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ズッキーニのねばねばは腐っているわけではない
ズッキーニはスーパーなどでもよく見かける野菜なので、手軽に購入することができます。そのズッキーニを切ってみると、その切り口からはねばねばとした水分が出てきます。
ズッキーニを使い慣れていない人は、このねばねばを見て傷んでいると勘違いしてしまうことがあります。しかし、ズッキーニのねばねばは傷んでいるわけではなく、その正体はタンパク質と糖質であり、オクラや里芋、ナメコなどのねばねばと同じ種類のものです。
新鮮なズッキーニからはねばねばが出る
ズッキーニのねばねばはオクラや里芋、ナメコなどのねばねばと同じ種類です。そのため、ズッキーニはねばねばしているからと傷んでいるわけではありません。
むしろ、古いズッキーニは水分を失ってねばねばも出にくくなります。ねばねばが出てくるものは、新鮮なズッキーニの証拠ともいえるでしょう。
また、ズッキーニを切らずに新鮮なものを見分ける方法には、ピンとはりがあって艶がある、太さが均一、大きすぎない、重みがあるといったものが挙げられます。
ねばねばが出るズッキーニは調理して食べるのがおすすめ
ズッキーニは固そうな見た目をしていますが、若いものであれば柔らかく、皮もそのまま食べることができます。
また、ズッキーニは加熱して調理することもありますが、生で食べることもでき、ビタミンCやカリウム、食物繊維などいろいろな栄養素も含まれています。
ただし、苦味を感じた場合には下痢や吐き気などを起こす成分が多くなっている可能性があるので、食べるのは避けたほうがいいでしょう。
手にズッキーニのねばねばがついたときの特徴3つ
里芋の皮を剥いていると、手が痒くなってくることがあります。これは里芋のねばねばが原因です。ズッキーニのねばねばも里芋と同じ種類のものなので、触れているとあとで嫌な思いをしてしまうことがあります。
ズッキーニのねばねばが持つ特徴はいくつかありますが、代表的なものを3つ紹介します。
特徴1:痒くなる
里芋のねばねばに触れていると手が痒くなるように、ズッキーニのねばねばも触れていると痒くなってきます。また、ねばねばが乾いても、しつこく痒みが残ります。
ねばねばが原因の痒みは掻いてもなかなか治りません。しかし、痒みが治らないからと強く掻いてしまうと、掻きむしった部分が腫れてしまうこともあるので注意が必要です。
特徴2:乾くとテカテカになる
ズッキーニのねばねばがついた手をそのままにしておくと、水分は乾きますがねばねばの成分は残るため、乾いてテカテカになってしまいます。時間が経つにつれ、糊が固まったように突っ張った感覚がしてくるでしょう。
また、糊のように固まったとしても、パリパリと簡単に外せるようになるわけではなく、ベタベタになってしまい、痒みも治るわけではありません。
特徴3:洗っても取れにくいことが多い
ズッキーニのねばねばは水で洗い流すことができます。しかし、ズッキーニのねばねばは洗い流せたように見えても、濡れた手を乾かすと結局は糊のように固まってしまったり、痒みが残っていたりなどします。
そのため、ズッキーニのねばねばがついてしまったときは、単に洗い流すだけでなく、正しい対処をしないと、痒みが長引いてしまうことになります。
ズッキーニのねばねばが手についたときの対策4つ
ズッキーニのねばねばはしつこい痒みの原因となってしまいます。また、ズッキーニのねばねばがついてしまったときには、単純に洗い流すだけでは不十分なこともあります。
不快な思いを長引かせることのないように、手についたときの4つの対策を紹介します。
対策1:ズッキーニを切るときは手袋を使う
ズッキーニのねばねばがついてしまうと、あとで痒くなってしまうことがあります。そのため、ズッキーニを触るときにはねばねばに触れないようにするために手袋を使うと良いでしょう。
手袋をつけて調理をすれば、ズッキーニのねばねばに直接触れることがなくなります。また、ズッキーニに限らず、山芋や里芋もねばねばにも有効です。ただし、ビニールなどのように、手袋の素材によっては食材が滑りやすくなるので注意しましょう。
対策2:取れないときは酢で洗う
ズッキーニのねばねばは、水で洗ってもなかなか落ちないことがあります。そのような場合は酢でズッキーニのねばねばがついた部分を洗うと、中和させることができます。酢で洗った部分はお湯で洗い流しましょう。
また、酢は水で少し薄めたものか、米酢やりんご酢などのサラサラした酢を使うと良いでしょう。もし、1回で落ちない場合は酢とお湯で洗い流すことを数回繰り返してみましょう。
対策3:なるべく早く洗う
ズッキーニのねばねばは、乾くとベタベタするようになります。乾いてベタベタになってしまうと、洗い落とすことが難しくなってしまう場合もあります。
ズッキーニのねばねばがついてしまったときには、なるべく早く酢で洗うようにしましょう。もしくはズッキーニのねばねばが手につかないように手袋をして調理するようにしましょう。
対策4:手を洗った後は保湿する
既に紹介したとおり、ズッキーニのねばねばは早めに酢で洗い流すことが効果的です。
しかし、酢を使ったり、手を濡らすことはズッキーニのねばねばへの対策にはなりますが、手荒れの原因にもなってしまいます。そのため、手を洗った後はハンドクリームなどで保湿をしておきましょう。
ねばねばは新鮮な証拠!ズッキーニを上手に保存する方法3選
ズッキーニはスーパーなどで手軽に購入することができます。しかし、キャベツやニンジンなどのように頻繁に購入する野菜ではありません。
そのため、試しに食べてみようとズッキーニを購入したのは良いものの、どのようにして保存すれば良いか悩んでしまう人もいます。ズッキーニを美味しく食べるためにも、ズッキーニを購入する前に正しい保存方法を把握しておくようにしましょう。
保存する方法1:切る前は新聞で包み冷暗所で保存
ズッキーニは切る前であれば、常温で保存することができます。ズッキーニを常温で保存する場合には1本ずつ新聞紙で包んで、光が当たらないくて涼しい場所で保存するようにしましょう。
新聞紙で包んで涼しい場所でズッキーニを保存すれば、水分の流出を防いで鮮度を保つことができます。ただし、どれだけ気をつけていても徐々に水分は失われていくため、1週間を目安に食べるようにしましょう。
保存する方法2:切った後は冷蔵庫へ
切る前のズッキーニであれば常温で保存することができます。しかし、カットしたズッキーニは傷みが早くなるため、常温では保存には向きません。そのため、カットしたズッキーニは冷蔵庫で保存することになります。
また、カットしたズッキーニは空気に触れないラップで包んでおきましょう。ズッキーニの状態にもよりますが、カットしたズッキーニは傷みが早くなるので4~5日を目安に食べきるようにしましょう。
保存する方法3:冷凍保存も便利
ズッキーニは冷凍保存すれば2週間ほどの保存が可能です。ズッキーニを冷凍保存する際には、茹でたり、炒めたりなどの下処理が必要となります。
炒めて保存する場合は、ズッキーニを輪切りにして、サラダ油で炒めて軽く塩を振ります。炒めたズッキーニはキッチンペーパーで油をよく切り、バットに重ならないように並べて冷凍します。
一旦冷凍させたズッキーニはフリーザーバックなどに入れ直して、冷凍庫で保存します。
ズッキーニのねばねばや保存方法について知ろう
ズッキーニのねばねばがついてしまうと、痒みの原因となってしまいます。
しかし、ズッキーニからねばねばが出るということは、そのズッキーニが新鮮ということでもあります。そのため、新鮮で美味しいズッキーニを調理するときほど、ねばねばへの対策が必要となります。
また、ズッキーニの美味しさを長く保つためにも、ねばねばへの対策と併せて、正しい保存方法を把握しておきましょう。