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無水エタノールと消毒用エタノールの違い
「エタノール」とはエチルアルコールと呼ばれるアルコールのことで、無水エタノールと消毒用エタノールの違いはアルコールの濃度となっています。
- 無水エタノール:水分をほぼ含まないエタノールです。アルコール濃度が高い分、瞬時に蒸発するため消毒には向いていませんが、水拭きできないものの掃除などに使用できます。
- 消毒用エタノール:エタノールを2割の水で希釈したものが消毒用エタノールです。消毒効果はありますが、水分を含んでいるため、水拭きができないものの掃除には不向きです。
エタノールを掃除に活用する裏ワザ5選!
1.無水エタノールで水拭きできない電気製品を掃除する
乾拭きだけではキレイに取れない電気製品についた手垢やほこりなどの汚れには、水分を含まない無水エタノールがおすすめです。
無水エタノールは瞬時に揮発するため、水拭きできないとされているパソコンのキーボードやテレビのリモコン、スマホなどをキレイにできます。掃除をする時は、換気をしてマスクやゴム手袋をした状態でおこないましょう。
- 布に無水エタノールをしみこませて、汚れている部分を拭きます。
- パソコンのキーボードなど細かい部分は、歯ブラシや綿棒などに少量の無水エタノールをつけ、汚れている部分を掃除します。
- 最後にやわらかい布で拭いてください。
電気製品を掃除するときの注意点
- 瞬時に揮発する無水エタノールですが、使いすぎると機器の内部に入り故障の原因となりますので使いすぎないようにしましょう。
- 液晶の画面などは、素材によってはコーティングが剥がれてしまいますので使わないようにします。周囲の部分に無水アルコールを使用する際にも、かからないよう気を付けながら使用してください。
- 必ず電気製品の電源を切ってから掃除をしてください。
2.無水エタノールで窓ガラスや車のガラスを掃除する
水分をほぼ含まない無水エタノールは、ガラスなどを水拭きした時の水滴の跡が残らないため、二度拭きの手間が省け、拭き筋も残らずクリアに仕上がります。繊維やほこりが残らないマイクロファイバークロスを使うと、さっと拭いただけでピカピカになるので一緒に使うのがおすすめです。
また、水分がないため窓枠やサッシの溝も濡れることが無いのもメリットです。油性の落書きやシールの剥がしたベタベタも何度か擦ればキレイになるでしょう。
- 換気を忘れずにします。車のガラスを掃除する際はドアを開けたままにしてください。
- 窓に直接スプレーするか、エタノールをクロスに付けます。
- 上から下へ拭いていきます。
3.キッチン掃除には消毒用エタノールがおすすめ
水分を2割程度含んでいる消毒用エタノールは殺菌・消毒効果があるため、キッチン掃除にはうってつけです。ただし、アルコールのため火気厳禁ですので気を付けて下さい。
- スプレーボトルに無水エタノール80mlと水20mlを混ぜて、消毒用エタノールスプレーを作ります。
- 窓を開け換気を、火気がないことを確認します。
- 消毒用エタノールスプレーをキッチンペーパーにふりかけて、電子レンジ・コンロ回り・換気扇・冷蔵庫などの汚れが気になる部分を拭きます。
- 乾いた布で拭き取ります。
- まな板や包丁などにもスプレーしておくと食中毒予防にも役立ちます。
4.消毒用エタノールで子供やペットのおもちゃをキレイにする
スプレーボトルに無水エタノール80mlと水20mlを混ぜた消毒用エタノールスプレーを、子供やペットのおもちゃに吹き付けて、乾いた布で拭き取りましょう。消毒と除菌効果で清潔を保てます。
5.消毒用エタノールで水回りの掃除とカビ対策
バスルームなどの水回りはカビが発生しやすいですが、エタノールはカビ対策にも効果的です。スプレーボトルに無水エタノール80mlと水20mlを混ぜた消毒用エタノールスプレーを、バスタブやタイル、シャンプーなどのボトル類にふきかけ、こすって洗い流してください。
エタノールは注意点を守って使う!
いろいろ活用できるエタノールですが、素材によっては使えないものもありますので気を付けましょう。ワックスやニスが塗ってある家具やポリスチレン、ゴム製品、発泡スチロール、皮革製品などには使えません。
また、火気厳禁のため必ず換気をしながら使用します。素手で使うと乾燥肌タイプの人は手荒れの原因になることもあります。注意点を守って活用してください。