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まな板の熱湯消毒、もしかして無意味かも!
使ったあとのまな板に、生肉や魚の臭いや菌を残さないために熱湯消毒していませんか?
使用後すぐのまな板に熱湯をかけてしまうと、消毒できず汚れが残りやすくなってしまうかもしれません。
よかれと思っている行動で逆の効果を生み出してしまわないためにも、使用直後のまな板に熱湯をかけてはいけない理由を把握しておきましょう。
まな板を熱湯で洗ってはいけない理由
使ったあとのまな板に熱湯をかけてはいけない理由は、以下の通りです。
1.タンパク質が固まるため
肉や魚は、野菜と違ってタンパク質を含んでいます。まな板に肉や魚を置くだけでも、タンパク質は移ってしまうため、少しの間だったとしてもしっかりとまな板を洗浄する必要があります。
野菜の汁であれば、使用直後に熱湯をかけても問題ありません。しかし、肉や魚を切ってタンパク質が残っているところに熱湯をかけてしまうと、タンパク質が固まってしまいます。
これは、タンパク質が60℃以上のお湯に触れると固まってしまう性質を持っているためです。固まったタンパク質は頑固汚れになりやすく、落としにくいためメンテナンスに時間がかかります。
2.ポリエチレン製のものは変形するかも
木のまな板は、熱湯をかけても変形せずに使用できます。しかし、ポリエチレン製のまな板は、耐熱温度が90℃の設定になっていることが大半です。
耐熱温度を超える温度のお湯をかけてしまうと、まな板が変形する恐れがあるので要注意!変形したまな板での調理は、手元が狂いやすく不安定なので、継続使用するのが困難になります。
まな板の正しい洗い方
まな板を洗うときは、以下の方法を試してみましょう。
- 傷に合わせて、水で汚れをすすぐ
- 洗剤や重曹などを使って、傷や板の目に入り込んだ汚れをかきだす
- よくすすぎ、汚れや洗剤を洗い流す
- しっかりと乾燥させてから収納する
まな板を洗うときは、基本的に水を使いましょう。熱めのお湯を使ってしまうと、タンパク質が固まり、目に見えない雑菌が繁殖してしまう可能性があります。
また、板の目や傷に沿って洗うということも重要です。傷や板の目には、細菌が入り込みやすいため、それらを無視して洗っても菌が残ってしまいます。
入念にお手入れしたい場合は、アルコールストーブを吹きかけてさっと拭き上げたり、短時間の日光消毒が有効です。
まとめ
まな板を使用直後に煮沸消毒すると、汚れが残る可能性があります。雑菌をまな板に残さないためにも、正しい方法でまな板を洗浄しましょう。