水筒にココアをいれても大丈夫?ミルク入りがNGな理由とは

水筒を持ち歩く女性

水筒にミルク入りのココアを入れて持ち歩いても大丈夫なのでしょうか?寒い時期に体と心を温めてくれるココアを水筒に入れて持ち歩きたいと思ってしまいます。でもミルクが入ったココアって水筒に入れて持ち歩くと腐りそうなイメージがあって不安ですよね。今回はミルク入りココアがNGな理由や、ミルクココア以外に水筒に入れてはいけない飲み物、それとは逆におすすめの飲み物を見ていきましょう!

水筒にココアをいれても大丈夫?

純ココア、ミルクココアイメージ

ココアを水筒に入れられるかどうかを判断する重要なポイントは、「純ココア」か「ミルクココア」かによります。

「純ココア」とは、砂糖や乳製品など一切入っていない「ピュアココア」のことで、苦みがあるのが特徴です。

一方「ミルクココア」とは、「調整ココア」とも呼ばれ砂糖、ぶどう糖、脱脂粉乳、乳糖、香料、乳化剤、PH調整剤などの添加物が含まれていて甘味があります。

お湯や牛乳を加えて混ぜ、ココアドリンクとして手軽に飲めるように作られたものです。

結論を言えば、乳成分の含まれていない「純ココア」はよくても、乳成分が含まれている「ミルクココア」は水筒に入れられないのです。

《 ポイント 》

  • 水筒に入れられるココアは、純(ピュア)ココアはよくても、乳成分が含まれているミルクココア(調整ココア)は水筒に入れられない。

水筒にミルクココアを入れてはいけない理由

水筒とココアイラスト

ではどうして「純ココア」と「ミルクココア」の違いによって水筒に入れられるかどうかが決まるのでしょうか?

それは、水筒に乳製品を入れることで、腐食などが起こってしまうからというのが理由です。そうなるとガスが発生し、中身が吹き出したり水筒が破損する恐れがあるため禁止されているのです。

水筒の注意書きには、「牛乳や乳飲料、果汁などは入れないでください。腐食や変質の原因となります」と記載されているのですが、目にしたことはありませんか?

水筒の注意書き

つまりは乳製品の含まれていない「純ココア」はよくても、乳製品が含まれている「ミルクココア」は入れてはいけないことになっています。

製造元で乳製品が含まれているものを禁止している以上、それをきちんと守らなくてはいけません。

しかも、禁止されているだけでなく、さらにはミルクココアを入れると「酸っぱくなる」とも言われています。

この「酸っぱくなる」というのは、つまり「腐っている」というわけですが、ではなぜ乳成品が含まれているものを入れると腐ってしまうのか、その理由は2つあげられます。

  • 牛乳の成分は水筒のパッキンの隙間などに付着しやすく、菌が繁殖しやすい状況になるため、そこから臭いが出たり腐ったりする。
  • 普通に洗うだけでは落としきれない汚れも水筒にはたくさん付着しています。

中に入れるものだけではなく、手入れをきちんとしていないと腐敗が進んでしまうので、水筒のケアがとても重要になってきます。

《 ポイント 》

  • ミルクココアが腐食することでガスが発生し、中身が吹き出したり水筒が破損する恐れがある。
  • ミルクココアは水筒に菌が繁殖しやすい環境になる。

水筒でココアを美味しく飲む方法

プラスチック製の水筒にココアを入れる

乳製品を使わなくても美味しく飲める純ココアの飲み方

ココアを水筒に入れて持ち歩きたい時の具体的な解決策として最も簡単なのが、純ココアとお湯だけを水筒に入れて、大人味のビターなココアを楽しむという方法です。

ココアは溶けにくいので、お湯を少量注いでよくかき混ぜて溶かしてから、残りのお湯を足してくださいね。

別々に持った牛乳や砂糖などを、飲む直前に加える

安全面を考慮すると、おすすめなのは「乳製品を飲むときにいれる」方法です。

純ココアとお湯だけを水筒に入れて持っていって、飲む直前に牛乳や砂糖などを入れます。注意点として、別々に持っていく牛乳は、保冷材などで冷却しながら持ち運ぶようにしてくださいね。

また、牛乳や砂糖以外にも、健康や美容に良くココアとの相性もバッチリのはちみつやを入れると、とろみと甘さが純ココアを引き立てて、とても飲みやすくなります。

クリーミーシュガーパウダーを加える

一番オススメなのが、こちらも飲む直前に「クリーミーシュガーパウダー」を入れる方法です。

ミルクと砂糖が合わさったものがパウダー状になったもので、これひとつ加えるだけで、水筒の中の純ココアがとても飲みやすくなります。

パウダータイプなので持ち運びやすく、ひとつ用意しておけば、甘くておいしいココアが直ぐに飲めるので重宝しますよ。

プラスチック製の水筒を使用する

プラスチックで作られた水筒は、気密性があまり高くない分、腐りにくく、ミルク入りのココアでも入れておくことができます。

ただし、保温性に欠けるので飲むまでにぬるくなっていることでしょう。保温性のカバーを一緒に使うと、ある程度はぬるくなるのを遅らせることができます。

乳製品を入れた水筒はていねいに洗う

乳成分が含まれている飲み物は、雑菌が直ぐに繁殖しますので、毎回しっかりと洗ってよく乾かすようにしてください。

しっかり洗ったものを乾かすことで、菌の繁殖を抑えられます。また、牛乳には油脂分が含まれるので、漂白剤を使って消毒すれば乳成分まで殺菌することが可能です。

ただし、漂白剤の付け置き時間などはしっかり守ってくださいね。他にも、消毒用泡スプレーを使ったり、 熱湯消毒もオススメです。

パッキンなどの小さいパーツはボウルに入れて、水筒はそのまま熱湯を注ぎますが、煮沸消毒は水筒が変形してしまう場合もあるのでやらないでくださいね。

どの方法でも、「ていねいに洗ったら完全に乾かしておく」、これを徹底しましょう。

《 ポイント 》

  • 牛乳や砂糖は飲む直前に加えると良い
  • クリーミーシュガーパウダーは飲む直前に加えると良い
  • プラスチック製の水筒を使うと腐りにくい
  • 水筒は毎回しっかりと洗ってよく乾かす

水筒に入れてはいけないミルクココア以外の飲み物

炭酸飲料

ここでは水筒に入れてはいけないココア以外の飲み物を紹介します。

特に暑い季節には水分補給が欠かせませんので、マイボトルを持参している方が年々増えてきています。何でも入れられて便利な水筒ですが、実は中に入れてはいけない飲み物もあるのです。

酸性の飲み物(果汁、清涼飲料水など)

金属ボトルの水筒に酸性の飲み物を入れると、水筒のボトル内が さびてしまい、金属中毒を起こしてしまう可能性があります。

特に使い古したアルミや銅製の容器は要注意です。ステンレスでも長時間放置してはいけません。

また、清涼飲料水やオレンジジュースなど果汁の入った飲み物は、ペットボトルやスポーツ選手が使うような専用ボトルが適しています。

塩分が含まれている飲み物(みそ汁、スープ、昆布茶、スポーツ飲料など)

ステンレス製の水筒の本体内側にフッ素樹脂コーティングを施しているものであっても、飲み物に含まれている塩分によってさびる恐れがあります。

長く使い続けていくうちにボトル内に傷がついてしまいますが、その傷口から飲み物の塩分が入り込んで、腐食してしまうのです。

みそ汁やスープ類を持ち歩くときには、専用の魔法瓶やスープジャーを使うようにした方がよいでしょう。

また、多くの学生が水筒に入れているスポーツ飲料は使い方によってステンレスが腐食する可能性があります。長時間放置せずに本体内側を速やかに水洗いするなど、こまめにお手入れをしてください。

ガスが発生する飲み物(炭酸飲料、発酵食品、ドライアイスなど)

炭酸飲料や発酵食品など、水筒のボトル内でガスが発生する飲み物も避けなければいけません。

密閉された水筒のボトル内で炭酸ガスが発生すると中栓が開けにくくなったり、圧力によっては中身が噴き出してしまい、最悪の場合は水筒のボトルが破裂する危険性があります。

当然のことですがドライアイスも厳禁です。

《 ポイント 》

  • 酸性の飲み物はNG
  • 塩分が含まれている飲み物はNG
  • ガスが発生する飲み物はNG

水筒におすすめの飲み物

ミネラルウォーター

水筒に入れてはいけないココア以外の飲み物はお分かりになったでしょうか?

ここでは水筒に入れるときにおすすめの飲み物を紹介します。

水・ミネラルウォーター

暑い夏の時期に、水筒に入れて飲みたい飲み物の第1位は、「水・ミネラルウォーター」という調査結果があります。

実際に飲まれている水は、ミネラルバランスのいい天然水で、口当たりのいい水質になるよう精製されているため、おいしいく飲むことができるのでしょう。

ただし、水に含まれる塩素は、時間が経につれて効果が薄まるので、完全に不純物を含まない水でない限り水も腐ってしまいます。

ほうじ茶、玄米茶

体への優しさで選ぶならほうじ茶でしょう。

ほうじ茶とは日本の緑茶のひとつであり、煎茶や番茶、茎茶を焙煎したものです。緑茶と比較してカフェインは少なく、リラックス効果もあるとされています。

玄米の芳ばしい香りが魅力の玄米茶は、煎った玄米に番茶と煎茶をブレンドしたもので、こちらもカフェインが少な目なのでとても飲みやすく人気があります。

玄米が加わることで、ビタミン、ミネラル、カテキンなどが豊富になり、栄養価が高まります。

抹茶、玉露

渋みと旨味の両方を味わえるお茶と言えばこちらの「抹茶」と「玉露」です。

アイスで持ち歩く場合は、水筒の中に8分目くらいまで氷を入れて、ティーポットに入れた濃めの熱いお茶を一気に注いで急速に冷します。

急冷した緑茶は、時間が経っても変色や劣化が少ないので、持ち歩きに向いています。氷が溶ける分だけ薄まるので、ちょっと濃い目に入れるようにしたらいいかもしれませんね。

フレーバーティー

様々な味や香りが楽しめるティーパックが売られていますので、飽きっぽい人は毎日違うフレーバーティーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

暑い夏は冷蔵庫にある氷を入れてキュンと冷えたアイスティーにして持ち歩いてもいいですね。

香り高いジャスミン茶は、疲れた時のちょっとした癒しになります。また胃腸を整えてくれる効果も期待できることから、飲みすぎの後や胃が重く感じる時に試してみて下さい。

ウーロン茶、プーアール茶

中国茶の一種であるウーロン茶(烏龍茶)は、すっきりとした飲み心地で味の濃い料理との相性もバッチリです。

糖分の吸収速度を緩める「カテキン」と、体内の不要物を排出する効果がある「ポリフェノール」が多く含まれているため、ダイエット向きといわれています。

茶葉を発酵させて作るプーアール茶も、脂肪の燃焼や脂肪の吸収を防ぐことが期待できると人気の高い飲み物です。

ルイボスティー

ルイボスティーに含まれる「フラボノイド」には、ストレスを抑える抗酸化成分が含まれています。特に女性に嬉しい美肌効果や、アンチエイジング効果などに期待が持てるお茶なので、日常の飲み物としておすすめです。

最後に

水筒とココア

水筒にミルク入りココアを入れるとどうなるのかおわかりいただけましたか?

「調整ココア」をステンレス製の水筒に入れてはいけないものの、乳製品が入っていない「純ココア」で作ったココアなら水筒に入れても大丈夫なことが分かりましたね。

どうしても豊潤で甘いココアを飲みたければ、純ココアだけを水筒に入れて飲む直前に乳製品を水筒に入れるのが、最も手軽な方法なので、試してみてみる価値あり!です。

また、普段の水筒のお手入れも大切なことです。水筒を隅々までしっかり洗って乾燥させてから、水筒を使うようにしましょう。

冬になると飲みたくなる甘くて美味しいココア。出先でもリラックスしたい時に水筒に入れたココアを飲んで、ひと息ついてくださいね。

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