と15日という具合に日にちを決めておくと忘れずにすみます。
ただし、塩の形が崩れる、溶ける、黒くなったときはそのまま放置せずに、その都度交換しましょう。盛り塩を取り換える際には、同時に小皿もきれいにしておきます。
盛り塩に使った塩を処分する方法
盛り塩を交換した後の古い塩の処分はどうすればいいのでしょうか。昔は川に流す、または土に埋めるが一般的でしたが、今の時代、そう簡単にはいきません。
「お役目ありがとうございます」と感謝の意を述べてから、キッチンに流しても問題ないと思われます。人の迷惑にならないように気を付けながら、やりやすい方法で処分しましょう。
盛り塩の歴史
元々は中国の古い故事から始まったと伝えられていますが、日本でも奈良や平安時代から、家の戸口に盛り塩をしていた歴史があります。お塩は昔、非常に貴重で神聖なものでしたので、神棚に置いたり敷地内に盛り塩をすることで悪い気を家に入れないようにしていました。
病や争いごとで人が亡くならないように、神聖な塩で災いや穢れを清めるという意味で、盛り塩が利用されたのでしょう。現代でも災いや穢れから身を守る厄除けや魔除けの風習として置かれていることが一般的です。
《 ポイント 》
- 塩を盛る皿は基本的に丸型の平皿を使用する
- 1か月に2~3回、盛り塩を交換する
- 塩の形が崩れる、溶ける、黒くなったら放置せずにその都度交換する
- 感謝の意を述べてからキッチンに流して処分する
盛り塩をやるときの注意点
悪い気を集めた塩をそのままにしておくのは良くない
盛り塩を交換するタイミングに関してはいろいろな考え方があるようですが、無理のない程度にご自分でルールを決めて交換して良いと思います。
ただしいつまでも同じ盛り塩をしていると、逆に悪い気を呼び寄せてしまうので、基本的には最低でも1か月に2~3回程度、決めておいた日に交換するのが良いようです。くれぐれも長期間そのまま放置していたり、形が崩れたものを置いておかないようにしてくださいね。
盛り塩にふさわしい塩の種類
盛り塩に使用する塩の種類は、明確に決まっているわけではありません。しかし、穢れを祓う為に海水で体を洗ったという風習があったことから、盛り塩には無添加の海水100%の塩が相応しいとされています。
より効果を期待するのなら、神社で盛り塩用を購入するのもおすすめです。通販で購入した成分がはっきりしないものや、添加物入りの塩の使用は極力避けてくださいね。
盛り塩に使った塩を調理用に使うのはNG
人の迷惑にならないようにご自分のやりやすい方法で処分しても問題ありませんが、ひとつだけやってはいけない処分方法があります。盛り塩として使った塩を、料理に使うなど食用として再利用するのは厳禁です。
神棚に供えたもの以外は食用に向いていないので、汚れをはらう意味でもきちんと処分しなければいけません。
また、盛り塩で使用した後の塩をバスソルトとして再利用するのも、邪気が含んだ塩を身体に使うことになるので避けなければいけません。集まったたくさんの悪い気を体に取り込んでしまうことになりますよ。
《 ポイント 》
- 長期間放置していたり、形が崩れたものを置いておかない
- 添加の海水100%の塩が相応しい
- 盛り塩として使った塩を、料理やバスソルトとして再利用するのは厳禁
最後に
盛り塩はやめたほうがいいと言われる理由についておわかりいただけましたか?
盛り塩は古くから伝わる魔除けの風習であり簡単にできるため、試してみたいという方は多いのではないでしょうか。ただ、やり方を間違えてしまうと、かえって邪気をため込むことにもなりかねません。
この記事を参考にして、置いてはいけない場所やNGな置き方についても、しっかり確認してから行うとより効果が得られることでしょう。