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枯れたガジュマルを復活させる方法はある?
ガジュマルは数ある観葉植物の中でも生命力が強く、比較的育てやすいのでとても人気のある観葉植物です。見た目でも太い幹や濃い緑色の葉からは生命力が感じられ、その根は建物を侵食しながら生長していく程の力があるとも言われています。そんなガジュマルですが、実は水やりがとても難しい植物でもあります。
ガジュマルは台湾、マレーシア、熱帯アジアで生息している植物ですので熱帯~亜熱帯地方の環境にできるだけ近づけてあげることが大切なポイントになります。ガジュマルが丈夫な観葉植物だからといって水やりを怠ってしまったり、反対に世話をし過ぎて毎日水やりをしたりしていませんか?
間違った育て方をしていると葉が濃い緑から薄い黄色に変色して落ちてしまったり、太くしっかりとしていたはずの幹がスカスカになっていることがあるんです。また、枯れたガジュマルは鉢の中の根までスカスカになって触るとボロボロ取れてしまうこともあります。
そのような状態になった枯れたガジュマルを捨てるしかないと落胆するのはまだ早い!枯れたと思ったガジュマルでも想像以上にタフなので、復活する可能性は十分にあるんですよ。
《 ポイント 》
- 水やりがとても難しい植物
- 枯れたと思っても復活する可能性がある
- 生息していた亜熱帯の環境にできるだけ近づけてあげる
ガジュマルが枯れた時の対処法
①葉が原因の場合
ガジュマルが枯れた場合、葉が黄色く変色し枯れて落ちてしまいます。気温が低すぎたり日光が不足していたりするのが原因です。枯れた状況によって対処法が異なってきますので、詳しく説明していきます。
触った時に葉がパリパリしている
葉が落ちてしまったら捨てずによく観察してみましょう。落ちてしまった葉だけではなく、幹についている葉も手にとって一緒に観察します。触った時に葉がパリパリしているようであれば乾燥しているために枯れてしまった可能性が高いと思われます。
乾燥している感じがするものの確信が持てない時には葉が丸まっていないかを確認してください。葉がクルンと丸まっていたらそれは乾燥が原因と考えて間違いないので、鉢の底から水が出てくるまでたっぷりと水をあげてみましょう。できれば毎日葉に霧吹きで水をかけてあげてくださいね。
葉の一部が枯れてしまった
枯れた原因として考えられるのは、「水やり」「気温」「日光」のいずれかが原因と思われますので育て方を確認してみましょう。ガジュマルは熱帯に生息する植物なので「水やり」「日光」「気温」の管理がとても重要です。
- 土が乾燥していないか、または水やりをし過ぎていないか
- 日光不足または直射日光が当たり過ぎていないか
- 気温が5℃以上に保たれているかどうか
枯れても幹の一部だけでも元気であれば復活する可能性がある植物なのでこの3点を見直し育て方を改善すると新芽が出てくる可能性があります。
葉が全部枯れてしまった
ガジュマルの葉が全部枯れてしまった場合は土の中の根が腐っているものと思われます。根腐れについては次の見出しで詳しく説明します。
《 ポイント 》
- 葉がクルンと丸まっていたら乾燥が原因
- 葉の一部が枯れた場合は育て方を見直し改善すると新芽が出てくる
- 葉が全部枯れた場合は根腐れしている可能性が高い
②根や幹が原因の場合
ガジュマルの根がボロボロになってしまった
枯れたガジュマルを鉢から出して根を手で触ると根がスカスカになってボロボロ取れてくるのは、根が腐っている可能性が非常に高いです。
その原因として考えられるのは
- 水の与えすぎ
- 水を受け皿に溜めたままにしている
- 肥料を与えすぎている
- 根詰まりを起こしている
- 嫌気性菌が増殖している
などがあげられます。
まずは根腐れしている部分をハサミやカッターで全て取り除いてしまいましょう。場合によっては全部の根を取ることになるかもしれませんが、枯れたガジュマルの根は丈夫なので、土に植えているとやがて新しい根が生えてきます。
そのためには根を切った時に出てきた樹液を水でしっかりと洗い流してからメネデール希釈水を吸わせます。その際に一回り大きな鉢に清潔な土を入れて植え替えてあげると復活するスピードが速くなります。
また、肥料なしでも十分に元気に育ちますので肥料を与えないで育ててみましょう。植え替えた時だけ水をたっぷり与え、その後一ヶ月間は水を与えるのをやめてみてください。その後は鉢の中の土が乾いたタイミングで水やりをしてください。
注意点は、土が乾いていないのに毎日水やりをしない、受け皿に流れ出た水は必ず捨てることです。
ガジュマルの幹がスカスカになってしまった
葉がついていても幹がカサカサ、スカスカになっていることがありますが、そんな時にはその部分を切り取るという対処法をとります。
枯れても幹はとても丈夫なので葉がついている上の部分を残したまま、思い切ってスカスカになった幹を切り取ってしまいましょう。また、切り取った幹を捨てずに土に植えておくと気温、日当たり、水の条件が整っていれば切った断面から根が出始め新しい幹が育ってきます。
《 ポイント 》
- 一ヶ月間ほど水を与えるのをやめて鉢の中の土が乾いたタイミングで水やりをする
- 腐った根を取り除いて土に植えると新しい根が生えてくる
- スカスカになった幹は切り取って捨てずに土に植える
ガジュマルの置き場所
ガジュマルの特徴を理解したうえでガジュマルが好む場所に置いて育ててあげましょう。
- 春から秋の生長期には土が乾燥したら水を与え、根腐れの原因となる与えすぎには注意
- 生育期は5月~10月、それ以外の時期は生長がゆるやか
- 暑さに強い反面、寒さには弱く5℃以下の環境は耐えられない
- 日光を好むが強い日光を当てるのはNG
- 生命力が強く、風水では「健康的でエネルギッシュ」と言われている
「置き場所」と「水やり」はとくにガジュマルを元気に育てる上で大きなポイントになります。
屋外での置き場所
ガジュマルは日光が大好きな植物なのでベランダや日当たりのよい窓辺に置くと丈夫でがっしりとした幹に育ちます。ただし春から秋までの季節は屋外に置くことができますが、夏の直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので、夏場は半日陰になる場所に置くようにしましょう。
暑すぎる時には遮光ネットや寒冷紗を使用するか、日陰に移すなど環境に合わせて調整してください。「葉焼け」は葉が強い日光によって変色してしまい、その部分は組織が壊れてしまって元に戻ることはありません。
屋内での置き場所
耐陰性があるガジュマルは、屋内でも日光が入る場所ならインテリアとして楽しむことができます。しかし、本来は日光がよく当たった方が健康に生長するので、なるべく光が入る場所に置くようにしてください。
ただし室内だからと言って直射日光を当て過ぎてしまうと屋外と同じように葉焼けを起こしてしまうのでレースのカーテン越し程度の日光を当てて30%~50%の遮光を行うようにしましょう。
また、ガジュマルの葉が傷まないようにエアコンの風が直接当たる場所には置かないようにしてください。玄関に置く場合は、光が入るなら問題ありませんが、北玄関や窓のない玄関は日照不足が原因で弱ってしまうため避けた方がよいでしょう。
ガジュマルの風水効果
ガジュマルは別名「多幸の木」「幸せを呼ぶ木」とも呼ばれる縁起の良い植物です。エネルギッシュで生命力が強いということから、運気を引き込む効果や金運アップの効果があるといわれています。また、ガジュマルの置き場所として最も相性が良いとされる方角は「西」「東北東」「北」で厄除けには部屋の南に置くのがおすすめです。
《 ポイント 》
- 春から秋までの季節は屋外に置くことができる
- 屋内では直射日光やエアコンの風が直接当たる場所を避ける
- 風水では「西」「東北東」「北」と相性が良い
最後に
ガジュマルが枯れた時の対処法と復活させる方法について説明しました。水やりの頻度や日光、気温について知らずにいると枯らしてしまいますのでできるだけ生息地と似た環境にすることが大切です。観葉植物はお部屋にあるだけでお洒落になり、癒しにもなる素敵なアイテムですよね。ガジュマルの育て方は簡単で初心者にもおすすめの植物です。
生命力が強くたくましい植物なので枯れたと思っても復活する可能性はあります。育て方のコツを掴んで、最適な環境を用意してあげましょう。ガジュマルは「多幸の木」「幸せを呼ぶ木」と呼ばれ子供の精霊が宿る木とされています。葉が生い茂った立派な姿のガジュマルに復活させて緑に癒される生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。