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ワセリンは保湿アイテム
石油を原料としているワセリンは、肌の保湿ケアなどによく使われています。
「石油」と聞くと肌に使っても大丈夫かと不安になる人も多いですが、石油からの不純物は取り除かれ高純度に精製された保湿剤ですので、安心して使えます。
また、天然由来のオイルなので、肌が弱い人や赤ちゃんにもおすすめの保湿剤です。肌に塗ると油の膜が肌をコーティングするので、保湿効果だけでなく、外部刺激からも肌を守ります。
【箇所別】ワセリンの落とし方
天然由来のワセリンは肌にやさしく、子供や赤ちゃんに使う人も多いことでしょう。
少し目を離した隙に、好奇心旺盛な赤ちゃんの服や髪がワセリンだらけになっていた、という経験をした人もいるのではないでしょうか。
ワセリンは油性なので、一度付着してしまうとなかなか綺麗に落とせません。ここからはワセリンの効果的な落とし方を、服や髪などの箇所別にご紹介します。
衣類に付いたワセリンの落とし方4つ
衣類にワセリンが付いてしまうと、通常の洗濯では綺麗に落とせません。
衣類に付いたワセリンをそのままにしておくと、その部分が黒ずんできたり洗濯後に乾燥させてもカラッと乾かずに湿った感じがしたり、洗濯しても満足に仕上がらないという人も少なくありません。
そんな状態から抜け出すために、衣類に付いたワセリンの落とし方を4つご紹介します。ワセリン汚れに悩んでいるという人はぜひ試してみてください。
ワセリンカットを使った落とし方
衣類を浸け置きする容器を準備します。保温性のある発泡スチロールやクーラーボックスがよいですが、準備できなければバケツでも構いません。
準備した容器に10リットルのお湯に対して30~50gの、粉末洗剤ワセリンカットを入れます。量は汚れ具合に応じて加減してください。
40~60度のお湯で洗剤を溶かしたら、容器に衣類全体を沈めて12時間浸け置きした後、洗濯機に入れますがここで浸け置きしていた洗浄液をチェックしてみましょう。
粘り気がありワセリンが十分に分解されていない場合は衣類のみを洗濯機に入れるようにします。洗濯するお湯の温度の目安は40度が最適です。
アルカリ剤を使った落とし方
お掃除によく使用する重曹もアルカリ剤ですが、洗濯に適しているアルカリ剤はセスキ炭酸や過酸化ナトリウムです。アルカリ剤を使用するときは手荒れ防止にゴム手袋も用意しましょう。
アルカリ剤を40~50度ほどのお湯10リットルに対して、大さじ1杯程度を溶かしたら、10~60分衣類を浸け置きし、最後に洗濯機で通常通り洗いましょう。
色柄物や素材によっては、色落ちや衣類がいたむこともあるので衣類によっては注意し、洗濯表示を見るようにしましょう。
お湯を使った落とし方
お湯のみでもワセリンは落とせますが、アルカリ洗剤や専用洗剤がある場合と比べると、やはりお湯だけでは落ちにくくなります。
お湯だけで落とすポイントは温度に注意することです。ワセリンが溶けだす温度(40~60度程)を意識して落としましょう。
バケツなどの容器に60度以上のお湯と洗濯洗剤を多めに溶かします。洗剤が溶けたら衣類を浸け、ワセリンが溶けだすまで5分ほど待ちます。その後、衣類とお湯をかき混ぜてワセリンを落としたら、45度程のお湯でしっかりすすぎましょう。
最後に、洗濯機に40度程のお湯と洗剤を入れて通常通りに洗濯してください。
衣類に付いたワセリンの落とし方4:煮洗いでの落とし方
煮洗いでの落とし方は、お湯に浸け置きするよりも比較的綺麗に落とせます。浸け置きする時間もありませんので、浸け置き時間が面倒だという人にもおすすめの落とし方です。
衣類が入る大きさの鍋を用意し水、洗剤、衣類を入れ火にかけます。沸騰する直前に火を止めて、水でよくすすぎます。その後、洗濯機で通常通りに洗濯してください。
沸騰後も、ぐつぐつと煮込んでしまうと衣類によっては型崩れを起こす場合もあるので、沸騰直前に火を止めることがポイントです。酸素系漂白剤を熱いお湯に入れると発泡し危険ですので、酸素系漂白剤を使う場合は注意しながら、火にかけてすぐに入れてよく溶かすようにしましょう。
髪に付いたワセリンの落とし方
顔や首にワセリンを塗ると前髪や、髪の先端にワセリンが付いてしまうこともあるでしょう。そんなときは丁寧にシャンプーをする必要があります。
いつも通りの汚れの落とし方では、ワセリンが髪に残ったままになり、それを放置してしまうと、ベトベトや臭いの原因になってしまいます。
そんな頑固なワセリン汚れは、さらに落とすことが難しくなります。そんなときには、油を油で落とす「乳化」という落とし方が向いています。
オリーブオイルで乳化させる落とし方
髪に付いた頑固なワセリン汚れにはオリーブオイルが効果的です。別の油であるオリーブオイルを塗ると乳化現象がおきてワセリンをスムーズに落とせます。
使用するオリーブオイルは、スキンケア用オリーブオイルではなく、純度が高い食用のオリーブオイルを使いましょう。
手の平にオリーブオイルを乗せたら、ワセリンが付いている部分を挟み込むようにして髪になじませていきます。その後ワセリンが溶けやすい40度以上のお湯で洗い流します。
最後にいつも通りのシャンプーをして整えますが、まだべたつきがあればワセリンではなくオリーブオイルが原因でしょう。その場合は再度シャンプーすればベタベタ感は、ほぼ取り除けます。
肌に付いたワセリンの落とし方4つ
ワセリンを肌に使った後、洗ってもべたつきが気になるという人は少なくありません。そんなときは純石けんを使う落とし方や、温度や油でワセリンを溶かす落とし方が効果的です。
肌に付いたワセリンをしっかりと落としてすっきりしたい人は、ぜひ以下の4つの落とし方を試してみてください。
石けんを使った落とし方
肌に付いたワセリンを石けんで落とす場合、ポイントは「純石けん」と「泡洗浄」です。無添加でほとんどが洗浄成分である純石けんは、化粧石けんやボディーソープよりも洗浄力が高く、比較的ワセリンを綺麗に落としてくれます。
肌を石けんで洗うときは、しっかりと泡立てることがポイントです。純石けんと一緒に弱酸性タオルを使用するとさらに効果的です。弱酸性タオルは肌にやさしいだけでなく泡立ちやすい特徴があります。ゴシゴシ洗いではなく、洗浄力の高い泡で洗うようにしましょう。
蒸しタオルを使った落とし方
40度程から溶け始めるワセリンの性質を利用して蒸しタオルを使う方法もあります。
準備するものは清潔なタオルとお湯です。タオルをお湯に浸し、手で持てる温度まで下がったらワセリンが付いた肌の部分に10秒ほどかぶせておきましょう。タオルを外す際にやさしくふき取るようにワセリンを取り除きます。
お湯が準備できなければ、水を絞ったタオルを電子レンジで1分ほど加熱するという方法もあります。熱いタオルを使うので、火傷には十分注意して行いましょう。
クレンジングオイルを使った落とし方
髪同様に肌も油を使った乳化現象を利用して落とせます。
油が多い化粧品や皮脂を綺麗に洗い流すクレンジングオイルは、ワセリンを落とすときにも効果的です。肌に食用油を塗るのは少し抵抗があるという方にはクレンジングオイルがおすすめです。
準備するものはクレンジングオイルのみ。クレンジングオイルを手の平で温めた後にワセリンを落としたい部分になじませていきます。指の腹を使ってワセリンが溶けだすまでやさしくなじませてください。
途中、水を足しながら指への抵抗がなくなるまでマッサージするように指を動かします。最後は石けんをよく泡立て泡洗浄を心掛けましょう。
ティッシュを使った落とし方
ティッシュオフの方法では、付けすぎてしまった余分なワセリンを落とすのに効果的です。
これは、お化粧直し前に使う人も多い「あぶらとり紙」の要領です。お化粧前に顔に付けすぎてしまったときなどに試してみてください。
準備するものはティッシュのみ。余分なワセリンの部分にティッシュをあてて指で温めるようにおさえて取り除きます。
ワセリンをしっかりと肌に塗りこんだ後に残るのは余分なワセリンです。それをティッシュオフしておくことで、べたつきも気にならずワセリンを落とすときも比較的に楽に落とせます。
ワセリンを簡単に落とすときのポイントとは?
ワセリンは、お湯や油を使って落とせますが、どちらもワセリンを溶かして洗い流す方法です。
ワセリンを落とすときは、ゴシゴシとこすり洗いしたり、水やぬるま湯を使って必死に落とそうとしても高純度なワセリンはなかなか綺麗に落とせないでしょう。
ワセリンは溶かして落とすことがポイントです。固まったワセリンを溶かすことにより、衣類や肌からワセリン汚れを浮かせてしまえばスムーズに落とせます。
また、肌に使う場合は塗りすぎに注意することで、随分落としやすくなります。ワセリンは一度に大量に使用せずに、適度な量をこまめに塗るようにしましょう。
ワセリンを正しく落とそう
ワセリンは口から入っても害がないほど安全で、リップの代用品に使う人も多く優秀な保湿剤です。
しかし、落ちにくいというデメリットがあります。ワセリンは多少肌に残ったままでも無理に落とす必要はありませんが、衣類のワセリン汚れは時間が経ってくると黒ずみに変化してしまいます。
ワセリンは溶かして汚れを浮かせて落とせば、綺麗にすっきり落ちますので正しい落とし方をぜひマスターして、ストレスなくワセリンを使用しましょう。