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スウェットとトレーナーに違いはあるの?
スウェットとトレーナーに違いがあるのか疑問に思ったことはないですか?
スウェットとトレーナーは名前が違っても見た目には違いがありません。なぜ呼び方が変わるのでしょうか?
元々は英語でスウェットシャツと呼ばれていて、その由来はスウェット(汗)を吸い取るシャツです。
日本にスウェットが入ってきたときに服に汗のイメージがつく名称が良くないという理由と、当時ボクシングジムのトレーナーがよく着ていたことから、日本のファッションブランドの社長がトレーナーという名称で呼んだことから定着したと言われています。
トレーナーという名称は日本独自ので和製英語となります。
スウェットは衣類の種類を表す言葉ではなく「生地」の名前で、トレーナーはスウェットを使った「衣類」の呼び名と考えても問題ないと思います。
スウェット生地の特徴
スウェットは綿をジャージー織りにしてあるニット生地のことをいいます。
ニット生地は柔らかくて丈夫ではないイメージと思うかも知れませんが、ジャージー織りにすることで細かく丈夫で伸縮性があります。
表地と裏地で質感も異なる構造が特徴で、表地は目が細かく滑らかで、裏地にはタオルのように繊維の輪が無数に並んでいるものや保温性の高い起毛になっているものがあります。
《 ポイント 》
- スウェットとトレーナーに違いはない
- スウェットという言葉が汗を連想させイメージが良くないため日本のファッションブランドの社長がトレーナーと名付けた
- トレーナーは日本独自のもので和製英語
スウェット・トレーナーとパーカーの違い
パーカーとスウェットやトレーナーとの違いは、フードが「ついているか」「ついていないか」です。
パーカーは正式には語尾を伸ばさずにパーカといいます。英語ではhoodie(フーディ)といい、parkaはアラスカやシベリアの極寒の地域の住人達が着用しているフードがついている防寒具を意味します。
パーカーの特徴はフードのサイズを調整できる紐があり、お腹の部分にポケットがあります。パーカーには前がジップで開くものと被って着るプルオーバーのタイプがあります。
また、パーカーはスウェット生地で作られているもの以外にもフリースやナイロン、ダウンなど様々な素材で作られているものがありナイロン生地のものは主にマウンテンパーカと呼ばれアウトドアで遊ぶ時のアウターで多く使用されています。
《 ポイント 》
- パーカーは英語ではhoodie(フーディ)
- パーカーは極寒の地域の人が着用したフードがついている防寒具を意味し正式にはパーカという
スウェット・トレーナーとジャージの違い
スウェット・トレーナーとジャージの違いは生地にあります。
スウェット・トレーナーの生地は語源にもなっている汗を意味する英語のSweatで、汗を吸う生地である綿で作られているものが主流なのに対し、ジャージの生地は汗の乾きが速いポリエステルのものが主流で軽くて耐久性と伸縮性に優れています。
動きやすさと耐久性から学校の運動着や一般的なトレーニングウェアとして利用されています。ジャージは本来ジャージーといい、伸縮しやすいジャージー織りで作られた生地の衣服で、元々はイギリス海峡にあるジャージー島の生地が由来となっています。
《 ポイント 》
- スウェット・トレーナーとジャージの違いは生地
- スウェット・トレーナーは汗を吸収する生地で作られおり、ジャージは汗の乾きが早いポリエステルで作られているものが主流
- スウェット・トレーナーは軽く耐久性や伸縮性にも優れているためトレーニングウェアとして利用されることが多い
スウェット・トレーナーの洗い方
お気に入りのスウェット・トレーナーを長く愛用するためには洗濯方法や干し方が重要になります。型崩れを予防しつつ早く乾かすコツを紹介します。
スウェット・トレーナーの洗い方のコツ
①洗濯ネットに入れて洗う
毛玉が出てしまうのを防ぐためには洗濯ネットに入れましょう。他の衣類と絡まって摩擦によって毛玉が出ることを防ぐだけではなく、型崩れ防止にも役立ちます。
洗濯ネットはできるだけ大きいものを使用しましょう。小さいネットに入れてしまうと重なった生地は密着してしまいしっかり洗えていない場合があるので大きさに注意してください。
②裏返して洗う
表面にしみなどの汚れがない場合は、裏返して洗濯しましょう。
プリントが入ったスウェット・トレーナーの場合、プリント部分はプリント方法によっては洗濯を繰り返すことで少しずつ削れたりはがれてしまいます。
プリントが少しずつ削れたりはがれて経年劣化による変化でビンテージ風に楽しみたいと考えている場合はあえて裏返さないのも一つの方法ですが、好みで判断してください。
スウェット・トレーナーの干し方のコツ
長く愛用したいと考えている場合は、ハンガーの選び方や入れ方に気をつけましょう。
①厚めのハンガーを使う
洗濯して水分を含んだスウェット・トレーナーは、とても重たくなります。
針金ハンガーを使用して干してしまうと、重さでハンガーの当たる肩の部分だけに負担がかかって伸びて飛び出てしまいます。
厚みのあるハンガーを利用することで、ハンガーの当たる面積が増えるので肩の部分が飛び出てしまうリスクが減り、内部にまで空気が通りやすくなるので早く乾かすことができます。
また、干すときには袖を肩にかけておくと脇の部分に空気が当たるので乾かしやすくなりますが、干している途中で袖をおろしてあげることを忘れないようにしましょう。
②ハンガーは裾から入れる
首の部分からハンガーを入れてしまうと伸びてしまい着たときにだらしなくなってしまいます。ハンガーを入れるときは裾の部分から入れて、生地傷めないようにしましょう。
裾から入れるのは面倒に感じてしまうかも知れませんが、首の部分がしっかりしていると着た時の印象が良くなるので、裾からハンガーを入れることは重要なコツをなります。
③物干し竿に垂らす
物干し竿にスウェットを胸のあたりをかけてだらっと垂らす干し方が生地に一番負担をかけない方法になります。
この干し方のデメリットは、裏側の空気の流れが悪くなり、乾くのが遅くなってしまいます。適度にひっくり返して裏面も乾かすようにしてください。
④乾燥機は使わない
スウェット・トレーナーの生地は伸び縮みするので、乾燥機に入れてしまうとワンサイズ以上縮んでしまうことがあります。
大切なスウェット・トレーナー乾燥機を使わずに自然乾燥させるようにしましょう。
《 ポイント 》
- 型崩れを防ぐには洗濯ネット、プリントをきれいに保たせたいなら裏返しにする
- 物干し竿に直接かけると型崩れが防げる、乾燥機は使わない
最後に
今回はスウェットとトレーナーの違い、パーカーやジャージとの違いと、洗濯方法のコツを紹介しました。
生地が丈夫だと感じてしまいついつい他の洗濯ものと一緒に洗ってしまうかも知れませんが、長く愛用するためにはおしゃれ着を洗うときのように気をつけて洗ってあげましょう。