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白菜に黒い斑点が…これって食べても大丈夫?
スーパーや八百屋さんに並ぶ白菜を見ていると、中には黒い斑点のある白菜を見かけることはありませんか。黒い斑点がついていると「傷んでいるのかも」「もしかしてカビ?」と考えてしまい、多くの人が避けがちです。
しかし、白菜についている黒い斑点は、カビでも劣化のサインでもありません!成長過程に現れる生理現象の一種で、問題なく食べられるのでご安心を。
白菜の黒い斑点「ゴマ症」について詳しく解説
白菜に見られる黒い斑点は、通称「ゴマ症」と呼ばれる生理現象です。問題なく食べられると言われても、正体がわからなければ不安を感じますよね。白菜のゴマ症とは、どのような現象なのか確認しましょう。
黒い斑点は白菜の成長過程で現れる生理現象
白菜に現れる黒い斑点は、白菜の成長過程で現れる生理現象です。白菜が畑で育てられている際、その土地の温度や土の状態、摂取している栄養の量などが影響し、いわゆるストレスを受けることで発生します。
虫やカビなどの影響を受けているわけではなく、単なる成長する上で受けたさまざまな影響が黒い斑点として現れているだけなので、購入する際は特段問題視する必要はないでしょう。
黒い斑点の正体は『ポリフェノール』
では、ゴマ症で見られる黒い斑点の正体は、一体なんなのでしょうか。これはズバリ、皆さんも耳馴染みのある「ポリフェノール」です。
ポリフェノールとは、ほとんどの植物に含まれている栄養素の一種で、ビタミンCやビタミンEに匹敵するほどの抗酸化作用を持ちます。そのため、生活習慣病予防や美肌効果も期待できるのです。
先ほど黒い斑点は外的要因によるストレスが原因だと紹介しましたが、栄養を豊富に摂取している白菜に黒い斑点が多く見られる傾向も見られます。
味や食感には違いがあるの?
黒い斑点がついている白菜は、通常の白菜と比べて味や食感に違いはあるのでしょうか。食感には違いがほとんどありませんが、実はポリフェノールには苦味や酸味が含まれているため、黒い斑点(ポリフェノール)が多く見られる白菜は、他の白菜よりも苦味が強く現れる傾向にあります。
したがって、食べても問題はありませんが、若干苦味を強く感じやすく、白菜ならではの甘みを感じにくい可能性がある点を考慮しましょう。
黒い斑点はゴマ症によるもの…茶色いシミには注意して
紹介した通り、白菜に見られる黒い斑点はゴマ症によるもので、ポリフェノールが可視化されたものです。したがって、食べても健康に悪影響はなく、ポリフェノールを多く摂取することも期待できます。
しかし、もしもスーパーで茶色いシミのある白菜を見かけた場合は注意が必要です。茶色いシミはゴマ症によるものではなく、白菜の劣化が始まっていたり、強いストレスにさらされることで品質が低下している可能性が考えられます。
良質な白菜を選ぶポイント
数多く並んでいる白菜の中から、良質な白菜を見分けるポイントは以下の通りです。
- 一株丸ごと買う場合はずっしり重みのあるもの
- カットされている場合は断面の芯の高さが3分の1以下のもの
- 青々と鮮やかな緑色をした外葉がついているもの
- 葉先まで固く弾力があるもの
- 全体的に隙間がなくしっかりと巻かれているもの
- 底の切り口が白くみずみずしいもの
以上の条件を少しでも多く満たしている白菜を厳選しましょう。品質が良くみずみずしい白菜は甘味も強く、なおかつ日持ちしやすいためです。
白菜は黒い斑点があっても問題なく食べられる
いかがでしたか。白菜に黒い斑点があったとしても問題なく食べられるので、もしも他の白菜より安価で並べられている場合はそちらを選ぶのも1つの選択です。ただし、ポリフェノールによって苦味が強い傾向がある点を頭に入れておきましょう。