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住所を縦書きする時の数字4桁の書き方
縦書きで「2345」などの4桁の数字を漢数字で縦に書くと「二千三百四十五」と長くなってしまい区切りが解りづらくなってしまいます。
ハガキに書くとなると数字が長くなる分、窮屈になり見栄えもよくありません。また読みづらくなって誤配送につながることになるかもしれません。その場合は縦に並べて「二」「三」「四」「五」と書いた方が読みやすくなるでしょう。
また「2345」と数字部分だけ横書きにしてしまってもかまいません。表面全体のバランスが崩れてしまいますが誰が見てもわかりやすく一目で判断ができるでしょう。
縦書きの住所は漢数字を用いるのが基本?
年賀状など住所を縦書きする際に、番地や4桁の数字を漢数字の「一」「二」「三」で書くか、算用数字の「1」「2」「3」で書くか迷ってしまいますよね。縦に「一二三」と並べて書くと区切りが解りづらくなってしまい誤配送の原因にもなりかねません。
全て漢数字にする、または4桁の数字だけ横書きにするなど、人によって書き方が分かれます。一般的には縦書きでは「漢数字」を、横書きの場合は「算用数字」で書きます。
横書きの場合は「□□県◯◯市△△町1-2-3」のように番地をハイフンでつなぐことが多いのですが、「〇丁目」が含まれている住所を縦書きする際は漢数字を用いて「一丁目二番三号」とするのがよいでしょう。
縦書きで住所を書くときには、「漢数字」を使うか「算用数字」を使うかは人それぞれですが、同じ宛名書きの中では統一してどちらかだけを使うようにするのがポイントです。
住所を縦書きする時の数字の表し方
住所の数字を漢数字で書くかどうかは、表面に縦書きするか、横書きするかによって違ってきます。縦書きする時の数字の表し方は、「11」なら「十一」、「22」であれば「二十二」となります。
住所の番地などは3桁や4桁のものも意外と多いようです。部屋番号など、3桁4桁の数字が続くと読みにくくなるため、例えば「1234」であればそのまま算用数字を使用しても問題ないですし、「一二三四」と縦書きしても間違いではありません。
縦書きの住所の漢数字でのゼロの書き方
住所を縦書きにするときの数字の「ゼロ」の書き方ですが、漢数字では基本的に「〇」を使用することが多いです。算用数字とは違って横に広げ気味に書くとバランスが良く綺麗に見えるからでしょうか。
漢数字の「10」は「一〇」と縦に並べて書きますが、「十」と書くことも珍しくありません。
また「200」などの「〇」の使い方は「二」「〇」「〇」を縦に並べます。「10」を「壱〇」、「200」を「弐〇〇」と書くのも間違いではありませんが、「壱」や「弐」という漢字は本来、商取引の金額など、文字が改変されると困る場合に使うものなので、「一」や「二」など一般的な書き方にするほうが無難でしょう。
住所を縦書きする時の英語やアルファベッドの書き方
住所を縦書きにするときに「英語表記」や「アルファベット」がある場合も悩んでしまいますよね。英語やアルファベットには縦書きという概念は存在しませんので、アルファベットの部分だけでも横書きにした方がいいのか頭を抱えてしまいます。
たとえば「〇〇ビル」や「〇〇マンション」のように〇〇の部分が英語表記やアルファベットになっているビル名や建物名はたくさんありますよね。アルファベットの頭文字が並んでいるのであれば、漢数字と同じようにそのまま縦に並べて書くようにします。「SKビル」「TKマンション」「株式会社SKY」などの会社名がそうです。
外国人の氏名や「Abc company」「Abc corporation」などのように会社名が単語になっている場合は、名前や単語の英語部分だけをそのまま横書きにするとよいでしょう。
履歴書封筒の縦書きの正しい書き方
就職活動中に履歴書を手渡しする場合は「郵便番号」「宛名」「住所」を書く必要はありません。封筒の表面左下に「応募書類在中」と記載します。
履歴書を郵送する場合、表面の書き方が正しくないと一般常識やビジネスマナーができない人と思われてしまいます。縦書きか横書きにするかは企業名の表記を優先して決定しますが、履歴書の場合は縦書きにするのが良いとされています。
縦の方がきれいで丁寧なイメージを与えやすいというのが、縦書きが多い理由でしょう。
封筒の表面の書き方
封筒の表紙を書く際には、次の順序で書き進めます。
①郵便番号
②住所
③会社名
④所属部署名
⑤肩書と相手の名前
⑥応募書類在中
⑦裏面の差出人名
郵便番号の書き方
郵便番号の記入欄があるものは中に納まるように記入します。封筒に記入欄がないものを使用する場合は枠や郵便マークの「〒」を書く必要はなく郵便番号だけを記入します。
「0と6」「1と7」など見間違えるような書き方をしないように気を付けましょう。
住所の書き方
宛先の住所は都道府県名から番地も省略せずに全て記載します。住所を二行にして書く場合、二行目は一行目よりも一段下げて記載しましょう。
番地は「1-2-3」とハイフンを用いて省略せず「一丁目二番三号」と記載すると相手に丁寧な印象を与えます。
社名の書き方
会社名には(株)や(有)などの略字は使いません。また宛先名が会社名または部署名で終わっている場合には「〇〇様」ではなく、「〇〇御中」を使用します。「〇〇株式会社 御中」「〇〇株式会社 人事部 御中」のように記載し「御中」と「様」の併用はNGです。
相手側から渡された封筒に「〇〇行」と記載されている場合は「行」の部分を二重線で消し、横に「御中」と書くことを忘れずにおこなってくださいね。
肩書と相手の名前の書き方
担当者名がわかる場合は「様」や「部長」などの役職名を使用します。社名と同じサイズで中央に大きめに社名よりも一段下げて記載しましょう。
「〇〇部長」など役職名を付ける際には「御中」や「様」を記入する必要はありません。担当者名が不明であれば「採用ご担当者様」という表現でも問題ないでしょう。
「応募書類在中」の書き方
封筒の表面左下に、「応募書類在中」または「○○職応募書類在中」と赤字で記載します。これは封筒の中身を見なくても履歴書が入っている応募書類だと判別できるようにとの配慮から行っていることです。
履歴書とセットで販売されている封筒には、最初から「応募書類在中」とプリントされていることが多いようです。
封筒の裏面
封筒の裏面には差出人である自分の住所、氏名を記載します。提出日、郵便番号、住所、氏名を表面より小さな字で記載するのがポイントです。都道府県名から番地や建物名も省略せずに全て記載します。
日付は郵送なら発送日を、手渡しなら面接日を算用数字で記入しましょう。差出人である本人の手元から離れる日を記入することで企業側に「最新情報」だと伝えるためです。
最後に
封筒に住所を縦書きする場合、数字4桁はどう書いたらよいのかなど、基本的なことや注意点を紹介しました。縦書きの住所の書き方に正しいルールはありませんが、配達する人、受け取る人が間違えないように読みやすい書き方をする工夫は必要でしょう。
企業宛の履歴書を入れる封筒に記入する場合は、表面の書き方が正しくないと一般常識やビジネスマナーができない人という印象を与えてしまいます。覚えてしまえばそう難しいことではありませんので、社会人になる前に封筒の書き方のマナーを身につけておくと、入社した後の仕事でも役に立つことでしょう。
日本語は縦の方がきれいで上品なイメージを持たれやすいので、一文字一文字正しく丁寧に書いてみてはいかがでしょうか。