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何気ない言葉で子どもの心は深く傷つく
毎日子どもと過ごす中で、子どもに向けて発する言葉の重みを忘れてしまう人は多いものです。しかし、子どもは親の言葉や仕草などを、よく観察しています。つい言いすぎてしまった余計な一言で、子どもの心が深く傷ついてしまうことがあるので要注意!
子どもの心を傷つけてしまうワードを把握しておき、ついうっかり口走ってしまわないようにしましょう。
子どもを傷つけてしまう『NGワード』5選
子どもの心を深く傷つけてしまうNGワードは、以下のようなものが挙げられます。
1.他者と比較する
子どもは、親が自分と他者を比べることを嫌います。
- 兄弟や姉妹、いとことの比較
- 同級生など身近な人との比較
他人との比較をするだけでなく、「あの子はあれができているのに、あんたはできない」など子どものできていない部分を指摘するのは絶対NGです。
2.心の逃げ場を無くす問い詰めをする
子どもの小さな失敗に対して、毎回「どうして」「なんで」としつこくとがめるのはNG。心の逃げ場が無くなり、やるせない気持ちになってしまいます。
簡単な問題のミスなどを見つけると、つい言ってしまいやすくなりますが、グッと我慢!どこをミスしているのかを一緒に見つけられるよう、子どもをうまく誘導しましょう。
3.過剰な干渉
子どもは、親の所有物ではありません。意思を持った、尊い一人の人間です。
- 宿題や自由研究の主導権を握る
- 子どもの友達を選りすぐるなど
「ママに貸しなさい」「こうしなさい、ああしなさい」「○○ちゃんはあなたに合わないからやめなさい」など、過剰な干渉は子どもの成長を妨げます。
4.家庭内の不和を押し付ける
家庭内での不和は、子どもに責任はありません。それなのに、不和の原因を子どもに擦り付けるのはNG。
- あんたのために離婚しないでいる
- ○○(自分の嫌いな親戚など)にそっくり
- あんたさえいなければなど
家庭内の不和は、基本的に子どもに見せるべきではありません。
5.子どもの存在そのものを否定する
未来ある子どもが「自分なんて生まれてこなければよかった」と思うようなことは、絶対にしてはいけません。
- 産むんじゃなかった
- こっちにこないで
- ○○(兄弟や姉妹)だけでよかったのになど
子どもの存在そのものを否定するようなことは、絶対に口にしてはいけないタブーです。
子どもの心を健全健康にはぐくむために
子どもの心身を健康で健全に育てるためには、以下のような関わり方をするのがおすすめです。
- 子どもの普段の様子をよく観察しておき、なにかできたときにはそれとなく褒める
- ミスを深くとがめすぎず、原因が発見できるような簡潔なアドバイスをする
- 子どもには子どもの世界や人間関係があると理解し、接する
- 夫婦や家庭内の不和を子どもの前では見せない
- 親子関係を主従関係と勘違いせず、対等な関係を築く
- 頻繁な確認、過剰な詮索はしない
子どもは、いつまでも親の元にとどまり続けるわけではありません。年齢を重ねるごとにできることが増え、視野が広がり、さまざまな経験をします。
親がいないところ、目の届かない場所での経験は、子どもの人格形成に必要不可欠!過干渉になりすぎず、子どもの成長を見守りましょう。
まとめ
子どもの成長に、親の存在は不可欠です。聖人君主である必要はありませんが、子どもの成育にふさわしくない環境を作り出してしまうのはNG!