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カステラの紙を食べてしまったら
カステラの下に付いている紙は美装板と呼ばれるクッキングペーパーのような役割をしているもので、カステラを製造するときに欠かすことはできないものです。美装板の素材はカステラを製造するお店によって異なるのですが、パラフィン紙や国更紙と言われています。
このカステラの紙を食べてしまった場合、健康被害が起きてしまうのか気になってしまう方も多いかも知れませんが、この紙は誤って食べてしまっても少量(1切れ分程度まで)なら消化されずに排泄されるので、基本的に心配するほどのことではありません。
カステラの紙を食べたことによる健康被害についての事例は今までに無いとされています。
子供やペットがカステラの紙を食べないように注意!
大人の体の大きさから考えると、大人にとっては少量でも子供やペットの体の大きさから考えれば大きなものになります。
このことからカステラの紙を誤って食べてしまった場合には、窒息してしまう危険性や腸閉塞を起こしてしまう危険性があります。子供にカステラを食べさせる場合には必ずカステラの紙は剥がしてから渡してあげるようにしてください。
子供が紙を口に含んでしまった場合は、大きい紙片の場合すぐに飲み込めずいつまでも口の中でもごもごとすることが多いので、様子を見ておかしいと感じた場合はすぐに口の中を確認して取り出してあげましょう。飲み込んでしまっている可能性を感じた場合には様子を見ながら異常を感じた場合、病院で受診するようにしましょう。
ペットにカステラを与えることは無いと思いますが、置いてあるものを食べてしまうことがあるので届かない高い場所に保管するなど触れられないように注意してください。万が一ペットが食べてしまったという場合には、動物病院で受診するようにしてください。
カステラの紙は少量を誤って食べてしまってもそのまま排泄されるので心配しなくても大丈夫なのですが、子供やペットが食べてしまった場合には窒息してしまう危険性や腸閉塞を起こしてしまう恐れがあるので、子供にカステラを食べさせるときには必ず紙を剥がしてから渡して食べさせるようにしましょう。
またペットが誤って食べてしまうことがないようにペットが届かない場所に保管するようにしましょう。
カステラに紙が付いている理由
カステラの紙を食べてはいけないということは理解できたと思いますが、そもそも食べてはいけない紙が付いているということは、カステラには紙が必要ということになります。
カステラに紙が付いている理由を調べるとカステラの下に付いている紙が大きな役割をしていることがわかります。
カステラは製造工程で木枠の中に材料を入れて焼き上げます。カステラの材料を紙がない状態で木枠の中に入れてしまうと材料が漏れてしまいきれいなカステラを焼き上げることができなくなってしまいます。
紙を敷いてから焼き上げることで焼く時にざらめが完全に溶けることがなくジャリッとした食感を残すことができます。また、焼き上がったカステラを冷ますという工程でも紙の上で冷ますことで扱いやすくなり、販売時の大きさに切る作業もしやすくなります。
カステラが紙に付いていることでカステラの柔らかい生地に傷がついてしまうことや型崩れをしてしまうことも防いでくれます。そして販売時に紙がついたままで販売されている理由は、お客様に対してきれいな商品をお渡しするためと言われています。
紙を剥がした状態で販売すると箱に底の部分が砂糖によってくっついてしまい、取り出す時にカステラが崩れてしまうので、取り出しやすく切りやすいように紙がついたままの状態で販売されています。
このようにカステラの紙は、製造から販売されて食べるときまでの全ての工程で重要な役割を持っているので必要なものになります。
《 ポイント 》
- カステラの下に紙が付いている理由は、製造工程でカステラをきれいに仕上げるように必要で、焼き上がった時に扱いやすくするためと、販売時にきれいなカステラをお客様にお渡しするためです。
- カステラの下に紙が付いている理由は、食べる時に箱から出す際も箱の底にカステラがくっついてしまうことを防いだり、食べやすく切るときにも紙があると切りやすくなるという理由からです。
カステラの紙の上手な剥がし方
カステラから紙を剥がす時に、きれいに剥がすことができすに紙にカステラの一部が残ってしまったという経験をしたことはありませんか?
ここではカステラから紙をきれいに上手に剥がす方法を紹介します。
紙の上手な剥がし方①:温める
カステラの下についている紙は温めることできれいに剥がすことができます。
カステラと紙がくっついている理由はカステラを焼いているときに溶けた砂糖が底にある紙にたまり、溶けた砂糖が冷えることによって固まってしまうのでくっついてしまいます。
ということは砂糖を溶かすことできれいに剥がすことができるので、フライパンで10秒ほど加熱して温めてあげることできれいに剥がす事ができます。
紙の上手な剥がし方②:冷やす
もうひとつの方法はカステラを冷やすという方法です。
これは柔らかいカステラを冷やして崩れにくくする方法なので、食べる直前まで冷蔵庫に入れて冷やしておくだけの方法になるので手軽にできる方法となります。
カステラが崩れにくくなるのできれいに剥がせるという方法なので、カステラの冷え加減によっては紙が剥がれにくいこともあります。
《 ポイント 》
- カステラの紙を上手にきれいに剥がすには温めるか冷やすかのどちらかをすることになる。
- おすすめは温めてカステラと紙を接着させている砂糖を溶かす方法でこちらの方が確実にきれいに剥がすことができる。
カステラの上手な切り方
カステラを食べようとした時には1切れずつの大きさに切ってから食べますが、切り口がつぶれてしまってきれいに切れないと思ったことはありませんか?
ここではカステラを上手に切る方法を紹介します。
まずは切るために使う物を確認しておきましょう。カステラをきれいに切るために使いやすい包丁は刃渡りが17cm以上の包丁です。重みを感じる包丁が切りやすい包丁になります。湿らせたキッチンペーパーも用意しておきましょう。
カステラを上手に切る方法
カステラを包丁で切る時はまず湿らせたキッチンペーパーで拭きます。包丁をカステラに入れる時は、カステラに平行を保って強く押したりせずに包丁の重さを活かして前後に大きく動かして切ることが上手に切るためのコツになります。包丁がカステラの下まで達したら、包丁の柄の部分を立てるように引いて刃先でカステラの底に付いている紙を切ります。
これで上手に切ることができます。2切れ目を切る時は切る前に湿らせたキッチンペーパーで包丁を拭きましょう。拭かずに切ってしまうと包丁がきれいに通らないので切り口がボロボロと崩れてしまいます。1切れずつ湿らせたキッチンペーパーで包丁を拭いてから切ることがコツとなります。
《 ポイント 》
- カステラを上手に切る方法は、刃渡り17cm以上の重さのある包丁で、切る前に湿らせたキッチンペーパーで包丁を拭いてから、包丁の重さを利用してカステラを切る。
カステラの美味しさを保つ保存方法
1度で食べきることができないカステラを保存する時は常温で保存することが基本になります。
カステラに付いていた被せ紙を、残ったカステラの大きさに切ってサイズを合わせてから被せてから、できるだけ空気に触れないようにラップで包んで保存します。
空気に触れる状態で保存してしまうと、カステラが乾燥してしまい、しっとりとした食感が損なわれてしまいます。冷蔵庫は乾燥しやすいので、開封してある場合はできるだけ入れないようにしましょう。
また、カステラを1切れずつにカットして個別にラップで包んで冷凍保存すれば長期保存をすることができます。カステラは冷凍してもカチカチに凍ってしまうことが無いのでそのまま食べても普段とは違う食感を楽しむことができるので暑い季節に試してみることもおすすめします。
《 ポイント 》
- 食べきることができなかったカステラを保存する時はラップで包んで空気に触れないようにして保存する。
- カステラを空気に触れる状態で保存してしまうとカステラが乾燥してしまいしっとりとした食感を楽しむことができなくなってしまう。
- カステラは1切れずつカットして個別にラップで包んで冷凍保存をすれば長期保存が可能になる。
最後に
今回はカステラの下に付いている紙を食べてしまった場合どうなるのか?について紹介し、カステラに紙が付いている理由から、上手な紙の剥がし方や切り方、保存方法まで詳しく紹介しました。
大人がカステラに付いた紙を誤って食べてしまっても大きな問題になることはありませんが、小さなお子様やペットが食べてしまうと大変なことになりかねないので、きれいに剥がす方法を実践して安全でおいしいカステラを食べるようにしましょう。