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栄養豊富な野菜たち…賞味期限には要注意!
野菜には、食物繊維やビタミンB群、ミネラルなど、さまざまな栄養が詰まっています。夏野菜には、夏バテ予防になる疲労回復効果に効く栄養素も豊富に含まれているため、夏に積極的に摂りたい野菜も多いです。
野菜によっては、常温で1〜2ヶ月日持ちする野菜もありますが、反対に冷蔵保存しても3〜5日ほどしか日持ちしない野菜もあります。そのため、むやみにまとめ買いしてしまうと「気付かぬうちに傷んでいた…」という悲劇を引き起こすこともあります。
野菜シュフーズそれぞれ賞味期限が大きく異なるので、それぞれの野菜の賞味期限を目安程度に把握し、一度に購入する量を考える必要はあります。
賞味期限が短い『野菜』5選!正しい保存方法も同時に解説
賞味期限が短い野菜は、冷蔵保存していても日持ちしないため、基本的にまとめ買いには向いていません。ここでは一般的に賞味期限が短いと言われている野菜の賞味期限と、正しい保存方法を解説します。
1.オクラ
夏にぴったりなオクラの賞味期限は、基本的に3〜5日と言われています。冷蔵保存方法によっては1週間ほど日持ちしますが、それでも1週間以上日持ちさせることは難しい野菜です。
オクラは低温と乾燥に弱い食材です。低温障害や乾燥から守り、オクラを少しでも新鮮な状態で保つために、ご家庭でできる正しい保存方法は以下の通りです。
- ヘタの先を切り落とす
- ビンなどの縦長容器に切り落としたオクラの先端が浸るほどの水を入れる
- ヘタを切り落とした部分が下に来るようにビンに入れ、切断面を水に浸す
- ビンの蓋をするか、ラップをかけて輪ゴムで止めて空気が入らないように密閉する
- オクラを立てた状態で野菜室で冷蔵保存する
買った状態のまま保存するのではなく、上記のように水に浸し立てた状態で保存することで、1週間〜長くて10日ほど日持ちさせることができます。
2.なす
なすは保存に適した温度が10〜12℃と非常に難しい野菜です。常温保存には向いていませんが、野菜室でもなすにとっては低温になるため、傷みが早いです。一般的に、なすは野菜室で冷蔵保存すると、3日ほどと言われています。長くて5日なので、賞味期限が短い野菜の代表格です。
なすは前述した通り、低温に弱い野菜です。ご家庭内で適した環境は7〜10℃の環境を保てる野菜室ですが、それに加えて乾燥から守ることで、少しでも日持ちさせることが可能になります。
- 水で洗ったなすの水気をしっかり拭き取る
- 濡らしたキッチンペーパーで包み込む
- 濡らしたキッチンペーパーで包んだ上からラップで包む
- ③のなすをポリ袋に入れ、口を軽く縛って野菜室で保存する
上記の手順を踏んで保存することで、乾燥から守るだけでなく、少しでも保温効果が期待できるので、そのまま冷蔵保存するよりも日持ちしやすくなります。
3.もやし
もやしは袋やパッケージに入って売られていることが多いですが、消費期限欄を見ると、多くが翌日、あるいは翌々日に設定されています。この消費期限記載通り、もやしは基本的に1〜2日が期限となります。
もやしは常温で放置するとすぐに傷んでしまうため、基本的に冷蔵庫での保存となります。冷蔵庫の中でも野菜室ではなく、冷蔵室などに備わっているチルド室がオススメです。
もやしは1〜2日、長くて3日ほどしか日持ちしませんが、少しでもシャキシャキ感を味わうために、以下の保存方法が適しています。
- 軽く湯がいてからザルに取り、水気を切る
- キッチンペーパーなどで余分な水分を拭き取る
- 穴を何箇所か開けたポリ袋や保存袋に入れて冷蔵庫で保存
この方法を実践することで、あらかじめ菌の繁殖を防ぎ、なおかつ湿気が袋の中に溜まってしまうのを防ぐことができます。消費期限日数は、前述した通り2〜3日とあまり変わりませんが、少しでも美味しく食べるために実践してみてください。
4.レタス
レタスは水分量が多い野菜なので、野菜室に入れて保存すると、賞味期限は3〜5日とあまり日持ちしません。外側から少しずつ変色し、しなびてきてしまうため、変色が始まった箇所から取り除いていきましょう。
レタスはカットしてしまうと3日と日持ちしないこともあるため、ひと玉丸ごと冷蔵保存するのがオススメです。ひと玉丸ごと冷蔵保存する場合は、以下の手順を踏んで保存してください。
- レタスの芯の部分を抜き取る
- 芯を抜いた部分に湿らせたキッチンペーパーを詰め込む
- 表面を湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で包み込む
- ポリ袋などに入れて野菜室で保存する
レタスを冷蔵保存する際は、真ん中の芯の部分を抜き取り、乾燥しないよう湿らせたキッチンペーパーを詰めるところが重要なポイントです。カットしてしまったレタスを保存する場合も、湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋や保存袋などに入れて保存しましょう。
5.きゅうり
きゅうりは96%が水分でできている野菜です。さらに20℃を上回ると傷んでしまい、10℃を下回ると低温障害を起こしやすいため、温度管理も難しい野菜です。
そのため、きゅうりは日もちさせることが難しく、基本的に4日〜1週間ほどで傷み始めます。長く日持ちした場合でも10日で腐ってしまうため、日持ちしにくい食材と言えるでしょう。
きゅうりを少しでも長持ちさせるためには、以下の保存方法がオススメです。
- 洗ったきゅうりの水気を拭き取り、1本ずつキッチンペーパーで包む
- きゅうりをポリ袋かラップで包み、立てた状態で野菜室へ入れる
キッチンペーパーで1本ずつ包むことで、少しでも低温障害になるリスクを防ぐことができます。キッチンペーパーが湿ってきたら、新しいキッチンペーパーで再度包み直すことで、10日ほど日持ちさせることが可能です。
野菜室に立てて入れるスペースがなかなか確保できないという方は、半分に切ったペットボトルや牛乳パックを活用すると便利ですよ。
どうしても長持ちさせたい場合は冷凍保存も視野に入れて!
上記で紹介した野菜は、どれも冷蔵保存で1週間日持ちしません。冬場などは運良く1週間ほど新鮮さを保てることもありますが、基本的に3日〜5日ほどで傷み始めてしまいます。
どうしても日持ちしない食材を3週間〜1ヶ月ほど長持ちさせたいという場合は、冷凍保存も視野に入れましょう。
ちなみに今回紹介した5つの野菜は、すべて冷凍保存が可能です。「レタスやもやしも冷凍保存できるの?」と驚く方も多いと思いますが、それぞれの野菜にあった方法を実践すれば冷凍保存は可能です。
ただし、冷蔵保存よりも鮮度が落ちてしまいますし、何より食感が損なわれることが多いです。冷凍した野菜は、解凍方法や使い方を工夫して調理するようにしましょう。
日持ちしない野菜はまとめ買いを考え直して
いかがでしたでしょうか。野菜によっては、常温でも1〜2ヶ月日持ちする野菜もありますが、今回紹介した野菜は日持ちしません。そのため、無理にまとめ売りしているからと大量に購入せず、賞味期限内に使い切れる分だけを購入するようにしましょう。