目次
電池切れとは
電池はプラスとマイナスの両極の間の化学反応により電気を起こし、外部へ電気を流すことができているそうです。そして、電池切れの状態とは、プラスとマイナスの両極の化学反応が終了することを意味しているそうです。
つまり、化学反応が終了すると電気は起こせなくなり電池切れの状態となります。アルカリ乾電池など化学変化が終われば使えなくなる電池を一次電池と言います。
一方で、充電などで外部から電気を取り込むことで繰り返し使うことができる電池を二次電池と呼ばれています。
電池切れの乾電池を一時的に復活させる方法
手で握って温める
乾電池は、温度が高いほど電気を生み出す化学反応がスムーズに行われ、温度が低いと電力が残っていても早い段階で電池切れとなるそうです。そこで、電池を人肌で温めることで化学反応が活性化して再び電気が流れるようになるそうです。
これは、残っていた電力を最大限使い切るようなイメージですので、電力を回復させるということではありませんが、無駄なく使い切ることができます。
乾電池を取り出し手で3分くらい握って温めてみましょう。
「+」と「-」の両極を布でこする
乾電池は使っているとプラスとマイナスの両極が酸化したり皮脂がついて、薄い膜が張られた状態になるそうです。その薄い膜によって電気が流れにくくなるため、乾電池を出し入れしてプラスとマイナスの両極を布でこすったりすると薄い膜がはがれ電気が流れやすくなるそうです。
入れ替える時は、もともと使っていたものに戻すのではなく、電圧が低くても使用できるリモコンや時計などに入れ替えると、残っている電力を使うのに効果的だそうです。
乾電池にやってはいけないNG行為!
ドライヤーやストーブなどで温める
温めることで電力が回復しやすくなりますが、熱の加え過ぎは危険です。例えばドライヤーの温風を当てたりストーブの近くに置いて温めることは絶対にNGです。
電池の利用時の周辺温度は5~45度とされているそうなので、100度近いドライヤーや高温のストーブで温めると電池の液漏れの可能性もあるそうです。液漏れした液体は有毒なためとても危険ですので注意しましょう。
冷蔵庫で冷やすの
使えなくなった乾電池を冷蔵庫で冷やすと復活するという噂があったそうです。ですが、この方法もドライヤーやストーブで温める行為と同じように、冷やしすぎることで液漏れの可能性があり冷蔵庫で冷やしても回復はしないそうです。危険ですので冷蔵庫で冷やす行為もやめましょう。
電池切れの電池か確認する方法
乾電池を垂直に落とす
目安としての判断方法になりますが、道具を使わずに手軽に電池の残量があるか確認できる方法です。アルカリ乾電池は使っていくとマイナス面が膨らむという特性があるため、それを活かした確認方法です。
- プラスを上、マイナスを下の状態にして乾電池を縦に持ちます。
- 乾電池を縦に持ったまま床やテーブルなど平たんな場所から3~5センチ程度、持ち上げます。
- そのまま手を放し乾電池を床やテーブルに落下させます。
下にしたマイナス面がテーブルや床に接したとき、立つものは新品の可能性が高いです。立たなくても残量がゼロとは限らないため、立たなかった場合は乾電池1本で使用するもので残量の有無を調べてみましょう。
スマホのカメラとリモコンを使って残量を確認
スマホや携帯のカメラとテレビやエアコンなどのリモコンを使い、赤外線発信部分の光の強弱で残量を推測する方法です。光が強ければ残量は多く、光が弱ければ残量は少なくなっている可能性があります。
- 乾電池をテレビやエアコンのリモコンにセットします。
- どのボタンでもいいので、リモコンのボタンをどこか押します。
- リモコンの赤外線発信部分をスマホや携帯のカメラ部分に向けます。
- スマホや携帯の画面を通してリモコンを見ます。
- リモコンの赤外線発信部分の光の強弱を確認しましょう。
電池チェッカーを使う
電池チェッカーとは、電池に押し当てるだけで簡単に電池の残量などが確認できるものです。表示の形式や調べることができる乾電池の種類などはさまざまですが、電池切れか家電の故障なのかすぐに調べられるため持っているとと便利です。
リチウムイオン電池の寿命
リチウムイオン電池とは
リチウムイオン電池とは、プラスとマイナスの電極の間をリチウムが動き、受電や放電がされる電池のことで、繰り返し充電ができる軽量で小型の二次電池です。乾電池のような充電できない電池を「一次電池」と呼ばれ充電できるものは「二次電池」と呼ばれています。
身近なものではノートパソコンやスマホ、携帯電話などのバッテリーに使われてるほか、自動車業界でも電気自動車の電池として採用されているそうです。
リチウムイオン電池を上手に使う方法
リチウムイオン電池は充電を繰り返すほど寿命が短くなると言われていますが、充電の仕方や使い方次第で長持ちさせることも可能だそうです。
リチウムイオン電池は熱に弱く熱により劣化しやすくなるため、温度が高い環境で充電することは控えたほうがよいそうです。できるだけ涼しい場所で機器を操作したり充電を行うのが長持ちさせられるポイントです。
また、充電回数が多くなるほど劣化が進み寿命が短くなるため、充電回数を減らすよう心がけましょう。フル充電のままの放置やバッテリーの容量を空のままにしておくことも寿命が短くなる原因となるそうです。バッテリーの容量が半分を下回ったくらいで充電するのがおすすめです。
乾電池の安全で正しい使い方
異なるメーカーや使いかけの電池を一緒に使わない
種類やメーカーが違う電池を混ぜて使うと、発熱や液漏れ、破裂を起こすことがあるそうです。また、新しい電池と使いかけの電池、使用した電池を一緒に使うのも同じような理由から避けたほうが良いとのことです。電池を交換する際は、同じ種類、同じメーカーを使うようにしましょう。
使い切った電池は早めに取り出す
使用できなくなった電池をそのまま機器の中に放置しておくと、液漏れなどを起こし機器をいためる原因になることもあるそうです。使用できなくなったらいったん取り出し、復活術など試してみて、それでも残量が無い場合は速やかに新しい電池と交換しましょう。
液漏れが皮膚や服についたら水で洗い流す
液漏れなどで電池の中の液が皮膚や服についたら、きれいな水で洗い流します。そのままにしておくと、皮膚が溶けたり火傷のような状態になるなど大変危険です。
また、目に入った場合は失明する恐れもあるそうですので、十分気を付けましょう。万が一、目に入ってしまったら多量の水で洗い流しできるだけ早く医師の診察を受けて下さい。
さいごに
電池切れの電池の復活術は温めることがポイントですね。ですが、ドライヤーやストーブなどの高温で温めることは危険なので絶対に避けて下さい。
また、完全に使い切った電池を復活させる方法ではありません。使い切った電池には効果がないため新しい電池と交換してください。