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ビーツってどんな味?
ビーツってどんな味がするのかわかりますか?
ビーツはウクライナの伝統料理であるボルシチに欠かせない食材です。ビーツの見た目はカブに似ているので、カブのような味と予想するかも知れません。
その考え方は大きく間違っているわけではありません。カブとビーツは別の野菜になるのですが、ビーツの味は甘いカブとじゃがいもが混ざった味とも言われています。
ビーツの味について
ビーツの味については形が似ていることからカブとじゃがいもが混ざった味と喩える人もいますが、とうもろこしや大根や芋とも喩えられることがあったり、ビーツの味は土臭さから苦味を強く感じて美味しくないカブと嫌いという人や苦手という人もいる野菜です。
加熱すると甘みが強くなる
ビーツの味は加熱調理すると一気に甘みが強くなります。甘みが強くなる理由はビーツは砂糖の原料となっている「甜菜」の仲間なので、ビーツの味で甘みが出るのは当然のことです。
見た目の似ているカブの味を予想して食べると甘くて驚くなんてこともあります。またビーツを加熱すると色素の素であるポリフェノールが流れ出てしまうので、皮のまま加熱する方法が一般的となります。
生では土臭い風味が特徴
ビーツを生のまま食べようとした場合には、人によってはビーツの味の特徴である土臭さをより強く感じて、その風味がカビ臭いと感じて苦手という方もいるようです。一般的には1度下茹でしてから使うことが多い野菜です。
ビーツの葉も食べることができる
ビーツは葉っぱの部分も食べることが出来ます。ビーツはほうれん草と同じヒユ科の植物なので、ほうれん草と同じ使い方で、お浸しや炒めもので美味しく食べることができます。
ビーツの味はほうれん草ほどの癖がないので、食べやすい食材です。
《 ポイント 》
- ビーツの味は多くの人が甘いカブと答える事が多いのですが、とうもろこしや大根や芋と喩えられています。
- ビーツを生で食べようとした場合には、ビーツの味は土臭い風味をより強く感じてしまうので、カビ臭いと答える人もいると言われています。
- ビーツの味は癖がないので、葉の部分も食べることができます。
- ビーツはほうれん草と同じヒユ科の植物なので、ほうれん草と同じ使い方で食べることができます。
ビーツの食感は?
ビーツは生でも加熱調理をしても食べることが出来ます。ビーツの味は加熱すると柔らかくなって甘みも出るので美味しく食べることが出来ます。
ビーツを食べるときの状態で食感は大きく異なるので、生で食べた場合、茹でて食べた場合、蒸して食べた場合のそれぞれの食感を紹介します。
生で食べた場合
ビーツを生で食べたときの味や食感は、サラダとして薄くスライスした場合はシャキシャキとした食感になりますが、少し厚みを持たせた場合にはザクザクとしたじゃがいもを生でかじったときと似てる食感になります。
茹でて食べた場合
ビーツを煮込み料理などで茹でるとカブのような見た目から、カブや大根のような野菜の食感を想像しますが、実際のところはじゃがいもと大根の中間のような食感になるので、ホクホクとした食感と表現するとわかりやすいかと思います。
生で食べるときビーツの味の土臭さも抑えられて甘みが増すので食べやすくなります。
蒸して食べた場合
ビーツを蒸して食べたときの味や食感は、茹でた場合の食感と同じなのですが、長時間蒸しても歯ごたえがしっかり残って芋のようにほくほくします。
《 ポイント 》
- ビーツの味や食感は、ビーツをどのような状態で食べるのかによって異なります。
- ビーツは、生の場合は薄くスライスすればシャキシャキの食感を楽しむことができて、厚みをもたせればザクザクとした食感になり、加熱して茹でたり蒸すことで、ホクホクとした食感を楽しむことができます。
そもそもビーツってどんな野菜?
ビーツの見た目や味は赤カブやラディッシュによく似ているので、ビーツのことを赤カブと呼ぶ人もいますが、実際のところビーツは赤カブやラディッシュと品種が違います。
赤カブやラディッシュはアブラナ科の野菜ですが、ビーツはほうれん草などと同じヒユ科の野菜です。
ビーツの栄養と効能
ビーツは「食べる輸血」や「奇跡の野菜」と表現されることがあるほど、人間の体に必要なさまざまな栄養素を豊富に含んでいる野菜です。
ビーツに含まれている主な栄養素は下記の通りです。
- ビタミンB群
- ビタミンC
- ビタミンE
- 葉酸
- 食物繊維
- カリウムやマグネシウムや鉄などのミネラル成分
さらに最近注目されているビーツの成分に「NO:一酸化窒素」という化合物があります。NOにはさまざまな効果や作用が期待できます。
- 血液の流れを良くしてくれる効果
- 血管をしなやかに拡張してくれる作用
- 基礎代謝を高めてくれる効果
- 疲労回復力を助ける効果
ビーツはこのような効果や作用があるので、成人病の予防や冷え性の改善やお肌のトラブルを改善したいと考えている方におすすめの野菜となっています。
「血管を柔らかくして見た目も中身も若返る野菜」としてテレビでも紹介されて話題となりました。
ビーツの色の正体
ビーツは赤紫色の野菜なので、赤玉ねぎなどの色の素であるアントシアニンと呼ばれるポリフェノールの一種ですが、ビーツの色の素はアントシアニンとは別の色素です。
ビーツのきれいで鮮やかな赤紫色は、ポリフェノールの一種であるベタシアニンによるものです。ベタシアニンには強い抗酸化作用があるので、体内の活性酸素を取り除き老化を防ぐとされています。
《 ポイント 》
- ビーツの見た目や味は赤カブやラディッシュに似ていますが、品種的にはほうれん草と同じヒユ科の野菜です。
- ビーツは「食べる輸血」や「奇跡の野菜」とも言われている通り、人間の体に必要な多くの栄養素を豊富に含んでいる野菜なので、積極的に食べるようにしましょう。
ビーツのおすすめの調理法や食べ方
ビーツを使った代表的な料理はやはりボルシチになりますが、ビーツの調理方法はいろいろあります。それぞれの方法や食べ方を紹介します。
蒸す
ビーツの1番手軽かつ甘さを最大限に引き出して食べる方法は、蒸すという調理方法です。
塩やコショウといった調味料も一切使用せず、皮をむかずに蒸すことで、ビーツの味は甘いとうもろこしの味がして美味しく食べることが出来ます。
ビーツは蒸すという調理方法がおすすめな点は、野菜の1番栄養があるとされている部分である、皮のすぐ下の部分もすべて無駄にしないで食べることができるという点です。
茹でてしまうと栄養は茹で汁の中に溶け出してしまいます。栄養分を無駄にしないという点でも蒸すという方法が1番おすすめな食べ方と言えます。
ホイル焼き
ホイル焼きはビーツをきれいに洗ったら、丸ごとアルミホイルに包んでオーブンで焼くという調理方法です。
切って調理をすると栄養素は溶け出てしまいますが、丸ごとアルミホイルに包んで焼くので、蒸すときと同じように栄養分を逃さず食べることができます。
スープ
ビーツを小さくサイコロ状にカットして他の野菜と一緒に煮込むと他に類を見ない甘さが際立ったスープを作ることができます。
ビーツはカットすることで、栄養素が出てしまう状態になってしまいますが、スープにするとスープの中に栄養素が出ているので、スープを飲むことで栄養を摂る事ができます。
ポタージュ
ビーツを茹でて柔らかくしてからミキサーを使ってペースト状にします。そこに塩を入れて味を整えて生クリームを加えてポタージュスープを作ってみましょう。
ビーツの味は茹でたことによって甘みが出るので、甘くて美味しいポタージュスープを作ることができます。ビーツは乳製品との相性が良く生クリームを使用することでまろやかな舌触りになって美味しくいただくことができます。
サラダ
ビーツを生のままサラダとして食べる場合には、薄くスライスしたり刻んで、トマトなどの他の野菜やチーズと一緒にお好みのドレッシングを掛けて美味しく食べることができます。茹でたじゃがいもとビーツで作るポテトサラダもおすすめです。
酢漬け
ビーツを酢漬けにする場合は、硬めに茹でてから好みの大きさにスライスやカットをしてお酢やワインビネガーに漬けて酢漬けにすると鮮やかな赤色のピクルスとして楽しむことができます。
《 ポイント 》
- ビーツは人間の体に必要な豊富な栄養素を含んでいる野菜なので、蒸す・焼く・煮るなど、さまざまな調理方法で積極的に食べるようにしたい野菜です。
- ビーツは色々な調理方法で料理を作ることができますが、栄養を逃さないように調理して食べることをおすすめします。
ビーツは栄養満点のスーパーフードです。
今回はあまり馴染みのない野菜「ビーツ」について詳しく紹介しました。
ビーツは赤カブのような見た目の野菜ですが、ビーツの味は加熱することで甘みが出るので、とうもろこしや大根や芋に味が似ていると言われています。ビーツの味や食感は調理方法によってシャキシャキからホクホクした味や食感で楽しむことができます。
また、ビーツは「食べる輸血」と言われるほど人間の体に必要な栄養素をたくさん含んでいるスーパーフードです。ビーツは6~7月と11~12月に旬の時期になるのでスーパーなどで見かけたときは是非食べてみてください。