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豚肉を始め生肉は傷みやすい食材代表
スーパーの精肉売り場には、豚肉、鶏肉、牛肉など、それぞれ異なる部位の生肉が販売されています。その中でも、大量にパック詰めされていて、尚且つ一度にまとめて買うとお得になることが多い商品が豚肉です。
まとめ買いで割引になったり、セール品として販売されていると、ついつい大量購入してしまう豚肉ですが、豚肉は保存方法を間違えるとすぐに腐ってしまうので注意が必要です。
豚肉が腐ってしまっている時のサイン5選
では、豚肉が腐っていると、どのようなサインが現われるのでしょうか。ここでは豚肉が腐っている時のサインをいくつか紹介するので、冷蔵保存している場合には毎日こまめにチェックしましょう。また、冷凍保存している場合でも、時々様子を見てください。
1.色が徐々に濃くなり茶色や灰色に変色
豚肉は、購入時点では鮮やかな赤色をしています。しかし、痛みが進行するにつれて、その赤身が徐々に濃くなり、最終的に茶色や灰色といった最初の頃とは明らかに違う色へ変わってしまいます。
色が茶色や灰色に変色した豚肉は、すでに腐っているため食べてはいけません。赤い色味が明らかに濃くなっている場合も注意が必要なので、この後紹介する腐っているサインが現われていないか同時に確認してください。
2.ドリップ(汁)が漏れ出てくる
パックに入っている肉は放置することで、徐々に肉の中からドリップが漏れ出てきます。ドリップが漏れ出てきているということは、すでに何日も寝かされ、傷みが進んでいる証拠なので、食べるのは控えましょう。
3.ぬめり気が出てくる
パックや保存容器、保存袋から豚肉をとりだした際、触るとぬめっとした感触を感じることはありませんか。豚肉にぬめり気が出てきている場合は、すでに腐っているサインなので食べずに廃棄してください。
さらにぬめり気の出た豚肉を放置すると糸を引くようになります。このぬめり気は水洗いすると落ちますが、勘違いしてはいけません。あくまでぬめり気がとれただけで、豚肉自体はすでに腐っています。絶対に食べないようにしてください。
4.硫黄臭や酸っぱいヨーグルトのような臭い
豚肉が腐ると臭いにも変化が表れます。豚肉が腐ると、硫黄のような臭いを発したり、ヨーグルトのような甘く酸っぱい臭いが漂います。明らかに正常な豚肉とは異なる臭いを発しているので、違和感を感じるはずです。
何日も冷蔵保存してしまった場合や、1ヶ月以上冷凍保存している場合は、取り出した時、見た目に問題が生じていない場合でも、臭いを確認することを忘れないでください。
5.加熱すると獣臭を放つ
生肉の状態で腐っているサインが確認されていなくても、加熱後にサインが現われることもあります。豚肉は必ず加熱しなければ食べることができないので加熱調理しますが、その際、豚肉が腐っていると生臭い獣臭のような臭いを発します。
焼いている時に漂ってくるため、調理中に違和感を感じる人も多いです。このような臭いを感じたら、気のせいで終わらせず、きちんと臭いを確認し、良い香りではなく生臭い臭いがしたら廃棄してください。
腐った豚肉は加熱してもNG!食べてしまうとどうなるの?
豚肉を大量購入してしまった場合、豚肉が腐ってしまうと「もったいない」と感じてしまいますよね。しかし、腐った豚肉は、たとえ加熱したとしてもNGです。すでに腐った状態なので、加熱調理によってその状態が改善されることはありません。では、腐った豚肉は、食べてしまうとどのような症状を引き起こすのでしょうか。
腐った豚肉は食中毒菌が増殖している可能性大
そもそも、豚肉が腐ってしまうと、豚肉の内部ではどのような現象が起こっているのでしょうか。腐った豚肉には、食中毒菌と呼ばれる最近が湧き起こりやすく、腐敗状態が進行するにつれて、この食中毒菌が増殖していきます。
名前の通り、食中毒菌は食中毒を引き起こすばい菌なので、腐った豚肉を食べることで同時に食中毒菌を体内に取り入れてしまい、体内でばい菌たちが悪さを起こします。
腐った豚肉を食べると腹痛や嘔吐を引き起こす
前述したように、腐った豚肉を食べることで、食中毒菌も同時に体内に取り入れてしまう恐れがあります。食中毒菌を体内に取り込んでしまうと、食中毒症状を引き起こします。
食中毒を引き起こすと、腹痛や下痢、嘔吐などの症状が現われます。症状が悪化してしまうと、下痢や嘔吐によって脱水症状に陥ったり、最悪の場合、敗血症を引き起こす恐れもあります。非常に危険なので、腐った豚肉は絶対に食べないようにしましょう。
腐った豚肉は絶対に食べずに廃棄して!
いかがでしたでしょうか。腐った豚肉には食中毒菌が増殖している恐れがあり、それを体内に取り込んでしまうと非常に危険です。腐っている時のサインを見逃さず、今回紹介したサインが見られたら迷わず廃棄しましょう。