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賞味期限は美味しく食べられる期限を記載したもの
皆さんは、賞味期限を過ぎた食材を捨てていますか?賞味期限の定義は、食材を美味しく食べられる期限なので、一般的には賞味期限を過ぎていても、味や見た目、匂いに違和感を感じなければ食べることができます。
そうは言われても「この食材はちょっと不安」と感じ、賞味期限を過ぎた段階で廃棄してしまう方も多いでしょう。しかし、実際には食べられる食材を無駄に廃棄してしまうと、地球にも家計にも打撃を与えてしまいます。
賞味期限と消費期限の違いを正しく理解し、賞味期限を過ぎた食材も適切に有効活用してあげることが大切です。
実は食べられる!賞味期限が過ぎても大丈夫な食材5選
賞味期限は一般的に美味しく食べられる期限を記載したものなので、食品のほとんどは賞味期限を過ぎても食べることができます。ここでは「これは賞味期限を過ぎたら難しいのでは…」と思われがちだけれど、実は食べられる食材を安全に食べられる目安期限と保存方法と共に紹介します。
1.卵(要加熱)
卵はパッケージや卵自体に賞味期限が記載されていることが多いですよね。卵の賞味期限は他の食材と意味合いが少し異なり、「生のまま安全に食べられる期限」を意味しています。
したがって、卵は賞味期限を過ぎると生のまま食べることはできませんが、適切に加熱調理することでサルモネラ菌を死滅させることができるため、賞味期限を過ぎた後でも食べることができるのです。
一般的に、卵の賞味期限は短く設定されているため、賞味期限を過ぎても10日間は安全に食べることができるとされています。冬場など涼しい時期であれば、冷蔵保存で1ヶ月程度長持ちさせることも可能です。
冷蔵庫のドアポケットには、卵ポケットが付属されていることが多いですが、ドアポケットは衝撃がかかりやすく、卵を傷ませやすいです。安全に長持ちさせるためには、冷蔵庫の棚に保存するようにしましょう。
2.未開封の牛乳
開封済みの牛乳は、消費期限や賞味期限に限らず早めに飲み切る必要があります。しかし、未開封の牛乳であれば、賞味期限を多少過ぎても、中身に異変が生じていなければ飲んでも大丈夫です。
ただし、牛乳は傷みやすい食品なので、基本的には賞味期限を過ぎてから1週間を目安に飲み切るようにしましょう。また、賞味期限を過ぎた場合、以下のような異変が生じていないか確認をしてから飲むようにしてください。
- ドロっと固形状に変化している
- 通常の牛乳とは違う異臭がする
- 酸味や苦味を感じる
- 温めると固形状になる
- 温めると分離してしまう
このような異変が見られる場合は、傷んでいるサインなので廃棄してください。
また、牛乳は衝撃を受けると傷みが早くなるため、未開封の場合は棚に横にした状態で入れておくと衝撃がかからず傷みにくくなります。ドアポケットは衝撃が強い上、温度が一定に保たれていないため、未開封の牛乳の保存場所としては避けるべきでしょう。
3.ヨーグルト
ヨーグルトも賞味期限を過ぎると食べるべきではないのではと思われがちですが、実は賞味期限を過ぎても、期限日から10日前後であれば食べることが可能です。ただし、牛乳と同じく未開封のものに限ります。
ヨーグルトは、一度開封してしまうと賞味期限や消費期限に限らず、2〜3日以内に食べることが推奨されています。これは開封することで雑菌やカビが増殖してしまうからです。
未開封のヨーグルトはの場合、賞味期限を過ぎた後、黄色く変色したり刺激臭を感じたりする場合は、傷んでいるサインなので廃棄してください。このサインが出ていなければ、賞味期限後10日前後までは食べても大丈夫です。
ヨーグルトを新鮮な状態で長持ちさせるためには、10℃以下の冷蔵庫で保存します。ドアポケットは先に紹介している理由と同じく、衝撃や温度が一定でないことから、ヨーグルトの保存に適した場所ではありません。
4.豆腐
豆腐は種類によって賞味期限切れ後の対応が変わります。パッケージの中に水と一緒に入っている「水入り豆腐」と呼ばれる豆腐は傷みやすく、できる限り早く食べることが求められます。
対して「充填式豆腐」と呼ばれるパッケージに豆腐だけが収まっているタイプの豆腐は、殺菌されている商品が多いため、比較的長持ちしやすいです。そのため、賞味期限を過ぎても1週間程度は安心して食べられます。
ただし、賞味期限を過ぎた豆腐は、腐っていると非常に危険です。以下のサインが現れている豆腐は、食べずに廃棄するようにしてください。
- 刺激臭や酸味の強い臭いを放っている
- 黄色く変色している
- 糸を引くなどヌルヌルとした感触
- カビが生えている
また、賞味期限が切れて3日を過ぎた豆腐は、上記の異変がなくても加熱して食べることが推奨されています。以上のことを守れば、賞味期限を過ぎても豆腐を食べることは可能です。
未開封の豆腐であれば、冷蔵庫に保存が適切です。使いかけの豆腐は、ゆでた後、冷水で冷やしてからキッチンペーパーなどで水気を拭き取り、再度きれいな水を入れた密閉容器に入れて冷蔵庫保存が適切です。
5.納豆
納豆は発酵食品ということもあり、賞味期限を過ぎても約2週間ほどは健康被害が出ない食品です。状態によっては、それ以上経過していても、風味や食感は損なわれてしまうものの、食べること自体は問題ないことが多いようです。
ただし、納豆の発酵と劣化による腐敗は別物です。そのため、賞味期限から2週間以上経過している納豆は、異変が起きていないか中の状態を確認した上で食べるようにしましょう。
納豆は10℃以下の冷蔵室で保存することが前提です。また、冷凍保存することで約3ヶ月ほど長持ちさせることは可能ですが、食感や風味は変化してしまうため、やはり冷蔵庫で保存する方法がおすすめです。
賞味期限を過ぎた食材は異変がないか確認すると安心
いかがでしたでしょうか。賞味期限は味の品質を保証する期間なので、この期限を少し過ぎたからと言ってすぐに食べられなくなる期限ではありません。しかし、風味や食感が変化しますし、品質は徐々に劣化していきます。なるべく早く食べることを心がけましょう。