ドラム式洗濯機に柔軟剤はいらない?使わないでもフワフワにするコツ

ドラム式洗濯機と柔軟剤

少ない水で洗濯できる「ドラム式洗濯機」は、柔軟剤がいらないのでしょうか?最近はニオイに敏感な人や肌がかゆくなるなどのトラブルを抱えている人が増えつつあり、柔軟剤なしでもフワフワに仕上げられるちょっとしたコツを実践しているのだとか。今回はドラム式洗濯機で柔軟剤がいらない理由、柔軟剤使うメリット、デメリットをはじめ、使わなくても洗濯物をふんわり柔らかにする方法をお伝えしたいと思います。

ドラム式洗濯機に柔軟剤は不要?

重曹

「肌触りがよいから」とか「いい匂いがするから」という理由でなんとなく使っている人が多い柔軟剤。実は、ドラム式洗濯機は工夫次第で洗濯物をふわふわに仕上げることができるので柔軟剤はいらないんです!

ドラム式洗濯機に柔軟剤がいらない理由

ドラム式洗濯機の場合柔軟剤がいらないのは、柔軟剤がなくても乾燥まで回すと衣類がふんわり柔らかく仕上げられるからです。

せっかくドラム式洗濯機を持っているのに、柔軟剤をなんとなく使っているとしたらもったいないと思いませんか?柔軟剤が苦手な方は、ぜひ一度柔軟剤を入れずに乾燥機を回してみてください。

意外なことに水の吸いが悪かったタオルが、柔軟剤を使わなかったことで吸水力がUPしているのがわかると思います。柔軟剤がなくてもこんなにふわふわで、水分をきれいに拭き取ってくれることに驚きますよ。

柔軟剤はクエン酸で代用できる

最近お掃除で大活躍のクエン酸ですが、このクエン酸、実は柔軟剤の代わりにもなるんです。

柔軟剤を使うことで肌触りや香がよくなったとしても、肌に刺激が強い人工的なものは使いたくないという方には朗報ですよね。

クエン酸を洗濯の際に少量投入することで、洗濯洗剤によってアルカリに傾いた洗濯水が中和されてゴワつきを減らすことができるというものです。

柔軟剤は重曹で代用できる

重曹の弱アルカリ性は、衣類の気になるニオイはもちろん、生乾き時の雑菌の繫殖を抑えてくれるので、部屋干しが増える季節におすすめです。

また、洗濯槽に発生するカビは、洗剤や柔軟剤が溶けきらずに残ったカスが原因なので、重曹を使うことによって洗濯槽内部の菌の繫殖を防ぐことができます。

30〜40℃のぬるま湯で溶かした重曹を柔軟剤の投入口に入れ、通常の手順で洗濯してみましょう。

そもそも柔軟剤とは?

洗濯時の習慣でなんとなく使っている柔軟剤、そもそも何のために使っているのでしょうか?

柔軟剤は洗濯した布製品を薄い油膜でコーティングして、繊維の摩擦抵抗を和らげるという性質を持っています。

洗う時ではなくすすぎのタイミングに投入し、洗濯物全体に柔軟剤を行き渡らせることで効果を発揮します。その結果、洗濯物にツヤを与え柔らかくふんわりと仕上げてくれるというわけです。

コーティング効果はシャンプーで髪を洗った後のトリートメントのようなもので、成分は界面活性剤です。それにより静電気を始め大気汚染物質や花粉、ほこりなどをつきにくくし、タバコなどのニオイがつくのを軽減してくれます。

また、最近の柔軟剤は種類が豊富で、さまざまな香りのラインナップから自分好みの香りを選べるようになりました。梅雨など湿気が多いときや冬など洗濯物が乾きにくい季節には、生乾き臭を抑えてくれる商品まで販売されています。

《 ポイント 》

  • 柔軟剤がなくても乾燥まで回すと衣類がふんわり柔らかくなる。
  • クエン酸や重曹が柔軟剤の代わりになる。
  • 生乾き時の雑菌の繫殖を抑えてくれる重曹は、部屋干しが増える季節におすすめ。

柔軟剤を使わずにドラム式洗濯機でフワフワに仕上げる方法

ドラム式洗濯機に柔軟剤を入れる

ドラム式洗濯機で柔軟剤を使用することにはメリットとデメリット、両方がありそうですね。確かに、ドラム式に柔軟剤はいらないという人はけっこういるようです。

それでは柔軟剤を使わなくても、衣類をフワフワに仕上げる上手な洗濯の方法を紹介しましょう。

洗剤を入れ過ぎないように注意する

ひどい汚れや、嫌なニオイを消したいからと洗剤を多めに入れたくなることがありますが、洗剤が多すぎると衣類がゴワついて硬い肌触りになってしまいます。

洗剤のカスが付着していると繊維がふわりと立ち上がらず、肌触りが悪くなってしまうので、洗濯洗剤は必ず決められた量を守るようにしましょう。

乾燥機で半乾燥してから干す

一般的な洗濯機より値段が高いドラム式洗濯機を購入したというのに、めったに乾燥機能を使わないなんてことはありませんか?

乾燥機能を使っていないご家庭でも、雨が続いた時などに乾燥機を使ってみてください。柔軟剤を投入しなくても、乾いた洗濯物がふんわり仕上がっていることに気づくと思います。

洗濯→乾燥のコースで洗濯機を回していて、脱水後に10分だけ乾燥させてから干してみましょう。脱水時間を短めにして、乾燥機能を使って半乾きの状態にすることによって、ふだんより早く乾くうえに、柔軟剤なしでもふんわりと肌触りが良くなります。

雨の日などは乾燥機を30分くらい回すとちょうど良いかもしれませんね。

衣類のゴワツキ防止にクエン酸を入れる

洗濯洗剤によってアルカリ性になった洗濯水を中和する働きを利用します。クエン酸を少量入れることでゴワつきを軽減させるのですが、分量はクエン酸40Lの洗濯水に対して小さじ1杯程度でしょうか。

ポイントは、柔軟剤を入れるのと同じく、すすぎのタイミングで入れること。最初から入れてしまうと弱アルカリ性の洗濯洗剤と酸性のクエン酸が中和して洗剤の効果が弱まってしまいます。

洗濯物のアンモニア臭や魚の生臭さ、たばこのにおい消しにも効果的ですよ。

タオルはパンパン振ってから干す

乾燥機機能を持っていないのでしたら通常通り洗濯して、干すときにひと手間加えてみましょう。

柔軟剤を使わないとゴワつきが気になるものといえばタオルなどですよね。タオルを干すときは端を持ってパン!パン!と5~10回くらい振って、よれた繊維を立ち上がらせてから干すようにします。

こうすると、タオルの表面にあるパイルが起き上がり風通しも良くなるので、そのまま干すよりもふんわりと仕上がりますよ。乾く時間が早まり生乾き予防にもつながります。

干す時間は短かめに

天気の良い日に洗濯物を太陽に当てて干すと気持ちいいですよね。ですが、朝から夕方までずっと干していると、タオルなどは特に繊維が乾燥しきってパサパサ、ゴワゴワになってしまいます。

柔軟剤を使わないで洗濯した布製品は、風通りの良いところで陰干しするのがおすすめですが、どうしても、殺菌を兼ねて直射日光に当てたい場合は、2~3時間後に手で触ってみて乾いているのを確認してから取り込むか、陰干しするようにしましょう。

《 ポイント 》

  • 洗濯洗剤は必ず決められた量を守る。
  • 乾燥機能を使って半乾きの状態で干すとふんわりと肌触りが良くなる。
  • クエン酸を少量入れて衣類のゴワツキを軽減させる。
  • タオルは5~10回くらい振って、よれた繊維を立ち上がらせてから干す。
  • 長時間干すと繊維が乾燥しきってパサパサ、ゴワゴワになる。

柔軟剤を使う5つのデメリット

柔軟剤

ドラム式以外の洗濯機でも、柔軟剤はいらないという人も多いですが、そもそも柔軟剤のメリットはなんでしょうか?

〈柔軟剤を使うメリット〉

  • 静電気や花粉などの付着を予防する
  • 衣類がやわらかくなる
  • 香りが良くなる

などがメリットですね。

でも、メリットがある反面、使うことによるデメリットもあります。デメリットを気にする人も結構いて、柔軟剤を使わないという選択もありなんですね。では柔軟剤のデメリットを5つご紹介しますね。

タオルなどの吸水性が悪くなる

柔軟剤は繊維をコーティングして肌触りを良くする一方で、吸水性が下がって水を弾いてしまうので、体や手をふくタオルや汗を吸い取る肌着類などにはできるだけ使用しないことをおすすめします。

また、最近は布マスクを洗濯する機会が増えましたが、柔軟剤を使うことでマスクが柔らかくなり過ぎて型崩れを起す心配もあります。

肌トラブルの原因になることも

肌を刺激すると痒くなってしまう方にとって、衣類を柔らかくしてくれる柔軟剤は有難いように思えますが、逆に肌トラブルの原因になってしまうこともあるようです。

柔軟剤の主成分は石油から抽出した界面活性剤です。天然の成分だけで作るのがとても難しく、敏感肌や赤ちゃんなど肌が弱い人が肌着に使用すると、肌荒れなどを引き起こす可能性があります。

香りが強すぎて香害になる

柔軟剤の香りが、人によっては突然頭痛や吐き気をもよおす原因になってしまうこともあります。

これは「化学物質過敏症」の一つで、生活の中で触れる化学物質の量が限界を超えると症状が出始めます。「香害」という言葉があるように、人や環境に悪影響を及ぼす問題が出てきているのが実情のようです。

悪臭やカビの原因になる

洗濯物に香りが残っているということは、衣類や洗濯機に柔軟剤成分も残っているということです。

仕上げとして最後のすすぎの段階で使うため、洗濯機に付着した柔軟剤が雑菌のエサになってしまい、衣類の生乾き臭や洗濯槽でカビが繁発生しやすい環境を作ってしまいます。そればかりか、濃度が濃いものは投入口が詰まる原因にもなります。

環境破壊につながる

柔軟剤の香りを持続させるためにマイクロカプセルが使われています。マイクロカプセルはいわゆるプラスチックなので、破壊されたカプセルの中からは香りだけでなく、カプセル壁材のプラスチック破片などの有害物質が空気中に放出されてしまいます。

その結果、飛散したプラスチック破片は、土壌や海洋のプラスチック汚染の原因となってしまうのです。

《 ポイント 》

  • 吸水性が下がって水を弾いてしまう。
  • 敏感肌や赤ちゃんなど肌が弱い人は、肌荒れを引き起こす可能性がある。
  • 柔軟剤の香りが原因で頭痛や吐き気をもよおす「化学物質過敏症」
  • 洗濯機に付着した柔軟剤が雑菌のエサになってカビが繁殖しやすい環境を作る。
  • マイクロカプセルが土壌や海洋汚染の原因になる。

ドラム式洗濯機で柔軟剤を使う時の注意点

柔軟剤を入れる

ドラム式洗濯機とは、洗剤が泡立ちにくい硬水のヨーロッパで普及した洗濯機です。日本で一般的に使われている縦型の洗濯機は水の中で回転させて洗濯しますが、ドラム式は洗濯物を持ち上げては落とすという具合に、たたき洗いによって洗濯物の汚れを落とす仕組みです。

ドラム式洗濯機で柔軟剤を使う時の注意点として、次のことが挙げられます。

  • 洗濯洗剤や柔軟剤の分量は決められた適量を守ること。
  • 洗濯機には柔軟剤専用の投入口があるため、指定された場所に入れること。
  • 洗剤と間違えて柔軟剤を入れてしまった場合には、柔軟剤の効果はない。
  • 柔軟剤を使わなくても良い素材は、ベビー服や下着、タオル、撥水性や防水性のあるもの。
  • 柔軟剤を使った方が良いものは花粉や大気汚染物質、外の汚れなどの付着を防ぐ上着類。

《 ポイント 》

  • 柔軟剤の分量や投入場所を守る。
  • 柔軟剤を使わなくても良い素材もある。

最後に

クエン酸

ドラム式洗濯機は柔軟剤がいらない理由などを話しましたがいかがでしたでしょうか?

日本で柔軟剤を使うようになったのは30年ほど前からでしょうか。それまでは無かったものなので、もしや柔軟剤メーカーの宣伝に影響されているだけかも?と思ってしまいます。

かたや、使うことが当たり前になってしまっている柔軟剤でも、柔軟剤なしで洗濯をしているというご家庭が増えているのも事実です。

クエン酸で代用したり、干し方をちょっと工夫するだけで衣類の汗臭さなどもなく、柔軟剤を購入しないで済むので節約にもなります。

もし柔軟剤はあまり好きじゃないと思っているのでしたら、環境のためにも使わないで上手に洗濯してみてくださいね!

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よくある質問

  • 洗剤の選びのポイントは?

    ・成分に問題がないか
    ・詰め替えの存在が確認できるか
    ・固形のものは、どれくらいの大きさなのか

    >> 詳しくはこちら

  • 柔軟剤の正しい使い方

    ①洗濯機に洗濯物を入れる
    ②投入口を確認する
    ③適量の柔軟剤を入れる
    ④十分に脱水する

    >> 詳しくはこちら

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