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部屋の湿気がひどい原因
部屋の湿気がひどいのは生活をしている上では仕方がないのですが、かといって湿気がひどいのをそのままにしておくとカビが発生し、体調に悪い影響をもたらすこともあると言われています。
部屋の湿気の主な原因は次のようなことが考えられます。
部屋干ししている
雨の日はもちろんのこと、外に洗濯物を干す場所がないとか日中に外出するときなどは、部屋干しすることになりますよね。
換気扇が設置されている浴室や洗面所に干すのであれば問題ないのですが、濡れた洗濯物は部屋の湿気を招く大きな原因になってしまいます。
家族の人数が多ければ、洗濯物の量も増えて部屋の湿度に影響を与えてしまいます。
換気扇を付けていない
室内に湿気がたまり部屋の湿気がひどい原因の一つとして湿気の逃げ場がないという理由があげられます。梅雨の時期や料理中、入浴中、部屋干しをしている時などは、窓を開けて換気扇を回すようにしましょう。
風呂場や台所の水気
住宅内の湿度が最も高くなる場所は水回りです。特に、お風呂の浴槽にお湯を溜めっぱなしにして、換気扇を回さずにドアを開けたままにしていると、浴室の湿気が部屋中の湿度を高くしてしまいます。
観葉植物や水槽
インテリアとして室内に観葉植物や水槽を置いている場合も、湿度が高くなりがちです。サイズの大きい物や数多くの鉢植えを置いている室内は、常に多湿状態になりがちなので部屋の湿気がひどい原因になる可能性があります。
アパートやマンションの部屋の湿気がひどい理由
アパートやマンションは、一戸建てと違って窓の数が少ない場合があるので、湿気がこもって湿度が高く感じることがあり、部屋の湿気がひどい原因になる可能性があります。
1階や2階は湿気がたまりやすい環境
1階と2階に湿気がたまりやすいのは、地下からの湿気を取り込みやすいことが考えられます。部屋が地面に近い分、雨などの外的湿度の影響を受けやすいのがその理由です。
また、1階は防犯面や通行人の視線をさけるため、窓を開けっ放しにすることが難しい環境です。そのため十分な換気ができず、発生した湿度がこもりやすくなってしまうことがデメリットのひとつでしょう。
木材は湿気に弱くコンクリートは湿気をためこみやすい
建てたばかりの新築住宅は木材に含まれている水分や、基礎コンクリートに含まれている水分の影響を受けています。
木造の建物ではある程度湿度を調整することができますが、木材は湿気に弱く、カビが発生しやすいため長年の湿気を吸って劣化が早まる可能性もあります。
一方、コンクリートは湿気をためこみやすい素材で、その水分は5~10年かけて放出されると言われています。そのため、築年数の浅い建物ほど湿気が多く、特に住み始めの頃は湿気に気を配らなくてはいけないでしょう。
気密性が高い
アパートやマンションの部屋の湿気がひどい原因は、気密性の高い構造建築にも原因があります。
最近の住宅は、断熱材としてグラスウールを使うことが多く住宅の気密化が進んでいる分、部屋の中で発生した湿気が外に逃げにくくなっているようです。
このように、気密性の高い住宅では熱を逃しにくいというメリットがある反面、湿気も逃しにくいというデメリットも抱えているのです。
立地条件も関係している
アパートやマンションなどの湿気が立地条件に左右される場合もあります。湖や沼、谷などの風下や、崖の下などにある建物は風の通りがよくありません。
また、山の近くや田んぼだった土地は、湿気が完全に抜けるのに何年もかかると言われています。
部屋の湿気がひどい時の対策
晴れた日は窓を開ける
部屋の湿気がひどいときの対策として、晴れた日は窓を開けて空気の流れを作って換気をしましょう。窓が複数あれば空気の入口と出口の二か所に対角線上に開け、新鮮な風を通し湿気を逃がします。
1日に最低2回くらいは窓を開けて換気を行うと、湿度を効果的に下げることができます。雨の日も室内に雨が入ってくるほどの大雨でなければ、こまめに換気をして湿気を逃がしてやることが大切です。
換気扇をつけっぱなしにする
料理をしているときは台所の換気扇を、浴室を使った後は浴室についている換気扇をつけっぱなしにしておくとかなり除湿ができます。
入浴した後の浴室のドアを開けっ放しにしていると、部屋中に浴室の湿気が充満するのでドアをしっかり閉めて換気扇を回すようにしましょう。
除湿機を置く
部屋の湿気がひどいときの一番効率的なのは、除湿機を稼働させる方法です。部屋全体の湿気を集めてくれるので、湿気の多い部屋だと水の溜まり具合が一目でわかるのでその量に驚いてしまうこかもしれません。除湿機を押し入れやクローゼットに向けて稼働させておくと、湿気対策につながります。
エアコンの除湿機能を使う
エアコンの「ドライモード」や「除湿機能」などを活用して部屋の湿度を下げることで湿気対策をすることができます。梅雨時や部屋干しのジメジメ感や臭いにも効果を発揮します。
サーキュレーターで空気を循環させる
部屋の湿気がひどい時は、サーキュレーターや扇風機で部屋の空気を循環させます。窓をあけて換気をするときに、サーキュレーターを回しておくと効果が高まります。また、エアコンのドライモードをかけながらサーキュレーターを使うのもよいでしょう。
家具の配置を変える
部屋の湿気がひどい時は家具の配置を変えたり、壁と家具の間を5センチ程度あけて空間を設けておくと、壁に湿気がたまってカビが生えるのを予防することができます。
布団を敷きっぱなしにしない
フローリングに直接布団を敷いて寝た時に湿気で布団がぐっしょりなんて経験はありませんか?
すのこを敷いてその上に布団を敷いたり、または除湿シートの上に布団を敷くなどの方法もありますが、いっそのことベッドに買い替えてしてしまったほうが湿気対策だけではなく、掃除などの面でも楽になります。
洗濯物は外に干す
洗濯物は部屋干しではなく外に干すのが良いとわかっていても、住んでいる環境によって難しい場合もあるでしょう。
雨の日やどうしても外に干せる環境でない以外は、できるだけ外に干すか乾燥機を使うなどの工夫をしてみましょう。もしくは、コインランドリーで乾燥まで終わらせてくるという方法もあります。
冬でも部屋の湿気がひどくなるのはどうして?
結露による弊害
外気温が大幅に下がる冬になると頭を抱えてしまうのが結露です。
この現象は、室内と室外の温度差と湿度の高さによるものです。窓を閉め切っていることが多い家の中は、暖房によって暖められ湿気がこもってしまいがちですよね。
そんな室内の暖かく湿気の多い空気が、窓から伝わってくる冬の冷たい外気に冷やされて窓や壁に発生するというのが発生するメカニズムです。
できるだけ室内と屋外の温度差を少なくして、室内の湿度を下げ気味にしておくと結露の発生を抑えることができるでしょう。
ファンヒーターは水蒸気が発生する
部屋の湿気がひどい原因のもうひとつは水蒸気です。灯油やガスのファンヒーターが燃焼する際に大量の水蒸気を発生させます。つけっぱなしにすると部屋の湿度が上昇するので、長時間つけっぱなしにしないなどの注意が必要です。
部屋の湿気がひどい時のおすすめ除湿アイテム
除湿剤を使う
シューズボックスやクローゼットなどの、物がぎゅうぎゅうに詰められた密閉空間では除湿剤が役立ちます。水を捨ててから破棄するという面倒な作業があるものの、部屋の湿気がひどいときに効果は高いようです。
重曹を置いて除湿剤にする
部屋の湿気がひどいとき除湿をしたい場合、重曹を口が大きい容器に入れて置いておくだけで除湿できます。湿気を吸って重曹の粉がある程度固まってきたら、それを交換する時期の目安にしてください。
除湿機能があるカーテンを使う
部屋の湿気がひどい場合や、結露が大量に発生しているときはカーテンにもカビが生えやすくなっています。そんなときのために、麻素材のカーテンを設置しておくと水分を吸い取ったり吐き出したりしてくれるので除湿効果が期待できます。
新聞紙や段ボールを敷く
部屋の湿気がひどいときに、一定の効果があるものの、使っているうちにボロボロになって見栄えが悪くなってきますので、きれいな状態を保てるよう管理を怠らないように気を付けながら行ってください。
最後に
部屋の湿気がひどい原因と湿気対策について紹介しました。
湿気対策のポイントは「換気」と「除湿」です。完成して間もない建物はコンクリートや木材などに湿気が残っていますので、特に注意して換気しましょう。
また部屋の湿気がひどいときの対策は、洗濯物はできるだけ外に干す、家具の配置を工夫する、床に直接布団を敷かないなどが大切なポイントです。
今すぐ始められることばかりなので自分にあった湿気対策をしっかりおこなって快適に過ごしましょう。