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ポプリとは
ポプリは、花や葉を混ぜ合わせ、瓶やポットなどの密閉容器の中で熟成させて作る、室内香のひとつです。混ぜ合わせるものは、ハーブ、スパイス、木の実、果物の皮、また、香のよい木片や樹脂などを用いることもできます。
複数の材料をブレンドすることで、香に深さが出てきます。天然の素材だけで作られているポプリは、ほのかに香るナチュラルな香りと見た目が魅力です。
ポプリというと、乾燥させて作る英国風のドライポプリですが、生乾きの材料にあら塩や黒砂糖で保存処理を行う、フランス風のモイストポプリもあります。日本で一般的なポプリは、乾燥のドライポプリをさします。
ポプリ作りで必要な道具
ポプリにする花や葉、ハーブなど
ポプリのために花を購入してもよいですが、庭で咲いている花やハーブ、プレゼントでもらった花など、枯れてしまう前の花は材料として使えます。また、ハーブ、スライスしたオレンジやレモンなどの果物、シナモンスティックや松ぼっくりなどの木の実だけで、作ることもできます。
保留剤と精油
保留剤とは、香りを長持ちさせるためのものです。この保留剤に精油を垂らして、ポプリ材料と混ぜ合わすことで、より長く香りを楽しめます。保留剤なしでも作ることはできますが、数日で香りが飛んでしまうので、保留剤を使用することをおすすめします。
保留剤には、乳香(フランキンセンス)やシナモン、ナツメグなどありますが、どんな香りとも相性が良くポプリ作りで人気のある保留剤は、「オリスルート」というニオイアヤメの根っこを乾燥させたものです。
お好みで精油を垂らして使いますが、精油も必ず必要というわけではなく、良い香りとアロマテラピー効果が期待できることで、精油を垂らすポプリは人気があります。
密閉容器や透明の保存袋
乾燥させた植物を香りづけさせるために、密閉できる容器や、空き瓶、透明の袋などを用意しておきましょう。
完成したポプリを入れる器
熟成したポプリを入れる容器は、透明のガラス瓶やアンティーク調の陶器、おしゃれな空き缶などおすすめです。最後の飾り付けにトッピングする花もあると、なおよいでしょう。
ポプリの作り方の手順
①材料の花を乾燥させる
花びらは一枚ずつばらし、重ならないように広げ、風通しの良い日陰で1週間前後、パリパリになるまで、しっかりと乾燥させます。新聞紙やザル、タッパーなどにおくと良いでしょう。
屋外で乾燥させるときは、風で飛んだり、雨や湿度で濡れたりしないよう気を付けます。この時に、花の形のまま丸ごと乾燥させると、飾り付けのときのトッピングフラワーとして楽しめます。
果物を乾燥させる場合
レモンやオレンジ、りんごなどを薄くスライスして、1日乾燥させます。翌日、クッキングシートに乾燥させた果物をならべてオーブンにいれ、110度で3~4時間焼き、その後、十分に冷まします。
電子レンジで仕上げの乾燥
乾燥が不十分であったり、しっかり乾燥させたいのであれば、電子レンジで水分を飛ばします。その際は、長時間で加熱するとこげてしまうので、600Wで30秒程度の加熱で様子を見ながら少しずつ行います。自然乾燥が全くできていない時は、解凍モードを使うなど、丁寧に乾燥させて下さい。
②ポプリに香りづけをする
保留剤にお好きな精油を数滴たらして、保留剤と混ぜて香りをなじませます。保留剤の量は、ポプリにする花の量に対して、少量で良いです。たとえば、2カップ程度の花の量であれば、保留剤は大さじ1/2くらいで十分です。精油が混ざった保留剤と乾燥させた花を混ぜ合わせます。
③密閉容器で1ヶ月熟成させる
オイルがいきわたったら、密閉容器に移して、直射日光のあたらない暗い場所で1ヶ月くらい香りを熟成させます。香りがポプリに定着していきます。時々容器を軽く振ったり、袋に入れている場合は、優しく揉んだりして、かき混ぜてあげると、全体的に香りがいきわたります。熟成中に中を確認して、香りが足りないようでしたら、再度、足してください。ポプリからふんわりと香りが漂ってくるようになったら完成です。
④完成したポプリを飾る
熟成したポプリをお好きな容器や器にいれて飾ります。お花を丸ごと乾燥させたトッピングフラワーを盛りつけたり、麻の小袋にいれればサシェとしてクローゼットや枕元で飾って楽しめます。入れる容器によって、さまざまな雰囲気のポプリが楽しめるのも、ポプリの魅力です。
まとめ
おしゃれに香りを楽しむことができるポプリは、意外にも、自宅で簡単に作れるのですね!お花も、枯れる前の花であれば良いとのことなので、頂いたお花もしばらく楽しんでから、ポプリとして2度楽しめますね!香だけでなく見た目の華やかさでインテリアや、サシェとして楽しむこともできますので、手作りポプリに挑戦してみてはいかが?