桃を冷蔵庫に入れてしまった!甘みを引き出すには常温保存が鉄則

桃

桃は冷蔵庫に入れずに、常温で熟させて甘みを引き出すのが鉄則です。熟す前の桃を冷蔵庫で保存すると、甘みが失われ、傷みやすくなります。この記事では、桃をおいしく食べるコツ、長持ちさせるための保存方法、食べ頃の見極め方などをご紹介します。

桃は冷蔵庫で保存しない方がいい

冷蔵庫の中

以前、冷たい桃が食べたくなって、冷蔵庫に入れたことがありました。

その時、母から「桃は冷蔵庫に入れると味が落ちる」と言われ、桃は冷蔵庫で保存しない方がいいこと知りました。なぜ、桃を冷蔵庫で保存すると良くないのでしょうか?

冷蔵庫では桃が熟さない・水分が蒸発する

桃は冷蔵庫に入れると追熟がうまくいかず、桃の水分が蒸発してしまい、ずみずしさが失われてしまうからです。

桃の美味しさといえば、滴り落ちるほどのたっぷりの果汁ですよね。その美味しさを損ねないように保存するときは常温でと覚えておくとよいでしょう。

桃は常温に置いておくと果肉が柔らかくなります。まだ固い桃は、新聞紙に包んで風通しのよい場所で常温保存し、熟すのを待ちましょう。

エアコンや扇風機の風の当たる場所は、桃の水分が奪われてしまうので注意が必要です。

柔らかくなり食べ頃になった桃は、それ以上置くと傷む可能性があるので、なるべく早く食べるようにしましょう。

桃の品種によっては柔らかくならないものもありますので、購入時に食べ頃を確認しておきましょう。まだ固い桃は、品種にもよりますが、2~3日かけて徐々に柔らかくなるので、そのまま常温で保存しましょう。

桃はおしり部分から順番に柔らかくなっていきます。とてもデリケートな果物で、少し強く押すとその部分が傷み始めるので、桃の柔らかさを確認するときは注意してください。

桃を冷蔵庫に入れてしまった時はどうすればいい?

桃

しっかりと熟していない硬い桃を冷蔵庫に入れると、追熟する前に傷んでしまいます。誤って桃を冷蔵庫に入れてしまった場合はどうしたらよいのでしょうか?

冷蔵庫から取り出して常温保存に切り替える

うっかり冷蔵してしまった桃も、取り出して常温で保存すれば、甘くておいしい桃になります。しかし、一度冷蔵保存した桃は、温度差による結露で表面に水滴がついてしまいます。

この水滴をそのままにしておくと傷みが早くなるので、冷蔵庫から出して常温に戻した後、表面の水滴を丁寧に拭き取るようにしましょう。

拭くときは力を入れず、水滴だけを吸い取るように拭いてください。室温に近づくにつれて結露しなくなるので、そのまま常温保存に切り替えても大丈夫です。

完熟した桃は冷蔵保存してもよい

完熟した桃は冷蔵保存が可能です。桃をラップで包み、保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。冷えすぎると甘みが少なくなるので、食べる1~2時間前に冷蔵庫から出すとおいしく食べられます。

桃は食べる直前に冷蔵庫に入れる

桃

桃が熟して常温で食べられるようになったら、食べる直前に冷蔵庫に入れて、程よく冷やしましょう。こうすることで、桃のみずみずしさと甘さを最大限に引き出し、桃本来の香りや味わいを楽しむことができます。

桃は冷やしすぎると繊細な甘みが失われるので、食べる2~3時間前に冷蔵庫の野菜室に入れておくとよいでしょう。熟して食べやすい柔らかさになった桃は傷みやすいので、早く食べきるようにしてくださいね。

桃の食べごろを確認する方法

桃の食べごろは、ヘタの部分の弾力性を確認するとよいでしょう。

桃は、おしり側である濃いピンク色の方からやわらかくなっていきます。桃が最後に熟すのは、枝についていたヘタ側なので、その弾力を確認することで、食べ頃を確認することができます。

桃は強く押すと傷んでしまうので、手のひらでそっと持ち、ヘタの近くを指の腹でそっと触ってみてください。グレープフルーツやオレンジの皮を押したときと同じような弾力を感じたら、食べごろの合図です。

桃が余ってしまったときの保存方法

桃

ひと手間かけて保存する

余ってしまった桃の皮をむいたら、レモン汁を適量加え、ジップロックに入れて冷蔵庫で保存します。レモン汁を入れることで、黒ずみなどの変色をある程度防いでくれます。

また、桃をコンポートにして瓶に詰めて保存すれば、長期保存が可能なので、旬の時期に関係なく、桃の上品な味わいを楽しむことができますよ。

余った桃は冷凍保存する

皮をむいた桃は保存性が悪く、劣化が早いです。桃が余ったら、レモン汁をふりかけて、すぐに冷凍保存しましょう。上手に凍らせれば、1ヶ月ほど長持ちしますよ。

桃の冷凍保存方法

〈カットして保存する〉
桃は皮をむいて一口大に切り、レモン汁をかけて冷凍用保存袋に入れ、冷凍保存します。

冷凍保存袋にたくさんの桃を入れると、冷凍に時間がかかり、劣化する可能性が高くなるので、小分けにして保存することをおすすめします。

〈丸ごと保存する〉
桃は丸ごと冷凍することもできます。桃をやさしく水洗いし、表面についた水分を拭き取ります。ラップに包んで冷凍用の保存袋に入れ、なるべく空気を入れないようにして冷凍庫で保存しましょう。丸ごと冷凍した桃は、簡単に皮をむくことができます。

冷凍した桃の食べ方

冷凍した桃は、自然解凍をすると美味しく食べることができます。

冷凍桃をミキサーでジュースにすると、10~30分程度で半解凍になります。半解凍の状態で食べると、シャーベットのような味わいになります。また、スムージーの材料として使うのもおすすめです。

桃を美味しく剥く方法

桃

常温で放置していた桃は、食べる前に2~3時間冷蔵庫で冷やすと、果肉が締まって皮がむきやすくなります。

なるべく桃をつぶさないように、皮付きのままカットし、種を取り除いてから皮をむく方法をご紹介します。一度やってみると、簡単にできるようになりますよ。

桃をカットして種を取った後の皮の剥き方

  1. 桃の凹んだヘタ部分にナイフを入れ、種に沿うようにしてぐるりと1周させて、桃が半分に分かれるように切り込みを入れる。
  2. 手のひらで桃を優しく持ち、切り込みに沿って桃の半分を軽くねじると、実が2つに割れる。
  3. 種がついている方の実を手に持ち、種に沿うように食べやすい大きさに切り込みを入れると、実がひと切れずつ種から外れる。
  4. ナイフを寝かせて果肉と皮の間に入れ、桃を回転させながら、ナイフがまな板から離れないようにまな板と平行にスーッと動かして皮を剥く。
    ※桃を手で持って皮をむくと、表面が崩れてきれいにむけないので、ナイフを寝かせて皮を剥くようにする。
  5. 種のない方の実は、まな板の上で4~6つに切る。

最後に

桃

桃は冷気や乾燥を嫌うので、直射日光の当たらない風通しの良い場所で、常温でお好みの熟れ具合に調整しましょう。

桃は食べ頃になったら、食べる前に2~3時間冷蔵庫で冷やします。それ以上冷やすと甘みが抜けてしまうので、この程度の時間で十分です。

余った桃は冷凍保存で約1ヶ月間保存可能です。デリケートな桃は他の果物よりも傷みやすいので、食べ頃のサインを見逃さないように注意し、桃が余っても捨てずに正しく保存して美味しくいただきましょう。

桃を冷蔵庫に入れてしまった場合や、食べ頃のサインを見極められずにいる方の参考になればうれしいです。

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