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スーパーで1年中見かける『キャベツ』
スーパーに行くと、春夏秋冬1年中見かける野菜が増えてきました。キャベツはそんな1年を通して見かける野菜の代表格とも言える存在です。いつ行っても手に入りやすい野菜なので、ご家庭の料理に使う頻度も多いですよね。
キャベツは1年中見かける野菜であるがゆえに、いまいち旬の時期がいつ頃なのかわかりにくいという人も多いのではないでしょうか。
一般的に『春キャベツ』『冬キャベツ』という言葉があるため、春と冬が旬なのではとざっくりと理解はしているものの、1年中見かけるため、実際の旬が本当に春冬なのか疑問が残ります。
一般的なキャベツの旬は「春」と「冬」
1年中出回っているキャベツですが、一般的に『春キャベツ』『冬キャベツ』という言葉があるように、旬の時期は春と冬の1年に2回が一般的に知られています。では、春キャベツと冬キャベツにはどのような違いがあるのでしょうか。
春キャベツは水分が多く柔らかい
春キャベツは、水分を多く含んでいるため、葉がみずみずしく、柔らかいという特徴を持っています。柔らかくそのままでも食べやすいので、生のままサラダとして出したり、塩で揉んで塩っ気を出して食べたりと、キャベツ本来の味を楽しめます。
一般的に、春キャベツと呼ばれる品種は、4月〜6月頃に出回るキャベツのことを指すため、この時期にスーパーで出回っているキャベツは、上記の特徴を持つ春キャベツだと理解しておきましょう。
冬キャベツは厚みがあり固め
冬キャベツは、一般的に11月〜3月頃と冬から春先にかけて出回るキャベツを指します。冬キャベツは、葉に厚みがあり、ぎっしりと多くの葉が詰まっている特徴を持ちます。
そのため、春キャベツよりも手に持つとずっしりと重量感があり、また葉が固めです。生で食べるのにはあまり向いていませんが、反対に加熱して炒めたり、ロールキャベツのように巻いて加熱したりする料理には、葉がしっかりしている冬キャベツが向いています。
そもそも春キャベツと冬キャベツは種類が異なる
一般的に、キャベツの旬は4月〜6月の春キャベツと、11月〜3月の冬キャベツの年に2回と言われていますが、この2つのキャベツは「同じキャベツで出回る時期だけが違う」と思われがちです。
しかし、実際はタネを蒔く時点でキャベツの種類自体が異なります。種類の違うキャベツは、適した温度環境が異なるため、出回る時期、つまり育てる時期が異なるのです。
実は夏キャベツも!?今では年に3回キャベツの旬が訪れている
先にキャベツの旬は春と冬の年に2回だとお話ししましたが、実は近年、『夏キャベツ』というキャベツが誕生したことをご存知でしょうか。
夏キャベツとは
夏キャベツと呼ばれるキャベツは、高原キャベツとも呼ばれています。実は、この夏キャベツの品種は、一般的に冬キャベツと呼ばれているキャベツと同じ品種です。
もともと夏にキャベツが栽培されなかった理由として、夏場は気温が高く、キャベツに向いていなかったからという理由が大きいです。しかし、冬キャベツのうち、少し早い段階で高地へ持っていき、高原で栽培することで、気温を適切に保ちながらキャベツ栽培が可能になりました。
そのため、最近になって夏キャベツと呼ばれる種類のキャベツが7月〜10月頃にも出回るようになり、これにより1年中キャベツが手に入りやすくなりました。
夏キャベツの特徴は?どのように違うの?
ちなみに、夏キャベツと呼ばれるキャベツは、高地で栽培されていることも影響して、春キャベツと冬キャベツのちょうど中間のようないいとこ取りした特徴を持ちます。
葉は冬キャベツのように厚みがありしっかりしていますが、比較的柔らかく、甘みもあるため、加熱調理も生で食べる方法もどちらにも合います。
このように夏キャベツも美味しく食べられることから、一昔前までは、キャベツの旬は年に2回と言われていましたが、最近では年に3回と言われるようになりました。実質、年中旬の時期と言えるでしょう。
キャベツの旬は1年中!特徴によって使い分けて
いかがでしたでしょうか。キャベツの旬は年に3回と言われるようになりましたが、実質年中旬の時期と言えます。ただし、出回る時期によってキャベツの特徴が違うため、キャベツの特徴に合わせた調理法がおすすめです。