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和え物や汁物に大活躍する春菊
春菊といえば、和え物や汁物の具材などに活躍するキク科の野菜です。冬になると鍋やすき焼きなどで使うというご家庭も多いのではないでしょうか。
そんなあらゆる料理に顔を出す春菊は、実はとても多くの栄養素が詰まっています。緑黄色野菜の中では、栄養価がトップクラスと言われるほどで、特に女性に嬉しい栄養素がたっぷり含まれています。
春菊が持つ栄養素とその効能
前述したように、春菊は緑黄色野菜の中でもトップクラスに栄養価が高いと言われています。では、具体的にどのような栄養素が含まれており、どのような効能が期待できるのでしょうか。
- β-カロテン(ビタミンA)…抗酸化作用、皮膚や目の健康維持
- ビタミンC…皮膚の健康維持、日焼け予防
- ビタミンK…骨や血管の健康維持
- カリウム…塩分排出によるむくみ防止
- 鉄分…貧血防止
- カルシウム…骨の形成
- 食物繊維…腸内環境を整える
- 葉酸…胎児の発達促進
春菊だけでこれほど多くの栄養素が含まれています。健康維持はもちろん、美容面や女性の悩みとして挙がる貧血を防止する効果など、女性に嬉しい効能が多く期待できる食材です。
春菊を美味しく食べたい!旬の時期はいつ頃?
春菊は「春」という字が入っているため、旬の時期は春だと思われがちです。しかし、春菊という名前の由来は、春に花を咲かせることからきているため、旬の時期とは関係がありません。では、春菊の旬の時期はいつ頃なのでしょうか。
春菊の旬は冬になる11月〜2月頃
春菊は11月から2月までの冬の時期が旬の時期に当たります。この時期になると、スーパーなどでも見かけることが多くなります。
旬の時期に出荷される春菊は、葉と茎が柔らかく、食べやすいのが特徴的です。お正月のお雑煮の具として使われたり、鍋やすき焼きの材料として使われたりと、冬場は多く活躍してくれます。
美味しい春菊を選ぶポイントは?
春菊を食べるならば、美味しい春菊をいただきたいですよね。スーパーで売られている春菊の中から美味しい春菊を選ぶには、以下のポイントを押さえた春菊を厳選しましょう。
- 緑色が色濃く鮮やかなもの
- 葉先までしなっておらずピンとしている
- 黄ばみや黒ずみがなくみずみずしい
基本的に、以上の3点を押さえている春菊が美味しい春菊です。そのほかにも、茎が細いものは柔らかい食感を楽しめるものが多かったり、葉の切れ込みが深いものは、風味が強い傾向があったりします。
食感や風味は個人の好みに差があるので、好みにあった春菊を選ぶことも美味しく食べるための重要なポイントです。
春菊はどのくらい日持ちする?正しい保存方法を解説
冬になると見かけるようになる春菊ですが、スーパーで購入して持ち帰ってから、どのくらい日持ちするのでしょうか。春菊をよく使う方は、できるだけ日持ちさせる正しい保存方法を覚えておきましょう。
春菊の日持ち日数は5〜7日程度
春菊は保存方法によって日持ち日数が異なりますが、一般的な冷蔵保存の場合、5〜7日程度が目安となります。この日数を過ぎると、徐々に萎びてしまったり、黒ずみや黄ばみが見られるようになります。
しかし、正しい方法で冷凍保存した場合、約1ヶ月保存が可能です。冷凍した春菊は、凍ったまま茹でたり炒めたりすることで活用できます。
春菊の正しい冷蔵保存方法
春菊を保存する際は、スーパーで購入した袋のままはNGです。必ず袋から取り出し、正しい方法で冷蔵保存しましょう。
- 袋から取り出し、水で洗ってからしっかり水分を拭き取る
- 濡らしたキッチンペーパーを根元に巻いて、葉と茎の部分をポリ袋で包む
- 根元でポリ袋の口を締め、ペットボトルやコップなどの容器に立てるようにして野菜室で保存する
寝かせた状態で保存してしまうと、萎びてしまったり折れ曲がってしまう可能性が高いので、なるべく立てた状態で保存するようにしましょう。
冷凍保存する場合は?
1週間以内に使いきれないという場合は、冷凍保存する方法も視野に入れましょう。冷凍保存することで、料理の時短にもなりますし、1ヶ月ほど長持ちします。
- 水で洗い、水分を拭き取る
- 食べやすい大きさに切り、フリーザーパックに入れる
- 平らにならして空気を抜き、密封する。そのまま冷凍庫へ保存。
冷凍保存する際は、そのまま保存するのではなく、あらかじめ食べやすい大きさに切っておくことが大切です。また、調理する際は、解凍せずに炒めたり茹でたりと加熱します。
栄養価の高い春菊は冬料理に積極的に取り入れよう
春菊は冬に旬を迎える葉野菜です。栄養価も高く、すき焼きや鍋料理、和え物など、さまざまな料理に活躍してくれるので、冬料理に積極的に取り入れて免疫力を高めましょう。