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ゴキブリの嫌いな匂いはコーヒーって本当?
コーヒーには、ゴキブリを「遠ざける匂い」とゴキブリを「招く匂い」の両方の成分が含まれています。
皆さんが大好きなコーヒーの香りには、「エチルフェノール」と「ジメチル・ジスルフィド」という成分が含まれています。
コーヒーの「エチルフェノール」は、ゴキブリが身の危険を感じた時に出す警報フェロモンに含まれる成分です。
この警報フェロモンを出すことで仲間に危険を知らせます。ゴキブリにとってこの匂いは「逃げろ」の合図なので、ゴキブリはコーヒーの匂いが嫌いなのです。
そしてコーヒーの香ばしい匂いには、もうひとつ「ジメチル・ジスルフィド」がありますが、こちらは肉が腐ったような臭い似ており「特定悪臭物質」に指定されています。
人は「悪臭物質」と言われるほど臭いを感じませんが、ゴキブリにとってこの腐敗臭は「いい匂い」だと感知すると言われています。
ゴキブリはコーヒーの匂いに寄って来る
ネットの口コミによると飲み終えたコーヒーカップを放置していたら、カップの中でゴキブリが死んでいたとか、コーヒー豆やインスタントコーヒーの開封後の袋の中からゴキブリが出てきたなど、恐ろしい話がいろいろあるようです。
コーヒーかすにはゴキブリが好む水分が含まれていますし、開封後の袋の中は温かく居心地の良い絶好の場所なのでしょう。
コーヒーの匂いを嫌うゴキブリがいる一方で、好きで自ら近寄ってくるゴキブリもいるというわけです。
ゴキブリが嫌いな匂い
ゴキブリは夜行性でエサを探すための嗅覚が発達しています。では、コーヒーの他にゴキブリの嫌いな匂いにはどんなものがあるのでしょうか。
【ゴキブリの嫌いな匂い】
- 柑橘系
- 塩
- 唐辛子
- ハッカ
- ミント
- シソ
- シナモン
- ユーカリ
- レモングラス
- キャラウェイ
- ラベンダー
- タイム
- ローズマリー
- セロリ
- クミン
- ナツメグ
- クローブ
私たちにとってはいい香りのハーブ類の匂いは、ゴキブリにとっては苦手な匂いのようです。
特に有名なのがハッカで、ハッカスプレーをゴキブリが侵入しそうな場所に吹き付けておくことでゴキブリ対策になります。
ゴキブリが好む匂い
ゴキブリが好きな匂いや食べ物にはどんなものがあるのでしょうか?
【ゴキブリの好きな匂い】
- 油
- 砂糖
- 醤油
- 肉類
- パン
- チーズ
- 玉ねぎ
- じゃがいも
- にんにく
- 煮干し
- 腐敗臭
- アンモニア臭
- お線香の白檀(びゃくだん)
これらはゴキブリにしてみれば、「好きな匂い=大好物」なので、室内にそのまま置きっぱなしにしないように気を付けましょう。一般のご家庭にあるものばかりなのでちょっとした残りカスでも見つけられてしまいますよ。
コーヒーかすの活用法
コーヒーかすは残念なことに、ゴキブリにはあまり効きませんが、他の害虫には効果があると言われています。
コーヒーかすを害虫駆除に使う方法
- アリに直接かけるか通り道に置く。
- ナメクジが通る道や生垣の周りに撒く。
- ムカデの通り道に置く。
- 蚊はコーヒーかすを燃やした煙を避ける。
植木の肥料として使う
コーヒー豆のかすを肥料や堆肥として活用してみましょう。ただし、メリットとデメリットがあるようです。
土に混ぜることで油カスと同じような効果をもたらすことができ、育てている植物にとっていい養分になると言われています。
ただし、室内にある観葉植物の植木鉢の中に入れるとゴキブリが寄ってきたり、カビが生えてしまうことがあるデメリットもあるそうです。
脱臭剤として置く
【トイレのアンモニア臭の消臭に効果がある】
炭を活用した消臭方法がありますが、鼻を刺すようなアンモニアの臭いの消臭力は、炭に比べてコーヒーかすは2〜5倍あると言われています。
コーヒーかすは活性炭と非常によく似ており、嫌な臭いを効率的に消臭することができます。試しに、便器の陰や、予備のトイレットペーパーの横に置いてみてはいかがでしょうか。
【下駄箱に入れる】
乾燥させたコーヒーかすを除湿作用のある新聞紙に包んで靴箱の中に入れておくと、靴の乾燥&脱臭剤として効果を発揮します。
【冷蔵庫や食器棚の中に置く】
冷蔵庫の中はいろいろな食材が入っていて、油断するとすぐに嫌な臭いが気になってしまいます。
また長く使っている食器棚の中も臭いがこもってしまいますよね。そんなときはコーヒーかすを端に置くと臭いを抑えることができます。
【自動車の車内】
布等に包んだコーヒーのかすを車内に置くと消臭剤の代用として使えます。
【掃除機】
ゴミパックがついているタイプの掃除機の中の消臭剤として活用できます。乾燥させたコーヒーのかすを掃除機で吸い込むことでフィルターの臭さを抑えることができます。
【電子レンジ】
毎日のように使用する電子レンジを掃除せずに使っていると、気がついた時にはひどい汚れと色々な食材の臭いが混ざって悪臭を放つことがあります。
乾燥させる前の水分を含んだコーヒーのかすをレンジでチンすると、臭いが一気になくなりますので試してみる価値ありです。
コーヒーかすの消臭剤の作り方
コーヒーかすの消臭剤の作り方はとても簡単です。コーヒーを淹れた後に残った豆のかすをしっかり乾燥させてから袋に入れるだけです。
乾燥方法は、新聞紙、プラスチックトレー、アルミはくなどの上に広げて庭やベランダの日なたに一日放置するか、電子レンジでチンして乾燥させる方法です。
電子レンジを使用すると、コーヒーかすを乾燥させることができると同時に、電子レンジの中も脱臭することができるので一石二鳥ですよ。
また、フライパンで炒めると部屋中にコーヒーの香りが漂い、部屋の消臭効果とリラックス効果を同時に楽しむことができます。
脱臭剤として使う場合は、乾燥させることが重要です。乾燥していないとカビが生えて逆効果になるので気をつけましょう。
完全に乾燥させたコーヒーかすは、3週間を目安に取り替えましょう。
最後に
コーヒーかすにはゴキブリを遠ざける匂いと、反対に引き寄せる匂いの両方の成分が含まれていることがわかりました。
ネット上の数多くの口コミによると、コーヒーかすはゴキブリが寄って来るリスクのほうが高いようなので、ゴキブリ避けにコーヒーかすは利用しないほうが無難かもしれません。
コーヒーかすは、消臭効果など色々な活用方法がありますので、捨てずに利用してみてください。
ゴキブリを防ぐには、清潔を保つことはもちろんですが、侵入してくる隙間をなくしたり、住みつきやすい段ボールや古新聞を置きっぱなしにしないようにしましょう。
皆さんが、ゴキブリと無縁の生活が送れますよう心から応援しています。