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電池の液漏れの主な原因4つ
電池の液漏れに気づいたとき、その乾電池や機器は、どのような状況だったでしょうか。
長期間放置していたものであったり、誤った方法で使用していたり、使用可能時間を大幅に越えて使用していたりなど、電池の液漏れの原因になりそうな心当たりはありませんか?
電池の液漏れの原因は主にこの3つのタイプに分けることができます。
- 未使用の電池が液漏れする場合
- 使用中の電池が液漏れする場合
- 使用済みの電池が液漏れする場合
さらに、ちょっと意外な液漏れの原因もあります。気づかずに、液漏れの原因を作り出していることがあるんです。
1.「未使用の電池」が液漏れする原因
長期間放置していた
電池には推奨する使用期限があり、その期限を越えて保管されていた場合、たとえ未使用の電池であっても液漏れの原因になってしまうことがあります。
電池は必要なときに購入するようにし、まとめ買いでお得な価格になる場合でも、使いきれない量を買い置きすることはおすすめできません。
高温になる場所で保管していた
電池を高温になる場所で保管していると、破損・破裂・発熱・サビなどが発生し、液漏れの原因になってしまうことがあります。
直射日光のあたる場所や、庭の物置やガレージなどは高温になりやすく、電池の液漏れが発生しやすい場所なので保管には注意しましょう。
多湿になる場所で保管していた
電池を多湿になる場所で保管していると、サビが発生し、液漏れの原因になってしまうことがあります。風通しの悪い部屋や洗面所、洗濯物の部屋干しをする場所などは多湿になりやすく、電池の液漏れが発生しやすい場所です。
高い場所から落下させてしまった
落下によって電池が破損し、液漏れの原因になってしまうことがあります。破裂や発熱の恐れもあります。
金属類と一緒に保管していた
電池を金属類と一緒に保管すると、ショートしてしまったり、発熱してしまうことがあり、液漏れの原因になってしまうことがあります。
玄関や車のカギ、クリップや押しピン、ハサミやカッター、アクセサリーなど、金属類の入った引き出しなどには電池を入れて保管しないようにしましょう。
2.「使用中の電池」が液漏れする原因
電源を切り忘れたまま放置していた
つい、電源を切り忘れてしまっているものはありませんか?
電源の切り忘れは、過度に放電された状態が続くため、液漏れの原因になってしまうことがあります。使用制限時間を過ぎてしまうと、機器や電池が発熱し、機器の故障や電池の破裂の恐れもあります。
動かなくなった機器の中に電池を入れたまま放置していた
機器そのものが壊れて動かなくなってしまったのに、電池を入れたまま放置なんてことはありませんか?
この場合にも、過度に放電された状態が続くため、液漏れの原因になってしまうことがあります。
また、破裂してしまう恐れもあるため、必ず電池を取り除くようにしましょう。あまり使用する機会の少ない機器の場合、機器の故障に気づかないことがあります。使用しない間は、機器から電池を取り出しておくことで、液漏れを防ぐことができます。
電池の入れ方を誤ったまま使用していた
電池の+と-を逆さまにして入れてしまったとき、基本的には電源は入りません。しかし、3個以上の電池が必要な機器に+と-を逆さまにして入れてしまったとき、電源が入ってしまい機器が作動することがあります。
電源が入ったことで、電池の入れ方の誤りに気づかないことも多く、そのまま使用を続けていると液漏れの原因になってしまうことがあるのです。また、破裂してしまう恐れもあるため、+と-の向きを確認し、正しく入れるようにしましょう。
3.「使用済みの電池」が液漏れする原因
誤った方法で保管していた
使用済みの電池をすぐに処分することができない場合、処分するまでの間、どこかで保管しておくことがあります。
保管場所が高温や多湿になりやすい場所だったり、水に濡れてしまう場所や、金属類が近くにある場所の場合、液漏れの原因になってしまうことがあります。
引き出しの中であったり、一緒に保管しているものがあった場合、漏れた液によって引き出しの中や、物を汚してしまったり、破損させてしまうことがあるかもしれません。
4.ちょっと意外な液漏れの原因
種類の違う電池を混ぜて使用することも、電池の液漏れの原因になることがあります。
- メーカーが違う電池を混ぜて使用する
- 使いかけと新品の電池を混ぜて使用する
- アルカリ電池とマンガン電池を混ぜて使用する
たとえば、4つ電池が必要な機器があり、5つ入りの電池を購入した場合、1つ電池が余ってしまいます。やがて電池が切れ、以前に購入した電池が1つ余っているからと、3つ入りの電池を購入した、なんてことがよくあるかと思います。
メーカーや商品名を確認することなく買い物に行ってしまいがちです。同じメーカーであっても、商品の種類が違うだけで、液漏れの原因になってしまうことがあります。
未使用の電池の液漏れを防ぐ正しい保管方法
災害時のためにと、予備の電池を保管されている方もいらっしゃると思います。しかし、いざ必要になったとき、液漏れしてしまっているかもしれません。そのようなことがないよう、正しい方法で保管するようにしましょう。
- 風通しのよい場所で保管すること
- 涼しい場所で保管すること
- 乾燥した場所で保管すること
この3つを覚えておくと良いでしょう。
保管する場所の温度ですが、10℃から25℃くらいが適温です。冷房で極端に冷える場所、暖房で極端に暖かくなる場所は避けましょう。リビングや寝室、キッチンよりも、廊下の棚の中、玄関のシューズボックスや引き出しの中など、意外な場所が保管場所に適しているかもしれません。
電池を冷蔵庫で保管している、なんて話を聞いたことがあります。とくに、夏場の暑さから電池を守るための保管方法として選びがちなようです。しかし、電池を冷蔵庫に入れておくと、結露してしまう可能性が高いのです。
電池は、+と-を繋ぐことで放電されますが、結露による水滴が+と-を繋いでしまうことで放電され、消耗して無くなってしまう可能性があります。また、結露と水滴によって電池にサビが発生し、液漏れの原因になってしまうことがあります。
最後に
電池が液漏れしてしまう主な原因について、詳しく解説いたしました。思わぬところで発見してしまった電池の液漏れの原因として、当てはまるものはありましたでしょうか。
電池は、未使用・使用中・使用済みに限らず、正しく使用し、保管することで液漏れを防ぐことができます。この機会に、ご自宅に保管している電池や、電池の入った機器をチェックしてみてはいかがでしょうか。