目次
虐待の種類
子どもへの虐待は、とても身近なものです。まずは、虐待の種類をみてみましょう。
- 身体的虐待…DV行為や真冬に子どもを野外に放り出すなど、身体に暴行を行うこと
- 心理的虐待…恫喝や無視、明らかな兄弟差別など、自尊心を著しく傷つける言葉や行動
- 性的虐待…性行為の強要や性器を見せるよう脅すような行為
- ネグレクト…子どもの衣食住や教育を受ける権利を奪い、子育てを放棄する
自分には関係ないと思い込むことは、非常に危険。周囲の子どもにも目を配れるよう、基本的な虐待の知識を身に着けておくべきです。
子どもへの虐待につながっている『意外なNG行為』5選
今は虐待をしていないとしても、将来的に虐待してしまう可能性のある行為をご紹介します。
1.感情に任せて手を上げる
子どもが全くいうことを聞かず身勝手な行動ばかり取っていたり、喧嘩腰の態度を長期間続けているとなると、親も我慢するのがつらくなりますよね。
しかし、子どもと喧嘩をしたとしても、力任せに子どもに暴行を加えてしまうのはNG。子どもを諭したり、聞く耳を持たないときは少し距離を置いて見守ってみましょう。
2.子どもがやってしまったことへの対処がとっさにできない
子どもになにかトラブルが起こったり、子どもが誰かに迷惑をかけてしまったとき、とっさに対処できないと後悔が残りやすくなります。相手の子どもや親にどう思われたかなどが気になり、自分の子どもを過剰に叱責してしまう可能性が高くなりやすい傾向です。
3.悩みを言わない
育児の悩みはプライベートなことだから、誰それ構わず相談するのには抵抗を感じやすいものです。
しかし、自分ひとりで抱え込んでしまうと、大きなストレスにつながります。悩みを抱え込んだ末、子育てできる自信を失ったり、子どもでのイライラを募らせて手を上げてしまうこともあります。
4.自分の子どもに対して、罵声や人格を否定することをいう
子どもは、親の所有物でもおまけでもありません。子どもの人格や外見を否定する言葉をかけるのはNGです。
- ブス
- バカ
- アホなど
子どもが持つ障がいを揶揄するような言葉や、殺意を感じさせる脅し文句は、冗談でも口にしていいものではありません。
5.学校や幼稚園、保育園を頻繁に無断欠席させる
子どもが登校や登園を拒否しているわけではないのに、学ぶ機会を奪うことは親であっても許されない行為です。
学びの場では、いろいろなことが起き、人格の形成や子どもなりに視野を広げるきっかけなど成長に欠かせないことがたくさん遭遇します。特別な家庭の事情がない限りは、できるだけ園や学校に通わせましょう。
虐待から子どもを守るために行いたいこと
子どもに対して、なんらかの虐待行為に及んでしまいそうなときには、以下のような手段を取ってみてください。
- 市役所や子育て支援施設に相談
- 友達や家族に相談
- 精神科や心療内科を受診
- しばらく実家に子どもを預け、心身の疲労を癒す
子育ては、手を抜いて楽をしながら乗り切れるものではありません。子どもの成長や発達、周囲との人間関係など、常に悩みは尽きないものです。
親は子どもより長く生きていて経験も豊富ですが、人間なので過ちを犯すこともあります。心身ともに疲弊しきっているのであれば、公共機関や親族を頼り、子どもとの物理的な距離を取って心と体の体力を回復させましょう。
まとめ
子育ては、子どもが何歳になっても一筋縄ではいかないものです。一人で悩みを抱え込まず、いろいろな機関や人脈を頼って、適度に息を抜いて子どもの成長を見守りましょう。