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溶けにくい氷の特徴3つ
家庭で作った氷は、冷凍庫から取り出したらすぐ溶けてしまいます。しかし、飲食店やコンビニなどで飲み物を注文した時、コップに入った氷は飲み切ってもまだ溶けずに残り、なかなか溶けません。
ではなぜ、自宅で作った氷は簡単に溶けてしまうのに飲食店などの氷は溶けないのでしょうか。
この記事では溶けにくい氷の特徴と、家庭でも作れる方法とポイント、さらに簡単に作れる便利グッズも紹介しています。ご家庭でも簡単に溶けにくい氷を作りたい方はぜひ最後まで読んでみてください。
溶けにくい氷の特徴1:透明
ほとんどの家庭で作られている氷は透明ではなく、氷の中が白くなっています。ではなぜ白くなるのでしょうか。その原因は、氷を作る水の中に空気とカルキや塩素などの不純物が混じっているからです。
飲食店などで目にする透明の氷には、空気や不純物があまり含まれていないため、氷の色は白くならず透明のままになります。
溶けにくい氷の特徴2:空気が入っていない
溶けにくい氷の中には、空気があまり入っていません。そのため、色も白くなることはなく透明になっています。
しかし、 溶けやすい氷の中には空気が多く含まれていることで中が白くなり、熱が伝わりやすくなるためすぐに溶けてしまいます。
溶けにくい氷の特徴3:不純物が入っていない
家庭で作られる氷は水道水を使うことが多いでしょう。この水道水には、カルキや塩素などの不純物が含まれています。不純物が含まれると氷の色が白くなるだけでなく、不純物同士が合わさることで氷の結合を妨げてしまうので、溶けやすくなります。
しかし、溶けにくい氷には不純物があまり含まれていないため、氷の結合を妨げることはありません。
家庭でできる溶けにくい氷の簡単な作り方
溶けにくい氷の特徴は、氷の中が白くなっておらず透明で空気やカルキ、塩素などの不純物もあまり含まれていないということです。以上のことに気を付けておけば、家庭でも透明で溶けにくい氷を作ることは可能です。
では、実際にどのような手順で作ればいいのでしょうか。ここからは、溶けにくい氷を作るための基本の手順と、クーラーボックスなどに入れる保冷用のより溶けにくい氷を作る方法や、ミネラルウォーターを使う簡単な方法を紹介していきます。
基本的な手順
では簡単に作り方を紹介していきます。
まず水を沸騰させます。沸騰させたあとは粗熱を取りましょう。製氷皿に流し入れ、タオルなどを巻き付けて半分まで凍ったら残った水を捨てます。
以上が基本的な手順です。製氷皿に水を移し替える時は、空気が入らないようにゆっくり注ぎ入れるよう気を付けましょう。
保冷用に使う場合
飲食用に使う氷ではなく保冷用で使う場合は、先ほど紹介した手順の水を沸騰させる時点で塩を入れます。塩水で氷を作ることで氷の温度が下がるため、より溶けにくい氷を作ることができます。塩の量は凍らせる水の量に対して、3%程度入れるといいでしょう。
バーベキューやキャンプ、釣りなどに持っていくクーラーボックスの中に入れて持っていくと、普通の氷よりも溶けにくいためとても便利です。
ミネラルウォーターを使う場合
ミネラルウォーターを使うと、水道水を使うよりコストはかかりますが、先ほど紹介した方法より簡単に作れます。ミネラルウォーターでは、先ほど紹介した水を沸騰させる工程がなくなります。
ではなぜミネラルウォーターは使う時に沸騰させる必要がないのでしょうか。
理由は、水道水にはカルキや塩素などの不純物が含まれていますが、ミネラルウォーターには含まれていないため沸騰させる必要がないからです。
しかし、ミネラルは含まれています。ミネラルも不純物となるため、もしミネラルウォーターを使う場合には、硬水よりミネラルの少ない軟水を使うことでより溶けにくい氷を作ることができます。
溶けにくい氷を作るための4つのポイント
これまでは作り方を紹介しましたが、では実際に作る時はどこに注意して作ればいいのでしょうか。
ここからは、溶けにくい氷を作る手順のそれぞれの工程で気を付けるポイントを4つ紹介していきます。実際に作る時は、ぜひこのポイントに注意して作ってみてください。
溶けにくい氷を作るためのポイント1:水道水を沸騰させる
溶けにくい氷の特徴で、不純物と空気が含まれていないものと紹介しました。それらを取り除くため、1度水を沸騰させましょう。
家庭の水道水にはカルキや塩素などの不純物が多く含まれているため、水道水で氷を作る場合には、この作業は行う必要があります。この作業は溶けにくい氷を作る際に、とても大切になりますので注意しましょう。
溶けにくい氷を作るためのポイント2:ゆっくりと氷を凍らせる
氷をゆっくりと凍らせることで、空気や不純物を取り除くことができます。さらに、水からゆっくり凍らせるので、より大きな氷の結晶を作ることが可能です。
溶けにくい氷を作るには、氷の結晶の大きさが大切なポイントです。氷の結晶が小さくなると氷も早く溶けてしまいます。
製氷皿をタオルで包む
沸騰させ粗熱を取ったあと、製氷皿をタオルで包んで冷凍庫に入れるようにしましょう。このタオルで包むことがポイントです。
水を入れる製氷皿にタオルなどを巻き付けることで、製氷皿をそのまま冷凍庫に入れるよりもゆっくりと水を凍らせることができます。
溶けにくい氷を作るためのポイント3:途中でまだ凍っていない水を捨てる
水が半分ほど凍ってきたら、その時点で凍っていない水を捨てます。不純物の混じった水は不純物が混じっていない水よりも、ゆっくりと氷ります。
そのため、その水を捨てることで不純物のあまり混じっていない氷、つまり溶けにくい氷を作ることができるのです。
溶けにくい氷を作るためのポイント4:丸い形にする
周りの温度が高ければ高いほど氷は溶けやすくなりますが、そのほかにも氷の表面積が大きいと温度の伝わりが早く、溶けやすくなります。
四角い形の氷よりも丸い形の氷を作ると、表面積が少なく熱が伝わりにくくなるため、より溶けにくい氷を作ることができます。より溶けにくい氷を作るには、四角い氷より丸い氷にするといいでしょう。
溶けにくい氷作りに役立つグッズ3選
ここからは、溶けにくい氷を作る時に役立つグッズの特徴やおすすめのポイントなどをわかりやすく紹介していきます。
中には、先ほど紹介した作り方より簡単に、溶けにくい氷を作ることができる商品もありますので、購入を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
溶けにくい氷作りに役立つグッズ1:like-it 丸氷 製氷器 俺の丸氷 STK-06
四角い氷より丸い氷を作ることで、より熱が伝わりにくく溶けにくい氷を作ることができると紹介しましたが、この製氷器は丸いだけでなく、氷のサイズも6㎝と大きいので溶けにくい氷を作ることができます。
また、付属の蓋も柔らかい素材になっているため、ひねったり押し出すことで、硬い氷も簡単に取り出せるのでとても便利です。
溶けにくい氷作りに役立つグッズ2: 透明氷製氷器 氷さく
直径6㎝の溶けにくい透明の氷を簡単に作れる水筒型の商品です。 凍結時間が約8〜10時間と通常より長くかかりますが、マニュアルを見ながら付属のパーツをそれぞれ組み立てて中に水を入れ、そのまま冷凍庫に入れるだけでとてもきれいな透明の氷を簡単に作ることができます。
マニュアルだけで不安な場合でも、公式サイトで写真と一緒に作り方を載せているので、組み立てなどが苦手な方も安心です。
溶けにくい氷作りに役立つグッズ3:FYLINA 製氷皿
製氷皿の種類はシリコン素材で、四角いものと直径45㎜の丸形に、大きい直径6㎝の丸型の3種類があります。シリコン素材なので取り出す時も押し出すだけ、大きい丸形の製氷皿も取り出しはとても簡単です。
蓋がついているため、氷の中に埃が入ることや中の液体が漏れ出たり食品のにおいが移ることも防いでくれます。丸い方で漏斗を使うと、空気が入らないようゆっくり注げるためおすすめです。
ショップによっては3種類ともセットで販売していることもあるので、利用シーンに合わせて使い分けすることも可能です。
溶けにくい氷を作ろう
ここまで、溶けにくい氷の特徴や基本的な作り方、押さえるべきポイントなどを紹介してきました。
溶けにくい氷を作るには、空気やカルキ、塩素などの不純物があまり含まれていない透明な氷を作ることが大切です。自宅にあるもので作ることもできますが、先ほど紹介した3つのグッズを使うことでもっと簡単に作ることができます。
押さえるべきポイントに注意して、家庭でも簡単に溶けにくい氷を作ってみてください。