目次
みりんの賞味期限
みりんには「本みりん」と「みりん風調味料」がある
みりんには「本みりん」と「みりん風調味料」とあります。「本みりん」は、もち米、米麹に醸造アルコールを仕込んでできたもろみを、じっくり熟成して造られています。一般的にアルコール分を10%以上含んでいます。
じっくりと熟成して作られる本みりんに対し、「みりん風調味料」は、水あめなどと発酵調味液、醸造酢、酸味料などを混合して造られます。本みりんのようにアルコール分を多くは含まず1%未満となっているため、煮切りをする必要もなく価格も安いのが特徴です。
本みりんの賞味期限
本みりんは冷暗所で常温保存するのが一般的な保存方法です。低すぎる温度で保存すると、糖分が結晶化しやすくなり、分離して風味も変わりやすくなるため冷蔵庫での保存はおすすめできません。
開栓前であっても、蛍光灯の紫外線などで劣化することもありますので直射日光や高温になる場所には置かないようにしましょう。冷暗所で保存した場合の本みりんの賞味期限は次の通りです。
- 開栓前:12~18カ月
- 開栓後:1~3カ月
みりんは原材料から製造まで、メーカーによってさまざまのため、商品によって違いはありますのであくまで目安としてください。開栓後は栓はしっかりしめて、涼しく光の当たらないところで保存しましょう。
みりん風調味料の賞味期限
アルコールがほとんど含まれていないみりん風調味料は、本みりんに比べると腐りやすくなっていまので、使い始めたら必ず冷蔵庫で保存しましょう。
- 開栓前:12カ月
- 開栓後:1~3カ月
開栓前のみりん風調味料は、本みりんと同じように光の当たらない冷暗所で保存します。ただし、みりん風調味料は、アルコールがほとんど含まれていないこともあり、一度開栓したら必ず冷蔵庫で保存するようにします。
冷蔵庫で保存しても、本みりんのように結晶化して分離する心配はありませんが、温度差は劣化の原因となります。冷蔵庫のドアポケットに調味料などを保存するご家庭も多いと思いますが、ドアポケットは扉の開閉で温度差ができやすいので、野菜室に立てて保存するのがよいでしょう。
賞味期限が切れたみりん
賞味期限とは、定められた方法で保存した場合に「おいしく食べられる期限」のことをさします。対して、消費期限とは生ものやお惣菜など、劣化しやすい食品が対象で、食べても安全な期限のことをさします。
みりんに表示されているのは賞味期限のため、賞味期限が切れたからといってすぐに使えなくなるという訳ではありません。みりんを製造しているメーカーのHPで確認しても
- 1〜2カ月以上経っても、味や香りに違和感がなければ使うことができる
このような内容が記載されています。ですが、保存状態によって賞味期限は変わってきますので、見た目や香り、風味に違和感があった場合は賞味期限に関わらず使用は控えましょう。
みりんが腐った時の見分け方
- 本みりんの茶色い変色は使うことができる:茶色く変色した本みりんは腐っているわけではないため、使うことができます。
- 白く濁ったみりん:白っぽく濁ってきたみりんは劣化が進んでいる状態ですので、使わないほうがいいです。
- 味や香りに違和感:においが酸っぱくなっているなど味や香りに違和感がある場合も使えません。
本来の調味効果を活かすには早めに使うこと!
本みりんはアルコールを含んでいることもあり、賞味期限が切れても、多少であれば問題なく使えることが多いようです。ですが、照りやツヤを出したり食品を柔らかくする効果を十分得られないこともあるそうです。本来のみりんの調味効果を活かすには早めに使うようにしましょう。