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野菜スティックは調理方法別に保存方法が違う
野菜スティックには、生と茹でる調理法があります。生食が向いているのは「きゅうり」「セロリ」などで、茹でて美味しく頂けるのは「じゃがいも」「アスパラ」「ヤングコーン」などです。「人参」「大根」はどちらでも大丈夫です。
生野菜スティックは冷蔵で保存
生で食べる場合野菜スティック(きゅうり・セロリ・大根・人参など)が余ってしまった場合は、キッチンペーパーを濡らして野菜を覆ってからラップやビニール袋で包み、保存容器や保存袋に入れて冷蔵で保存します。
茹で野菜スティックは冷凍保存もできる
茹で野菜スティック(じゃがいも・アスパラガス・ヤングコーン・大根・人参など)は茹でたら粗熱を取り、水分をしっかりと取り除いてから、保存袋に入れて平らになるように薄く広げて冷凍します。
野菜スティック12種の作り方と保存方法
野菜スティックはコンビニでも販売されています。ネットで検索すると、各コンビニの野菜スティックの食べ比べや再現レシピの記事なども人気があるようです。
ここからは食材別に野菜スティックの作り方を12個紹介します。併せて、残ってしまった場合の保存方法も知っておきましょう。
家庭で作る野菜スティックのレパートリーを増やしてみませんか?
作り方と保存方法1:きゅうり
きゅうりは両端を切り落として3等分にし(5cm位)、縦に1cm幅に切り更に(90℃回転させて)1cm幅に切り、1cm×1cm×5cmの拍子切りにします。
きゅうりを水で濡らしたキッチンペーパーで覆って容器に入れる、またはきゅうりを水で浸して容器に入れると冷蔵庫で2~3日保存できます。30秒ほど氷水に浸けるとシャキシャキします。
水分が多いので冷凍保存には不向きです。赤ちゃんは9ヵ月位だと、まだ奥歯が生えていないので生野菜を噛んで食べるのは難しいです。生野菜スティックは2歳位からにしましょう。
作り方と保存方法2:人参
人参はへたを取って皮をむいたら5cm幅に切ります。きゅうりと同様に縦1cm幅、更に1cm幅に切って1cm×1cm×5cmの拍子切りにします。
乾いたキッチンペーパーで覆い(冷凍する場合は不要)密閉容器か保存袋に入れます。茹でた場合は粗熱が取れてから水分を取り除き、1回分ずつラップに包み保存袋に入れます。保存期間は冷蔵庫で2~3日、冷凍庫で1ヵ月です。
解凍方法は冷蔵の場合は電子レンジで10~20秒加熱するか、ザルに人参を入れて熱湯をまわしかけます。冷凍の場合は水を少量加えてふんわりとラップをかけ、電子レンジで20~30秒加熱します。
離乳食にする際は皮を厚めにむき、最初は棒状でなく持ちやすい輪切りにして、指でつぶせる程度に茹でます。
作り方と保存方法3:大根
大根は皮を厚めにむいて、5cm幅に切ります。縦に1cm幅に切り、更に繊維に沿って1cm幅に切り拍子切りにします。
保存・解凍方法は冷蔵の場合も冷凍の場合も人参と同様ですが、大根は水気の多いので茹でてから冷凍するのは、触感が大きく損なわれるので不向きです。
離乳食にする際は、最初は切り方をいちょう切りにして、柔らかめに茹でます。
作り方と保存方法4:セロリ
セロリは葉と茎の部分に分けます。ピーラーで筋をむき、縦に2等分から4等分に食べやすい長さに切ります。
冷蔵の保存方法はきゅうりと同じです。冷凍で1ヶ月は日持ちしますが、使用する際は加熱しましょう。凍ったままスープや炒め物に入れます。セロリは香りが強く、繊維が多いので野菜スティックは離乳食にはあまりおすすめできません。
作り方と保存方法5:じゃがいも
じゃがいもは皮をむいて3~4等分のくし切りにします。鍋に水と塩少々を入れて火にかけ、火が通ったらざるにあげます。
水分をキッチンペーパーなどでよく切ってから、密閉容器や保存袋に入れましょう。冷蔵の場合は2~3日、冷凍の場合は適切に保存すれば2週間から1ヵ月程日持ちします。
使用する際は電子レンジで解凍します。離乳食にする際は芽や皮の緑色の部分を必ず取り除き、5mm×5mm×8mm位の細目に切って茹でます。
作り方と保存方法6:さつまいも
さつまいもは、洗ったら丸ごとラップをしてレンジで8割程度の火を通します。皮を除き1cm×1cm×5cmに切ったら、水大さじ3を加えラップしてレンジで再加熱します。
水分をキッチンペーパーで取り除いてから、保存袋に入れ、なるべく空気を抜いて封を閉めます。冷蔵だと2~3日、冷凍だと2週間から1ヵ月保存できます。
使う際は電子レンジで解凍します。離乳食にする際は、5mm×5mm×8mmと細目に切ります。
作り方と保存方法8:かぼちゃ
かぼちゃは、タネとワタと皮を取り5mm×5mm×3cmに切ります。耐熱皿にかぼちゃと水大さじ2を入れて、電子レンジ500wで約2分加熱します。柔らかくなっていればできあがりです。
キッチンペーパーで水分を取り除いたら、保存袋に入れなるべく空気を抜いて封を閉めます。冷蔵だと2~3日、冷凍だと1週間冷凍保存できます。
使う際は電子レンジで解凍します。離乳食にも使えます。
作り方と保存方法8:チコリ
「手のひらサイズの白菜」といった見た目のチコリは、ヨーロッパ原産の野菜です。縦半分にカットして水に1分程さらします。
水気を切りキッチンペーパーで挟み冷蔵室で2~3日保存できます。食べる際に氷水に浸けると復活します。食感が無くなるので冷凍は不向きです。
生食だと少し苦みがありますが、加熱すると和らぎます。離乳食には加熱して使いましょう。
作り方と保存方法9:アスパラ
アスパラは根元を切り落とし下から3cm程度皮をピーラーでむきます。
鍋にお湯を沸かして塩を入れ茹でます。(直径1cm程度の普通の太さのもので1分30秒程)冷水に浸しザルにあげて湯切りします。
水気をキッチンペーパーでしっかりと取って、密閉容器か保存袋に入れ、冷蔵庫で2~3日保存できます。筋っぽくなるので冷凍は不向きです。離乳食でも使えます。
作り方と保存方法10:ブロッコリーの芯
ブロッコリーは根元の硬い部分だけ切り落としたら、皮をむいて拍子切りにします。
鍋にお湯を沸かして塩を入れ1分程度茹でたら、流水で素早く冷まし水気をしっかり取ります。密閉容器か保存袋に入れて冷蔵庫で2~3日、冷凍庫で1ヵ月日持ちします。
使うときは自然解凍にしましょう。離乳食でも使えます。
作り方と保存方法11:ヤングコーン
ヤングコーンまたはベビーコーンと呼ばれているものは、とうもろこしの実が大きくなる前に若採りしたものです。外の硬い皮を1、2枚むいて、根本は手で折ります。
鍋にヤングコーンが被る位の水と塩を少々入れます。強火にかけて沸騰したら2分でざるにあげ、粗熱を取ったら水分をキッチンペーパーでふき取り、保存容器か保存袋に入れて冷蔵庫で2~3日、冷凍庫で1ヵ月程日持ちします。
使う際は電子レンジで解凍、離乳食にも使えます。
作り方と保存方法12:パプリカ
パプリカを縦半分に切り、手で種ごとへたを取り除き縦に4~5等分に切ります。パプリカは生でも茹でても食べられます。
カット済みのパプリカが余ってしまった場合は、軽く湿らせたキッチンペーパーを一緒に入れて容器や保存袋に入れると比較的日持ちしますが、なるべく早めにいただきましょう。
加熱する場合は、半分に切ったパプリカを水と鍋に入れて柔らかくなるまで茹で、冷水にさらして皮をむきます。縦4~5等分に切って水気を取り、保存袋に入れて冷蔵庫で2~3日、冷凍庫で1週間日持ちします。
使うときは電子レンジで軽く解凍します。茹でれば離乳食にも使えます。
保存していた野菜スティックをシャキッとさせる方法3選
切ってしまった野菜は水分が抜けて、しなびてしまいます。鮮度を復活させる方法は野菜によってやり方が異なります。保存していた野菜スティックをシャキッとさせる方法をご紹介します。
方法1:氷水に浸ける
しなびてしまった生野菜スティックを数分間、氷水に浸けるとシャキッとした触感が復活します。長時間水に浸けたままだと栄養も流れ出てしまうので、短時間にしましょう。
大根や人参、きゅうり、セロリ、チコリのほかにも葉物野菜に使えます。
方法2:お湯に浸ける
対象の野菜は葉物です。お湯の温度は50度で、浸ける時間は2~3分程度ですが、野菜の状態によって時間は調節しましょう。水分の蒸発を防ごうとして閉じてしまった気孔が、お湯に刺激されて開き、水分を吸収するようになります。
方法3:砂糖と酢を入れた水に浸ける
対象は葉物野菜です。大きめのボウルを用意して水500ml程度、酢と砂糖を大さじ1ずつ入れて野菜を浸け、10分~20分間放置します。砂糖水によって野菜への水分の浸透を、お酢の殺菌作用によって鮮度回復を促進します。
野菜スティックを保存するときにあると便利なもの5選
野菜スティックをその都度作るのは大変です。人参なら1本、大根なら3分の1位、ある程度の量を作り置きしたいものです。
野菜スティックを保存するのに便利なものを、実際の商品を挙げながらご紹介していきます。
あると便利なもの1:密閉容器
保存の際に密閉容器を使うことで、酸化を防ぎ鮮度を保つことができます。小さめの容器で大きさを揃えると、冷蔵庫を開けたときに見やすく、冷凍、解凍もそのままできるので忙しい朝などでも便利です。
旭化成ホームプロダクツ株式会社の「ジップロックコンテナー 正方形 130ml(4個入)」(サイズ:縦80mm×横80mm×高さ53mm、価格約250円)、パール金属株式会社の「洗いやすい保存容器 正方形 S4個組 」(サイズ:幅115×奥行115×高さ55mm 310ml、価格約300円 )などがあります。
あると便利なもの2:チャック付き保存袋
保存袋はかさばらないので冷蔵庫内の場所を取らずに済みます。Sサイズ位の小さめの袋に、中の空気をできるだけ除いて酸化を防ぎチャックをします。
生の食材を入れる場合には、濡らしたキッチンペーパーで覆いましょう。冷凍する場合には、1回分ずつにラップで包んでおくと、解凍が効率的にできます。
ライオン株式会社「リード 冷凍も冷蔵も 新鮮保存バッグ S(25枚)フリーザーバッグ」(価格約230円)、旭化成ホームプロダクツ株式会社の「フリーザーバッグ S(18枚)」(価格約250円)があります。両方ともレンジ使用可能です。
あると便利なもの3:キッチンペーパー
キッチンペーパーは野菜の水分をふき取る際や、乾燥を防ぐために濡らして野菜を保護する際に活躍します。
王子製紙株式会社の「エリエール ピーチ キッチンタオル 50カット×2ロール」( 価格約200円)、日本製紙株式会社の「スコッティ キッチンタオル ボックス 150枚(75組) 3箱パック」(価格約330円)などがあります。
あると便利なもの4:ラップ
ラップは1回分ずつの小分けにする際にはとても便利です。匂い移りや乾燥を防ぎ、冷凍庫から出してレンジで解凍して調理することができます。
宇部フィルム株式会社の「ニューポリラップベビー」(15cm幅×20m、価格約80円)は無添加ポリエチレンで野菜保存には最適です。温めるだけなら問題はありませんが、110℃までの耐火温度なので熱には弱いという特徴があります。
旭化成ホームプロダクツ株式会社の「サランラップ 幅」(15cm幅×50m、ポリ塩化ビニリデン、価格約280円)は密着性がよく、 耐熱温度140℃で電子レンジも使用できます。
あると便利なもの5:ビニール袋
カット野菜が傷みやすいのは、エチレンガスを発して追熟を促すためです。野菜はビニール袋に入れて保存しましょう。ビニール袋は冷蔵・冷凍はできますが、レンジでは使えないのでご留意ください。
システマポリマー株式会社の「 保存袋 透明AL-2 50枚入 S」(サイズ:18×25cm 厚さ0.02mm 、ポリエチレン、価格約150円)、オルディ株式会社の「 国産 ポリ袋 厚手40枚透明 」(サイズ:25×35cm×0.025mm、ポリエチレン、価格約200円)などがあります。
野菜スティックの作り方と保存方法を知ろう
通常野菜スティックには、マヨネーズなどソースを浸けていただきますが、赤ちゃんには味付けは不要です。野菜本来の味を覚えさせていきましょう。
野菜スティックを作り置きしておけば、あと一品というときに手早く出せて重宝します。色とりどりの野菜たちで食卓が鮮やかにして、心ゆくまで堪能してください。