目次
ノンアルコールビールは太る?
ノンアルコールビールは太る原因の糖質やカロリーが、アルコール入りの普通のビールより少ないので、飲み方さえ間違えなければ「太りにくい」です。
アルコール含有量が1%未満であるノンアルコールビールには、太る原因の成分、糖質ゼロ、プリン体ゼロ、なかにはカロリーゼロのものなどさまざまあり、種類によってはダイエットに向いているドリンクと言えます。
とは言え、飲み方を間違えると、逆に太りやすくなってしまうこともあるので、気を付けなくてはいけません。
また、仮にカロリーや糖質がゼロであったとしても、炭酸ガスによって胃が刺激され、食欲が増進される可能性もあります。これが結果的に食べ過ぎにつながってしまい、ダイエットとしては逆効果になってしまう場合もあるようです。
ノンアルコール飲料とは
そもそも、ノンアルコール飲料とはどのようなものなのでしょうか。日本の法律では、アルコール度数が1%以上の飲料をお酒として扱います。アルコール度数が0.05%以下の飲料を「ノンアルコール」として表記しています。
果物などから作った天然果汁にも微量なアルコール分が含まれているものがありまが、アルコール度数が0.05%以上1.00%以下の飲料は「低アルコール飲料」と呼ばれています。
また、酒粕さけかすから作った甘酒に含まれているアルコールの度数は1%未満のため「お酒」とは言えません。
以上を踏まえて、酒造メーカーではお酒本来の風味を損なうことなくアルコール分だけを限りなく0%に近づける工夫をこらしています。
そのため、飲んだあとに車の運転をしなくてはならないときや、勤務中の会合や昼食など、お酒は飲みたいが酔うわけにはいかない場合のアルコール飲料として利用されています。
子どもが飲んでも問題ないの?
では、アルコールが一切含まれていないノンアルコールビールであれば、子どもが飲んでも大丈夫なのでしょうか?
結論からいえば、ノンアルコールビールは20歳以上を想定した飲み物として考えられたものなので、子どもに飲ませることは好ましくありません。
法律上、問題がないとは言え、未成年者がノンアルコールビールを飲むという行為がビールや他のアルコール飲料を誘発しかねないからです。そのため、各メーカーではノンアルコールビールであっても20歳以上を対象としています。
《 ポイント 》
- ノンアルコールビールの糖質やカロリーは、アルコール入りのビールより少ない。
- ノンアルコールビールは飲み方さえ間違えなければ太りにくい。
- アルコール度数0.05%以下の飲料を「ノンアルコール」と表記。
- ノンアルコールビールであっても20歳以上を対象にしている。
ノンアルコールビールのカロリーや糖質
できるだけカロリーや内臓負担が少ないお酒にしたいときの選択肢に上がってくるのが「ノンアルコールビール」です。
ダイエットに関わってくる、ノンアルコールビールの太る原因である、カロリーや糖質はどうなのか、その答えをご紹介していきたいと思います。
ノンアルコールビールのカロリーは太る?
まずはカロリーから注目してみましょう。メーカーによって多少の差はあるものの、「ノンアルコールビール」のカロリーは、350mlで40〜70kcal程度。
普通のビールが150kcal前後なのに比べると、約3分の1なのでとても低カロリーなことがわかります。「ノンカロリーのノンアルコールビール」であれば、カロリーは0〜10kcalほどです。
アルコール自体には1gあたり7.1kcalのカロリーが含まれていますが、そのアルコールがないということは、その分カロリーも減るということになります。
だからと言ってカロリーが全くないというわけではありません。飲みすぎれば過剰なカロリー摂取になりますので、一食あたりに必要なカロリー上限を超えないかどうかを考えながら飲んでくださいね。
ノンアルコールビールの糖質は太る?
糖質とは「多糖類」、「二糖類」、「単糖類」を総称したもので、血液を通して全身に運ばれてエネルギーになります。
糖質を摂りすぎてブドウ糖が過剰になるとこの仕組みが追いつかず、その結果、血液中のブドウ糖の濃度が異常に高くなる、「血糖値が高い」状態になってしまいます。
ノンアルコールビールは通常のビールにくらべて、糖質やカロリー、プリン体が少ないので、ダイエット中の人が選ぶ理由はそこにあるようです。
「糖質ゼロ」や「糖質フリー」といった文字から、ダイエット向きの飲料と思われがちですが、糖質やカロリーが高い商品もあるので、購入前にラベルに記載された栄養成分表示をしっかりと確認しておくことをおすすめします。
《 ポイント 》
- アルコールがないということは、その分カロリーも低い。
- ノンアルコールビールには糖質が高いものもあるので栄養成分表示をしっかりと確認する。
ノンアルコールビールで太らないためには
普通のビールに比べてカロリー少なめのノンアルコールビールを飲んでいるのに太る原因になってしまった!という方のために、その理由を解説します。
太る大きな原因はノンアルコールではなく「糖質」
ノンアルコール飲料でも通常のアルコール飲料でも、カラダが太る最大の敵は「糖質」です。使用されずに余った糖分は、非常用の予備エネルギーとして脂肪細胞の中に取り込まれ、これが太る原因になるのです。
つまり、摂取する「糖質」を限りなくゼロに近づけたノンアルコールビールを選ぶようにすると、太りにくいというわけです。
「カロリーゼロ」や「糖質ゼロ」と表記されていても、全くないわけではありません。100mlあたりに含まれる糖質が0.5g未満であれば「ゼロ」と表記できるルールになっています。
おつまみの種類や量に気をつける
ノンアルコールを美味しくいただくときに食べるおつまみにも原因があります。いくらノンアルコール飲料を選んだからといって、おつまみをたらふく食べていては太ってしまうからです。そこで、おつまみは「高タンパク・低糖質」の食材を選ぶことです。
例えば、肉や魚、豆類であればタンパク質を豊富に含んでおり、糖質も少ないものがほとんどです。また、タンパク質が豊富な食材は、分解されるまでに時間がかかりますから、腹持ちがよく、満腹感を得やすいのでおすすめです。さらに、料理に使われている調味料にも注意が必要です。
糖質が多い甘辛い味付けではなく、塩を使うなどの工夫をすることで、糖質を抑えるようにしましょう。
炭酸飲料は食欲を増進させる
ノンアルコールビールに含まれる炭酸、いわゆる「二酸化炭素」は血流を促進し、それによって胃や腸の働きがよくなってどんどん食欲を増やしてしまいます。この事実を知らずに食べてしまうと、いつも以上に食べ過ぎてしまう可能性があります。
ノンアルコールを飲むと甘いものが欲しくなる
ノンアルコール飲料の多くには、甘味成分をもった添加物である「人工甘味料」も含まれています。それによって脳は甘味を感じているにもかかわらず、体には糖が入っていないので血糖値が上昇せず、脳が糖を欲しがって甘いものを食べたくなるようです。
また、人工甘味料の強い甘味に慣れると、甘味に対する感覚が麻痺してしまい、より甘い糖質を欲しがって太りやすくなってしまいます。
体が冷えて脂肪がつきやすくなる
体が冷えると代謝が下がるというのは、皆さんご存じですよね。ノンアルコールビールは食事と一緒に取ることが多いと思いますが、食事がいつもよりすすむだけでなく、体全体が冷えて脂肪がつきやすくなるという悪循環に陥ってしまいます。
なので、ノンアルコールビールをキンキンに冷やして飲むのが好きな方は気を付けるようにしましょう。
《 ポイント 》
- おつまみは高タンパクで低糖質の食材を選ぶ。
- 炭酸が血流を促進し胃や腸の働きを活性化させて食欲が増す。
- 人工甘味料では血糖値の上昇が起こらないので脳が甘いものを欲しがる。
ノンアルコールビールのメリット
通常のアルコール飲料に比べ、ノンアルコールビールには太る原因の成分が少ないのでダイエットを行う上で次のようなメリットがあります。
アセトアルデヒドによる副作用が発生しない
アルコールが含まれていないので、肝臓で分解されたときに有害物質である「アセトアルデヒド」が作られません。
お酒を飲んだあとに頭痛や顔が真っ赤になる、二日酔いになるといった症状はアセトアルデヒドが血液中に残っていることで起こる症状のひとつです。
ノンアルコールビールだとアセトアルデヒドによる副作用が発生しないので、食べたものを消化・吸収するはたらきが低下することがありません。
肝臓に負担をかけずに代謝を優先する
アルコールの分解・解毒をする肝臓は食べ物から取得したタンパク質、糖分、脂肪を必要に応じて分解したり、貯蔵したりします。
何も意識していなくてもエネルギーを消費していることを「代謝」と言いますが、お酒を飲むと肝臓はすべての作業を停止し、アルコールの解毒作業を最優先にするため代謝が滞って、体全体のエネルギー消費量が落ちてしまいます。
ノンアルコールビールだと、アルコールを飲んだことで起こる代謝の低下を未然に防ぐことができます。
アルコールによる脱水症状を防ぐ
アルコールには、水分をうばって乾燥させる「気化作用」と、尿が増える「利尿作用」があるためお酒を飲んだあとは脱水症状になりやすいもの。アルコールで消毒した場所はスーッとした乾き具合がアルコールによる気化作用です。
また、お酒を飲むと頻繁にトイレに行きたくなるのはアルコールによる利尿作用によるものです。しかし、アルコールを飲んで体内が水分不足になると脂肪が分解されないので血液がドロドロになり、体の代謝が下がってしまうのです。
その点、ノンアルコールビールは脂肪分解の妨さまたげや、代謝が下がることを避けることができますのでダイエット効果が期待できるでしょう。このように、ノンアルコールビールは通常のビールに比べて大きなメリットがあります。
《 ポイント 》
- ノンアルコールビールはアセトアルデヒドによる副作用が発生しない。
- ノンアルコールビールは体全体の代謝の低下を未然に防ぐことができる。
ノンアルコールビールおすすめ5選!
ノンアルコールビールで太る原因の成分が少ないおすすめ商品をご紹介します。
アサヒの「ドライゼロフリー」
「アサヒドライゼロ」とはまた一味違うドライなのどごしとクリーミーな泡、そしてジャスミン茶のような香りがします。飲んでいるとだんだん苦くなりかなりビールに近い感じがしてきます。
キリンの「カラダFREE」
こちらは食物繊維が入っている機能性表示食品。脂肪を「減らせる」ノンアルコールビールで、リンゴっぽいフルーティーさが特徴的です。
サントリーの「オールフリー」
炭酸ガス圧を上げることで喉が直接感じる飲みごたえを良くし、のどごしに繋がる香りを強化しました。キレのよい後味に繋がる「酸味」をバランスよく配合することで圧倒的なキレを実現しています。
サッポロビール「麦のくつろぎ」
こちらのビールはベルギーなどヨーロッパ方面のビールに近い香りがします。
トップバリュ「バーリアル 3つのフリー」
商品名にもあるようにカロリーゼロ、糖質ゼロ、アルコール分0.00%のノンアルコールビールです。苦味よりスッキリ、軽やかな酸味のほうが強く感じるクリアな味がします。
最後に
ノンアルコールビールの太る原因のカロリーや糖質についておわかりいただけましたか?
ノンアルコールビールは、過剰に飲みすぎなければ太ることをそれほど気にせずにダイエットに役立つことがわかりましたね。
ビール好きな人にとって、いくらダイエット中だからと言ってビールを飲めないのでは、ストレスが溜まってしまいます。太りにくい5つのポイントを守って上手に活用しましょう。車の運転前だけでなく、健康志向やダイエットなど、ノンアルコールビールを選ぶ理由はさまざまです。
ノンアルコールビールの味はどんどん改良され、ビールと大きな違いがない味に仕上がってきています。では皆さん、自分の好みとニーズに合ったノンアルコールビールを楽しんでみてはいかがでしょうか。