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寒い冬場に部屋を暖めてくれるエアコンの暖房機能
12月に入ると、いよいよ寒さが厳しい時期に差し掛かります。各ご家庭で暖房を使い、おうち時間を快適に過ごすことになると思いますが、小さなお子様やペットのいるご家庭では、エアコンの暖房機能を使う世帯が多いでしょう。
エアコンは床に置く暖房器具とは異なり、天井付近の壁に備え付けられているタイプが多く、小さなお子様や犬や猫といったペットが触れたり倒したりする危険性がありません。
また、部屋の上部から温風を送り込む仕組みなので、部屋全体に温かい空気を行き渡らせることができるため、最も効率的に部屋を暖めることができる暖房器具でもあります。
ただし、最近は電気代が高騰していることもあり、エアコンの暖房機能を使うことに躊躇する方も多いです。効率よく部屋を暖め、なおかつその暖かさを維持できるような対策を講じることで、少しでも電気代節約につなげることができるでしょう。
エアコンの暖房は何度に設定するべき?かかる電気代も解説
エアコンの暖房機能を活用する際、「設定温度を何度にすべきなのだろう」と悩むことはありませんか。ここでは推奨されてるエアコンの暖房の設定温度や、人が快適に過ごせる温度を紹介します。
環境省が推奨している設定温度は20℃
毎年、冬にエアコンの暖房を使う人に向けて、環境省が推奨している設定温度は「20℃」です。これは、人が快適に過ごせるといわれている室温の間でも低い温度設定に該当するため、部屋の環境や人によっては肌寒さを感じることも多いでしょう。
しかし、エアコンにかかる電気代を押さえられる他、地球温暖化に配慮したエコ設定であることなどから、環境省からは20℃設定が推奨されています。
人間が快適に感じる室温は22℃
一般的に、人間が快適に感じる室温は20〜22℃といわれています。20℃では寒いと感じるご家庭では、22℃に温度を設定すると、より快適に過ごしやすくなるでしょう。
また、エアコンの風向きや部屋の環境を冬仕様に整えることで、寒さを感じにくくなります。エアコンの設定温度を過度に上げなくても寒さを感じず、快適に過ごせるような工夫を講じることも大切です。
暖房の設定温度は1℃下げると電気代を10%節約できる
エアコンの暖房を使うと、一気に家の電気代が高くなる…と毎年実感している方も多いでしょう。エアコンの暖房は、設定温度を1℃下げると消費電力、つまり電気代を10%節約できるといわれています。
エアコンは、元の室温と設定温度に差があればあるほど、消費する電力量が必要となり、電気代は高くなりがちです。したがって、少し着込めば快適に過ごせる温度設定を心がけ、むやみにエアコンの設定温度を上げないよう注意しましょう。
エアコンの暖房にかかる電気代の目安を紹介
では、具体的にエアコンの暖房にかかる電気代の目安を紹介します。部屋の広さによって消費電力の量が変わるので、一般的なご家庭で使われる部屋の広さに対応したエアコンの電気代を見ていきましょう。
- 6〜9畳用エアコンは「約88.74円(1時間当たり約14.9円)」
- 10〜15乗用エアコンは「約192.54円(1時間当たり約32.9円)」
- 15 〜23畳用エアコンは「約325.14円(1時間当たり約54.19円)」
上記はすべて20℃に設定し、6時間使用した際の電気代目安を表記しています。エアコンの機種や設定温度によって異なるので、上記を目安にご家庭の設定温度を見直してみましょう。
暖房の設定温度が20℃でも快適に過ごすためのコツ
暖房の設定温度が20℃では寒いと感じる方は、ぜひ以下の寒さ対策を実践してみましょう。暖房だけでなく、部屋の環境を日本の寒さに合わせて対策することで、体感温度が上がりやすくなります。
- 厚手のカーテンを引いて外気を遮断する
- 温かい空気が全体に行き渡るように風向きを下に向ける
- 加湿器や濡れたタオルを部屋に干して湿度を上げる
- 窓ガラスに断熱シートを貼る
- 重ね着をする(着る毛布などの着用がおすすめ)
- 電気毛布やブランケットを活用する
重ね着をしたりブランケットを使用している方は多いと思いますが、意外と窓付近の対策を怠っている人が多くいます。また、湿度を上げることで体感温度が上がりやすくなるので、ぜひ洗濯物の部屋干しや加湿器などを併用してみてください。
エアコンの暖房は20〜22℃に温度設定して
いかがでしたか。エアコンの暖房を使う際は、20〜22℃の間を目安に温度設定してみてください。また、少しでも快適に寒い冬を乗り切るために、ぜひ最後にご紹介した寒さ対策を試してみましょう。