ひまし油を髪の毛に使うのは危険?効果的な使い方と注意点

ひまし油

ひまし油を髪の毛に使うと危険だという話を聞いたことはありますか?実際にはそんなことはありません。ひまし油を髪の毛に使うと危険どころか、傷んだ髪の毛の補修や保湿をしてくれますし、ひまし油で頭皮をマッサージすると血行が良くなり、発毛や育毛を促進する効果が期待できると言われていますので、ひまし油を使った頭皮のマッサージやパックのやり方を説明したいと思います。

ひまし油を髪の毛に使うと危険?

ひまし油

ひまし油を使ったスキンケアやヘアケア商品がありますが、ひまし油は刺激が強いので髪の毛に使うのは危険だと言う人がいます。

逆に、ひまし油には髪の毛に良い成分が含まれているので、危険ではないという人もいます。いったいどちらが本当でしょうか?

答えを先に言いますと、ひまし油を髪の毛に使っても危険ではありません。

「ひまし油を髪の毛に使うと危険」だと言われている理由は、ひまし油が下剤に使われていることと関係があるかもしれません。

ひまし油には「リシノレイン酸」という成分が含まれていますが、このリシノレイン酸が小腸を刺激するため下痢を起こします。

それが、ひまし油を髪の毛に使うと危険だと思った理由かもしれませんね。

しかし、ひまし油はその特徴によって、便秘薬や下剤だけでなく、食中毒をおこした時に腸内の有害物質の除去にも使われていますので、基本的に危険なものではありません。

また、下痢を起こしてしまうのは「ひまし油を口にした時」です。髪の毛に使う時、ひまし油を口にしない、飲まないというように気を付ければ大丈夫です。

シャンプーやリンスを飲むことはありませんよね?それと同じです。

〈ひまし油の特徴は?〉
ひまし油を髪の毛に使っても危険が無いことは、ひまし油の特徴を知ると分かります。

ひまし油は「唐胡麻(とうごま)」という植物の種から採れる植物油です。「唐胡麻の種子(とうごまのしゅし)」は、別名「ひまし」と呼ばれていることから、「ひまし油」という名前になりました。

ひまし油は、薄い黄色ではちみつのような粘りがあり、無味無臭です。ひまし油を使ったものは多く、医療用、工業用、食用などさまざまな用途で使用されています。

〈ひまし油を使ったもの〉

  • 下剤や湿布剤などの医薬品
  • エンジンオイルなどの潤滑油
  • 人工透析器などの医療機器
  • 天ぷら油の凝固剤などの調理用品
  • 塗料やインキやワックス
  • ウレタンフォームなどの建築材
  • クレヨンなどの文房具
  • せっけんやスキンケア用品
  • ポマードなどの整髪料
  • 香水や化粧品

など

《 ポイント 》

  • ひまし油を髪の毛に使っても危険ではない。
  • ひまし油は唐胡麻という植物の種から採れる植物油。
  • ひまし油は医療用、工業用などさまざまな用途で使用されている。

ひまし油を髪の毛に使うことで期待できる効果

育毛

ひまし油を髪の毛に使っても危険が無いばかりか、さまざまな効果があります。

発毛・育毛を促進する

ひまし油に含まれるオメガ9脂肪酸という成分は発毛や育毛を促進させる働きがあります。

血行を促進する

ひまし油で頭皮をマッサージをするとは血行が良くなり、ひまし油の栄養が毛根細胞に吸収しやすくなります。

保湿効果

ひまし油には保湿効果があり、ビタミンEが含まれていますので乾燥や傷んだ髪の毛を修復して保湿することができます。

頭皮を清潔にする

ひまし油には抗菌性や抗炎症性があり、髪の毛や頭皮の汚れを落として清潔にし、髪のベタつきや臭いを予防する効果があります。

また、ひまし油にはデトックス効果がありますので、毛穴を清潔にしたり、頭皮に残ったシャンプーやトリートメントなどの添加物を取り除くことができたりします。

ひまし油の使い方

頭皮マッサージ

ひまし油を髪の毛に使っても危険はないと分かれば、早速ヘアケアに使ってみたいと思うかもしれませんね。

ここでは、ひまし油を使った頭皮マッサージやヘアケアのやり方をご紹介しますので、参考にしてください。

頭皮マッサージの効果とやり方

ひまし油での頭皮マッサージは、頭皮の血行を良くする効果があります。

ひまし油には「オメガ9脂肪酸」という髪の成長を促進させる成分がありますが、頭皮の血行が良くなると、オメガ9脂肪酸が毛根細胞に届きやすくなりますので発毛、育毛効果があるようです。

また、ひまし油に含まれる「ミネラル、ビタミン、たんぱく質」などが髪に栄養を与えます。

ひまし油には抗菌作用と抗炎作用がありますので、頭皮を清潔にする効果があります。頭皮や毛根に溜った汚れを取り除くことで、雑菌を防ぎ髪のベタつきや臭いの予防にもなります。

頭皮マッサージは、指のお腹で頭皮全体を優しくもむだけでOKです。

  1. 手のひらに10円玉ほどのひまし油を出します。
  2. 手のひらでひまし油をのばし、両手を合わせて人肌で温めます。
  3. ひまし油を指のお腹につけて、髪の毛の下に指をくぐらせます。
  4. 指のお腹を使って頭皮を優しくもみ込みます。
  5. シャワーキャップをつけて10分ほど放置します。
  6. シャンプーでひまし油が落ちるまできれいに洗います。
  7. 最後にコンディショナーで整えたらOKです。

髪の毛パックの効果とやり方

ひまし油で髪の毛をパックすることで、傷んだ髪の毛を補修する効果があります。また、ひまし油には、保湿効果や保護効果がありますので、パサパサした髪に潤いを与えることができます。

髪の毛パックのやり方として、ひまし油だけを使ったパックと、ひまし油にはちみつを加えたパックの2つを紹介します。

〈ひまし油だけを使ったパックのやり方〉

  1. 乾いた髪にひまし油をなじませます。
  2. 傷んだ髪や毛先にひまし油をたっぷりなじませます。
  3. シャワーキャップをつけて1~2時間ほど放置します。
  4. シャンプーでひまし油が落ちるまできれいに洗います。
  5. 最後にコンディショナーで整えたらOKです。

〈ひまし油にはちみつを加えたパックのやり方〉

次のものを用意します。

  • ひまし油:大さじ2杯程度
  • はちみつ:大さじ1杯程度
  • 卵黄:1個※なければひまし油を大さじ1杯追加する
  • シャワーキャップ
  1. ひまし油、はちみつ、卵黄を混ぜ合わせます。
  2. 髪に塗ってなじませます。
  3. シャワーキャップをつけて1~2時間ほど放置します。
  4. シャンプーでひまし油が落ちるまできれいに洗います。
  5. 最後にコンディショナーで整えたらOKです。

ひまし油を髪の毛に使う時の注意点

アレルギー

ひまし油を髪の毛に使っても危険はありませんが、注意することはあります。

アレルギーに注意する

ひまし油をつけると肌が赤くなったり、かゆくなったりアレルギー反応がでる方がいます。ひまし油を使う前に必ずパッチテストをしましょう。

〈パッチテストのやり方〉

  1. 二の腕や太ももの内側など皮膚が柔らかい箇所にひまし油を少量つけます。
  2. 1日放置し、かゆみやただれや赤みが無いかをチェックします。途中でかゆくなったり赤くなったら1日我慢せずにすぐ洗い流しましょう。
  3. 何も問題がなければひまし油を使ってもOKです。

ひまし油は落ちにくい

ひまし油は粘り気がある油なので洋服や敷物などにつくと落ちにくいので注意しましょう。

マッサージやパックをやり過ぎない

ひまし油は落ちにくいので、頭皮や髪の毛についたひまし油を落とすには何度もシャワーをすることになります。

それによって、頭皮に負担をかけたり必要な皮脂まで洗い流してしまったりするため、逆効果になる可能性があります。

頭皮マッサージやパックは毎日せずに、週に1~2回程度にしましょう。

ひまし油の使用期限

ひまし油に限らず、油は一度空気に触れると徐々に酸化していきます。酸化したひまし油でパックしても逆効果になる可能性がありますので、ひまし油に記載されている使用期限内に使い切りましょう。保管場所として直射日光をさけて冷暗所で保管しましょう。

最後に

ひまし油

ひまし油は髪の毛に使っても危険ではありませんので、乾燥による髪のトラブルを抱えている方はひまし油で髪の毛をパックすることをおすすめします。

しばらく続けていると髪がつやつやサラサラになります。また、ひまし油は髪の毛だけでなく、眉毛のケアをすることもできます。

ひまし油を綿棒につけて眉毛やまつげに塗ってみましょう。1時間ほど放置したら洗顔できれいに落としてください。

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