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マスクの付け方を間違う人は意外と多い!
製薬会社の調査によると、マスクを正しく付けられていない人は73%にものぼったそうです。よく間違った使い方を見かけるのが、プリーツタイプです。
昔はガーゼマスクが主流でしたが、いまはプリーツタイプ、立体タイプなどが主流となっています。つまり、一番手に入りやすいマスクの付け方を知らない人が多いということです。
春先の花粉や、冬場のインフルエンザ予防のためにも、マスクの正しい付け方を確認しておきましょう。
マスクの正しい付け方や外し方
ここでは現在多く販売されているプリーツマスクの付け方を解説します。正しくつけることでより効果的な病気予防にもつながります。
マスクをつける前には手を清潔にする
まず、手を洗っておきましょう。ウィルス対策を行うマスクを扱う手が汚染されていたら、装着時に感染するかもしれません。
装着する時の手順
- 鼻に固定させたい位置を軽く折り、鼻の両サイドを軽く押さえて安定させます。
- 紐を耳にかけ、マスクの下側をアゴの下まで伸ばします。マスクの横に隙間ができないように全体を整えます。
使っている時の注意点
使用中はマスクになるべく触れないようにしましょう。特に口周りを覆うフィルター部分には触らないよう注意し、触った時はすぐに手を洗いましょう。フィルター部分にはウィルスが多く付着しています。触れると雑菌が手に付着してしまい、ウィルス感染の原因になります。
マスクの外し方
ゴムの部分を持ち、上の方に移動させます。この時もフィルター部分の表面に触らないよう注意して、顔から外しゴミ箱に捨てましょう。
メガネの曇り対策
メガネが曇る原因は、鼻と口からの空気がマスクの隙間から通り抜けて、メガネに水蒸気としてついてしまうことです。なので、マスク上部から空気が抜けないようにするのが基本的な対策です。
一番簡単にできるのは、ティッシュを細く折り曲げてマスクの内側に挟むことです。これだけでもかなり曇りにくくなるので、ぜひ実践してみてください。マスク上部分を2回ほど折り曲げで、折ったラインをキープするのもおすすめです。
また、マスクの種類によっては曇りにくいものもあるようです。三次元マスクは値段がやや高めですが、曇りにくいものが多く発売されています。自分にフィットするものを色々と探してみるとよいでしょう。
マスクの裏表の見分け方
プリーツタイプは、とても手軽で日常使いしやすいのですが、表と裏を間違う人が多く見られます。ヒダの向きが下になっている面が表です。ほかにも、裏表が耳にかける紐の位置で判別できるものもあります。
ほとんどのマスクは外側に紐が取り付けられているので、普段から使っているものはどうなっているか確認しても良いでしょう。メーカーによってはそこで区別できないものもありますが、まずはヒダの向きを確認しましょう
マスクの上下の見分け方
鼻周り用のワイヤーが入っている方が上(鼻の位置)にくるように着用します。上下を間違えるとマスクと顔の隙間が大きく開いてしまうので効果が半減してしまいます。
さらに、メガネの方は曇りやすくなってしまうので集中力も落ちてしまいます。ワイヤーが入っている方が上と覚えておきましょう。
マスクの間違った付け方
せっかくマスクをつけていても、効果がない使い方をしている人を見かけます。以下に注意点を説明します。
マスクから鼻やアゴを出す
呼吸が苦しいのだと思いますが、マスクを鼻の下にしている人がいます。それでは鼻からウィルスを吸い込んでしまい効果がありません。またアゴを覆えていないと隙間ができてしまい、そこからウィルスが入ります。これだとマスクの効果が半減してしまうので注意しましょう。
マスクを外さずにアゴにかける
職場や日常生活の中で、マスクを外さずにアゴにかけている人をよく見かけませんか?マスクを手でずらした際、表についたウィルスやホコリ、花粉などが手に付き、口や鼻に入ってしまいます。
マスクを取りたくなったら、耳かけ紐だけを持って表に触らないようにして捨てるようにしましょう。また、マスクの取り替え頻度は1日1枚が目安です。もったいないからといって、同じマスクを2〜3日も使いまわしたりしないでください。
着用中にマスクのフィルターを触る
着用中にマスクのフィルターを触る癖のある方もいますよね。フィルターはウィルス、ホコリ、花粉を受け止めている部分なので、ここに触れると手から感染してしまいます。
紐が緩めのマスクを使っている
耳の痛みが気になって、紐が緩めのマスクを選んでいませんか?そうすると顔周りに隙間ができてしまい、ウィルスが侵入してしまいます。耳の後ろの痛みも気になりますが、効果が半減してしまっては意味がありません。
マスクを付けた後に耳が痛い時の対処法
かける前に紐を引っ張って伸ばしておくのがベストでしょう。強く引っ張りすぎると、紐が取れたり緩すぎる状態になったりするので、引っ張りすぎないようにしましょう。
脱脂綿やティッシュを紐に巻きつけるのも簡単にできて効果あります。細い紐は耳の後ろへの圧力が大きいです。接触面積を広げてあげると圧力が分散し、ソフトな肌当たりになりますよ。
耳のところで縛った髪にかける方法も簡単です。セミロング以上の髪の長さの方しかできない方法ですが、髪を結ぶことで髪が顔にかからず集中力も上がりますし、一石二鳥です。
マスクを取り換える適切な頻度
厚生労働省は、不織布マスクについて1日1枚程度の使用を推奨しています。マスクのフィルターにはウィルスが付着しているので、表に触れないように外しましょう。
また、花粉症の方は鼻水が止まらず着脱回数が増えてしまうと思います。1日1回というのは目安なので、人によっては汚れたら取り替えるくらいのつもりでも良いようです。
あまり知られていませんが、捨てる際はビニール袋に入れて捨てるのが望ましいとされています。外した後には手洗いをしてウィルスの付着を防ぐとより安全です。外出から戻ったらすぐにマスクを外し、手洗いうがいの習慣をつけるとよいでしょう。
まとめ
マスクのつけ方によっても、外部からマスク内にウィルスや雑菌が入り込むこともあるので、マスクは万能というわけではありません。
しかし、職場や家庭でウィルスを拡散させない手段になります。また、ウイルス対策には湿度を保つ必要があるので、マスクで鼻や口を保湿する効果は意外と大きいのです。
なるべく人混みを避けることがウイルス対策には良いのですが、通勤などどうしても人混みを避けられないこともありますよね。そんな時こそ、マスクは役立ちます。
マスクは万能とは言えませんが、ウイルス対策や予防、何より、他人にウイルスを拡散しない手段となりますので、正しく活用するようにしましょう。