ワイシャツの寿命は何年?着用回数や買い替えのサイン

白背景に折り畳んだワイシャツ

会社員であるとワイシャツを着る人が多いと思いますが、ワイシャツの寿命ってどのくらいか考えたことありますか?見慣れてくると、黄ばみや汚れも気づきにくくなってしまいますよね。まだ着られると思っていても、もしかしたら買い替え時のワイシャツかもしれません。ワイシャツの寿命を延ばすコツや買い替えのサインについて知っておきましょう

ワイシャツの寿命は何年?

夏の通勤風景(ビジネスマン)

一般的に仕事場などで利用するワイシャツの寿命は、2年程度と言われています。衣類には法律で、最低限の品質が保たれる期間の目安として「耐用年数」というものが設定されています。その耐用年数がワイシャツは2年となっています。

ただし一般的な使用状態での目安であり、使用状態のほかにも、ワイシャツの素材や質、保管の仕方でも、寿命は変わってきます。また、着用回数もワイシャツの素材や季節によっても、変わってくるので、一概に、何回きたら寿命、と決めることはできません。

専門家による補足

ワイシャツを「もう着れないかな」となる基準というのは襟元や袖口の黄ばみが落ちなくなったとき、そして同じく襟元や袖口が擦り切れてしまったときでしょう。その他、食べこぼしなどのシミがとれなくなったりしたときも残念ですがお役御免となります。

そうならないためにもポイントとなるのは襟元と袖口のメンテナンスです。自宅で洗うときに汚れが目立たないうちから、その2か所は予洗いをしてあげることで汚れが染みつきづらく長く着ることができるようになります。

家事アドバイザー:矢野きくの

ワイシャツの買い替えのサイン

汚れたシャツ

黄ばみや汚れ

白っぽい色のワイシャツは清潔感ありますが、どうしても汚れが目立ち、皮脂汚れが付きやすい襟は、黄ばみやすく、やがて黒ずみになります。

また、汗や紫外線も汚れの原因のため、夏場は特に汚れやすくなりますね。袖口も手首は擦りやすいため、汚れやすいのに加え汚れが目立ちやすい箇所です。

ランチ時の食べ物がはねてしまったり、ワイシャツ全体的に黄ばんでくることもあります。このような汚れやシミができ、いろいろ汚れ落としを試したけどなかなかキレイに取りきれないという時は買い替え時です。

生地や糸のほつれや破れ

手持ちの数によっては、1枚あたりの使用頻度が高くなり洗濯やクリーニングに出す回数も多くなります。洗濯機での洗濯は他の衣類同士が擦れやすいためほつれの原因になることもあります。

洗濯以外にも、回数を多く着れば着るほど摩擦を受け生地そのものも薄く破れやすくなります。
生地や糸のほつれなど目についてきたら買い替えましょう。

縮みやサイズの変化

ワイシャツは襟や前立てなどに「芯地」という保形や補強、フォルムを良く見せるための仕込みがあります。芯地の種類によっては洗濯すると縮んでしまうことがあり、洗濯していくうちに襟元が縮むこともあるそうです。

また、体重の増減で体型が変わったことで、きつくなった時サイズの合わないワイシャツは見た目も良くないですし着心地も悪いため、買い替えを考えましょう。

流行が変わったとき

形や柄など流行のものを取り入れているワイシャツは、その流行が終わったら何年も着続けるより新しいものに買い替えたほうが良いでしょう。

ワイシャツの寿命を延ばすコツ

クローゼットのワイシャツ

使用頻度を減らす

ワイシャツの寿命を少しでの延ばすには、やはり使用頻度を落とすことが大切です。少ない枚数だと使用頻度は高くなるので汚れや負担を減らすために5、6枚のワイシャツを用意してローテーションで着まわすのが理想です。

洗濯の注意点

洗剤

ワイシャツに適している洗剤は、おしゃれ着用洗いなどの中性洗剤です。汚れをしっかりと落としたいと漂白剤入りの洗剤や、アルカリ性や酸性濃度が強い洗剤はダメージが大きくなります。

袖や襟元の汚れが目立つときは、洗濯機に入れる前に部分的に酸素系漂白剤を使って手洗いしておきましょう。またアイロンも生地には負担になるため、生地をパリッと仕上げてアイロン不要なキーピング洗剤などを使うのもおすすめです。

洗濯方法
専門家による補足

ワイシャツを自宅で洗濯機で洗う場合、先のコメントのように汚れが目立っていなくても襟元と袖口は予洗いをしておきましょう。
洗濯洗剤を直接つけて、使い古して柔らかくなった歯ブラシや専用のスポンジなどで部分洗いをしておきます。そのあとはそのまま洗濯機に入れてOKです。

襟元や袖口は見えなくても汗や皮脂汚れが染み込んでいるのでそこを重点的に洗っておくことで黄ばみを防ぐことができ、長く利用できるようになります。

家事アドバイザー:矢野きくの

洗濯機に入れる時、ワイシャツ以外の洗濯物の量が多いと水位が少なく、洗濯機の中で洋服がこすれて摩擦が生じ生地を傷めることになります。

そのため、ワイシャツを洗う時は洗濯物の量は少なく水位を高くした状態で洗うのが良いです。
また、脱水は30秒程度の短い時間にします。そして、肩周りの型崩れが防げるので、できるだけしっかりとした太めのハンガーに干すのがおすすめです。

クリーニング

クリーニングであれば大丈夫と思われがちですが、自宅の洗濯機よりはダメージは少ないですが、クリーニングも特殊な洗浄方法により、ダメージを受けてしまいますので、覚えておきましょう。

保管方法

利用頻度が少なくとも、空気に触れていると、それだけで少しずつ劣化は進みます。クローゼットで、1枚ずつハンガーに掛けた状態で、できるだけワイシャツの形を保てるようにしておきます。

ぎゅうぎゅう詰めに保管したりなど、通気性が悪いとダニやカビなどの細菌が発生し、寿命が縮んでしまうので、保管状態にも気をつけてください。

まとめ

白背景に積み重ねたワイシャツ

ワイシャツの寿命は2年程度と言われているのですね。ただ、2年間の中でも、着用回数が多いものと少ないものでは、劣化の程度が変わってきます。

少しでも長くキレイに着るには、日ごろからの洗濯の方法に注意したり、少ない数で着まわすのではなく、5枚くらいのワイシャツをローテーションしていくのが良いそうです。

専門家による補足

スーツを着用して仕事をする人にとってワイシャツはベースとなる衣類です。汚れている部分が見えたり、擦り切れている部分が見えたりしては一気にオシャレ度も信用度も落ちてしまいかねません。

家でも上手に洗濯することで長く持たせることができますので、是非面倒がらずに丁寧に洗濯して長っ持ちさせてあげてください。

家事アドバイザー:矢野きくの
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